第62話





衣を、『総帥』自らが脱ぎ去った・・・・  衣は美しく、部屋の中を舞った後、床に静かに舞い落ちた・・・

総帥「私が、『総帥』だ 」

メタナイト「ッ!?」 マリオ「・・・ッ?!」 マリオの目が大きく見開かれた  それと同じく口もだらしないほどに開けている  だが無理もないだろう  視線の先には自分と同じ顔をした人物が居るのだから・・・ 

総帥=Dr.マリオ

グリーン「ハハハ 」 グリーンが笑いをこぼし、2、3歩前に出る  グリーン「良かったなお前達 総帥の正体を知っている者は総帥自身含め      3名だけだったが・・・ お前達をあわせればこれで5名になる       総帥の実のお姿を拝めた気分はどうだ・・・?      特に・・・マリオ!!」 マリオ「・・・・・・・・・」 総帥は自分と同じ顔のマリオを見つめ、口元をニヤつかせている  メタナイト「これは一体・・・どういうことだ・・・?!」 オロオロするメタナイトは、マリオと、マリオの顔をした総帥を 交互に見比べる 違うところと言えば、格好、・・・そして目つき・・・  マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・」 マリオが一瞬うつむく・・・  グリーン「フフ 」 マリオ「アハハハハ!!!アッハッハッハッハッハ!!     ハハハハ!!アハハハハ!!!」 グリーン「!?」 メタナイト「マリオ!?」 マリオは白い床に転げ、そのまま大笑いしだした!! まるで、わきをくすぐられている子供のように笑い転げるマリオ・・・ グリーン「・・・・・・・」 マリオ「アハハハハハ〜!!ハハハッハッハッハッ!!!」 メタナイト「どうした・・・!?」 メタナイトが不安そうに近寄る  マリオは玉のように転がりながらひたすら笑っている マリオ「ハハハハ!!・・・アハハハハハ!!」 その場いる者達は少しの間、笑い転げるマリオをジッと見つめていた・・・  しばらくした後、マリオはようやく立ち上がった  まだ半分口をひきつらせ、笑い声を時々こぼしている  マリオ「はぁ・・・はぁ・・っはは      何だと思ったら・・・オレかよ!!ハハハハ!!」 グリーン「・・・・」 マリオ「しかも、なんか医者みたいな格好してるし、     なん〜じゃこれ?・・・なんかのパーティ?     そっくりさんコンテスト?はたまたコスプレコンテスト?」 マリオは総帥を指さし、半ば笑いながら言った  グリーン「マリオ、貴様、身の程を全く知らない男だな・・・ 」 総帥「良い、グリーン 私に任せろ 」 グリーン「しかし、この状況では・・・」 総帥「いや、数分後にはマリオの表情は堅くなる     今だけでも人生最後の笑いを楽しませておこうじゃないか・・・?」 グリーン「・・・それも、そうですね 」 白いスーツを着こなした、マリオと同じ身長、等身、顔の男が 赤い帽子、オーバーオール、使い古された感のあるブーツの男にゆっくり、 だが着々と近づいていく  やがて、2人の距離はほんの3メートル弱となった  自分と同じ顔の者が近づいてきて、マリオの顔が再びゆるくなる  マリオ「誰だか知らないけど、一応聞くぞ・・・      お前何者だよ・・・?ってかここは何処だ・・・?」 総帥「ここはホワイトピースのアジト内部     私はその総帥 後ろにいる小さな緑はグリーンと言う武器     私の優秀な助手だ 」 マリオ「ほわいとぴーす?     何だ、それ で、お前の名前は・・・?」 総帥「・・・私には名前は無い     言うのであれば、・・・そう、Dr.マリオ 」 マリオ「ドッ・・・ドクターマリオ!?」 その瞬間マリオの脳裏に、とある過去の風景がよみがえる  過去にマリオは医者をしていた期間があったが、 よく考えれば目の前にいる男はその時の自分の風貌とよく似ていた  いや、そっくりと言っても過言ではなさそうだ  マリオ「ってことは・・・お前・・・過去の世界から     やってきたオレ・・・ってことなのか・・・?」 総帥「・・・?」 総帥が首をまわし、グリーンを見る  グリーン「・・・マリオの過去の経歴に、医者についていたことがわかっています       ですからそのような考えを持ったのでしょう       ですが、医者と言っても小さな医者で、決して総帥の足もとにも及びませんがね 」 マリオ「何だと!そこの緑!!」 総帥「私は医師、薬剤師、整体師、科学者であり、・・・体に関わる全ての知識を    兼ね備えている 過去のお前・・・というわけではない 」 マリオ「・・・・・」 〜マリオワールド・岩肌〜 フォックス「?・・・サムス、言ってみろよ・・・        根拠というものを・・・ 」 ネス「うん・・・ 」 ネスもあえて思考を読まず、サムスに聞く・・・  ピカチュウ「ボクが言っていい?サムス?」 サムス「ダメよ 気が付いたのは私でしょう?」 ピカチュウ「だよね・・・ 」 サムス「・・・1つ聞くわ・・・ 」 メンバーが音1つ出さずに、サムスに注目する  サムス「マリオは、『ファイアボール』、『ファイア拳底』     この2つの技を1回でも出したかしら・・・?」 ネス「!!」 ウォッチ「・・・・」 ロイ「何だい?その技・・・?」 サムス「『ファイアボール』は文字通り、火の玉を投げつける技      『ファイア拳底』は、しくみはわからないけど、      炎を爆発させるスマッシュ系攻撃技よ 」 ネス「サムス、そのふたつとも、マリオは出してないよ 一回も・・・!」 ウォッチ「ハイ!私モ見テマシタ!      マリオサンカラハ火ノ粉スラデテマセンデシタヨ!!」 フォックス「本当か!!ならそいつはマリオじゃないで決まりだ!       いや、操られている可能性もあるが・・・       少なくてもマリオの意志で裏切った説は崩れたな!!」 フォックスが嬉しそうに言った  ゼルダ「・・・確かに火を扱う技は目にしてませんわ 」 ロイ「・・・ああ、僕もそれは見なかったけど、    何でそれがマリオじゃない・・・っていう証明になるんだ?」 ヨッシー「カンタンですよ!」 サムスがほっと息をはく  おそらく、今のメンバー達の発言で 彼女もようやくマリオが裏切った説を解したようだ  サムス「人には誰でもクセがあると思うの      バトルするさいのクセ      マリオは、バトルではほとんど、いえ、必ずファイアボールを出してくるわ 」 フォックス「ああ たいていバトルの始まってすぐ、       ファイアボールを連発してきたりする 」 サムス「2ヶ月間マリオとバトルしてるからわかってるけど あれはマリオが意として出してる     技じゃなく、クセとして出してるはずよ・・・ 」 ピカチュウ「『ファイア拳底』もスマッシュ技だし、       高い確率で出るよね 」 ロイ「・・・・・・・・・でも・・ 」 ロイが口を開く  ロイ「マリオが今回、わざと出さなかった・・・という    考えをすれば、意味がないじゃないか・・・ 」 ピチュー「・・・・・・」 フォックス「・・・・・」 サムス「それはないと思うわ      ファイアボールはマリオの特技なのよ      それに、『ファイア拳底』だって、彼にはなくてはならない大技      たしかあれはマリオがスマッシュブラザーズに入って、1ヶ月過ぎに得て以来、     頻繁に使われてるわ それなりに威力もあるし、私達もあの技は驚異だと思っていたのよ 」 ロイ「だが、マリオは素手でも軽く僕達を倒せた     出す必要無しとかまえてその、『ファイア拳底』を出さなかっただけじゃ?」 サムス「・・・?」 サムスがロイを不思議そうに見る  フォックス「・・・悪いな、サムス こいつかなり心配してるからな        メンバーにスパイが居ないか・・・        だからハッキリさせたいということで疑り深いんだろ 」 サムス「・・・マリオは私達や、あなた達を1人で相手できるほど強くないわよ      それに、戦法だって違ったでしょ?     あなた達の戦ったマリオ、私が考えるに、ジャンプ等は一切せず、     向かってくる者の腕を取ったり、関節技とか、使ったんじゃない・・・?」 ネス「・・・そうだね、マリオが積極的にこちら側に攻めることはなく、    腕をひねったり、体の様々な関節・・・とかを上手く利用した戦い方をしてたよ 」 デイジー「アタイは遠くから見てたけど、言われてみればその通りだったね 」 サムス「マリオはそんな戦法、今までで一回もしたことないし、     ジャンプをしないで戦うなんてことも考えられない      スマッシュブラザーズは、そんなセコい戦い方じゃなく、     敵を吹っ飛ばす、ダイナミックな戦法を習ってるもの 」 フォックス「てかアイツに関節技とか難しいのは無理だろ アタマが 」 カービィ「フォックス、それヒド〜!」 フォックス「あと、お前もだな ・・・ってかお前はくらうこともないだろうな、       関節技なんて ・・・しかも関節あるのか・・・?」 ロイ「・・・・・・・・・・」 サムス「後は他に言うとしたら・・・シールドを張ったかどうか・・・ね      これはスマッシュブラザーズなら必ず習うし、便利だもの      使うはずよ・・・ もし、使ってなかったのなら、ニセマリオ決定♪」 ゼルダ「シールド・・・      私達2軍もならいましたわ 」 マルス「・・・ネス達が戦ったマリオはシールドは使ってなかった・・・     これまでの点を考えれば・・・ 」 マルスが腕を組んで考える・・・  マルス「どうやら、マリオは偽物と考えて良いみたいですね・・・ ロイ?」 メンバー全員がロイに視線を向ける  ロイ「・・・そうだね ・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・(良かった )」 ゼルダ「・・・良かったですわね 」 フォックス「やっぱりな        オレは最初から信じられなかったからな 」 ヨッシー「私もですよ 聞いた時は食欲が激減しました 」 ネス「僕もまだまだだね・・・    1軍なら気付く点に全然気付けなかったよ・・・ 」 ピカチュウ「心配しないでいいよネス        ボクも全然わからなかったから 」 フォックス「そうなると、サムスは日頃、人をよく観察して、       慎重、かつ冷静・・・ほんの小さな違いも逃さないほどの女ってことになるな        さすがだな サムス・アラン 」 サムス「何でそこでフルネームなわけ?     それに、フォックスだって鋭いもの、その場にいたら気付いてたわよ 」 メンバーはいくらか緊張が和らいだのか、 少し皆の表情はやわらかくなった  マルス「そうなると、ネス達が戦ったマリオは何だったのでしょうか?     今言われたような、動作的な面を除けば、本人そっくりのようだが・・・?」 ネス「うん 声も身長も・・・    服の微妙な伸び加減、クツの汚れとかもマリオそのものだったし・・・    とても誰かの変身だとは思えないけど 」 サムス「・・・ネスもなんだかんだいってかなり鋭いのね・・・      服の伸び加減なんて私全然気にならなかったわ・・・ 」 ヨッシー「ここにマリオさんが居ないなら、操られたと考えた      方がいいんじゃないですか?」 フォックス「操られたのならファイアボールとか出せるだろ        シールドだって ・・・少なくともジャンプしないのはおかしい 」 メンバー達は円になって、考え込んだ・・・  サムス「・・・私の考えでは・・・     あれは、マリオのそっくりさん      ・・・関節技や体の構造を利用した戦い方ができる医者ね!」 ナナ「医者!?」 ピーチ「マリオそっくりの、お医者さん?」 サムス「医者・・・というより、     人体についてとても詳しい、博士ね      体や筋肉の構造に詳しい博士 それなら関節技を     多用する説明がつくわ・・・ 」 フォックス「ちょっと強引な考えだな・・・       そうなると、マリオそっくりの博士が実際にニンテンドーいるってことになるぞ 」 サムス「そうよね・・・あれ、かなり個性的な顔してるし・・・     そっくりさんがいるとは思えないけど・・・ 」 ピチュー「この広いニンテンドーならいてもおかしくないかも 」 ピカチュウ「博士のマリオ・・・」 〜ホワイトピース・とある部屋〜 マリオ「じゃあお前は何なんだ・・・ 」 グリーン「・・・マリオ!      『お前』などという、総帥に無礼な態度を取っていると・・・」 総帥「良い、グリーン     ・・・マリオ 出来れば私のことは、ドクター、あるいは    Dr.マリオと呼んで頂きたい 」 マリオ「・・・・・・・・・      ドクター、何者なんだ・・・?」 総帥→Dr.マリオ「ふふ 感謝する 」 見ればいつのまにか白い衣をグリーンが 手に大事そうに持っている  Dr.マリオは後ろで手を組み、マリオをじっと見つめる  マリオと違って、鋭い目つきだ・・・  同じ形状の目でも、人によって目つきが異なることは本当のことのようだ  Dr.マリオ「まず、マリオ、キミが一番知りたがってるはずの・・・      何故私がキミと同じ顔、身長、体重をしているかについて軽く話してやろう・・・ 」 マリオ「生き別れの兄弟とか言うなよな 」 Dr.マリオ「・・・ある意味そうかもな 」 マリオ「!?」 Dr.マリオ「遺伝子という言葉を知っているか?      あらゆる生物の設計図であり、      生命体の形状、様々な情報の書き記された本のようなもの・・・と言われているが 」 マリオ「・・・よ、よくは知らないけど・・・」 Dr.マリオ「キミで言えば・・・マリオとルイージは同じ遺伝子・・・ということが言える        両者で若干雰囲気が違うが、一卵性双児のキミ達は間違いなく同じ遺伝子だ 」 マリオ「・・・・・・・・ 」 マリオはいかにも難しそうな顔で ドクターは得意そうな顔をしている  Dr.マリオ「だが、同じ遺伝子でも、体に作用する働きに       ズレが生じることもなくはない        私はキミの体を手に入れるため、キミから直接遺伝子を採取した 」 マリオ「・・・?     いつ、一体、どうやって・・・?」 Dr.マリオ「・・・ミュウツーから聞いた話だと・・・        スマッシュ・バード内で、髪の毛1本を抜き取ったと聞いている 」 マリオ「え・・・?     ミュウツー?     ・・・・・・・・・・・・・ッ・・・・?!」 ============== 第56話 マリオはあわてて、床に倒れそうになるピーチ姫を支えようと かけだすが、途中こけてしまった  そのしばらく後、 体がふわりと起きあがった  ミュウツー(大丈夫か?) ミュウツーの声がマリオの心の中に響く  マリオ(・・・ああ、ありがとう ) マリオもそれに心の中で応えた  ============== Dr.マリオ「おそらく、お前と最も近くした時に      気付かれないよう髪の毛を頂いたと思うが・・・?      心当たりはあるか?」 マリオ「(あ・・・あの時に・・・?!      ミュウツー・・・本当に・・      待て、ってことは・・・?)」 Dr.マリオ「・・・遺伝子はツメ、髪の毛、       歯、骨・・・など、様々な箇所から採取できる        遺伝子は細胞の中に入っているからな 」 マリオ「・・・・・・・・・・・・」 Dr.マリオ「私は手に入れた遺伝子を使い、      自らの体を、キミの体へ変貌させた 」 マリオ「・・・それで、そっくりってことか・・・     声も・・・身長も・・・ 」 Dr.マリオ「唯一違うのはアタマ 脳みその一部        私は自分の脳の、記憶に関する部分だけは残し、       残る箇所は全てお前と同じということになっている 」 マリオ「・・・・・・なんて奴だ・・・・」 Dr.マリオ「遺伝子情報上では、私とキミは同じ       『兄弟』と言っても過言ではない ・・フフフ 」 マリオ「・・・じゃあお前は何者だ!?     何が目的だ!?・・・オレの勘が正しいんだったら・・・     お前達は・・・悪者なんじゃないか?!」 Dr.マリオ「・・・我々は、『悪』でも『正義』でもない       『神』だ        マスターハンド、クレイジーハンドにかわる、       ニンテンドーの『神』だ 」 メタナイト「!?」 マリオ「!!・・・そうか、・・・解ったぞ・・・      お前らも、支配者の一味だろ・・・!!?」 Dr.マリオ「支配者・・・ッフ       アイツらは所詮お遊び感覚でお前達と戦っただけに過ぎない 」 マリオ「・・・何が違うって言うんだ!?」 Dr.マリオ「懸けるものが違う 」 Dr.マリオは自分の胸に手をあてる Dr.マリオ「私は己の身体はもちろん       地位も名誉も、友も家庭も、・・・      愛すべき人も犠牲にして、夢を追いかけてきたのだ 」 グリーン「・・・・・・・」 マリオ「・・・・・・・・」 Dr.マリオ「闇の世界の支配者とは違う        私はニンテンドーの未来を変えるため、       命の他にある全てのものを失ってここまで来たのだ!!       支配欲におぼれた、ただの悪者と同じにされては困る!!!」 マリオ「・・・ニンテンドーの未来を変える?!     何言ってんだ・・・支配者と同じことをして、何が『神』だ!」 Dr.マリオ「・・・同じではあるまい 」 マリオ「・・・・・・同じだ!お前もオレ達を始末しようと企んでいるんだろ?!」 Dr.マリオ「我々はお前達スマッシュブラザーズの命を取る気など、微塵もない 」 マリオ「?!」 Dr.マリオ「いや、逆に死なれては困るほどだ       よく闇の世界での戦いに生き残ったな 今ではホッとしている限りだ 」 メタナイト「嘘をつけ!!       プププランドの住人の命を盾に、私にマリオ奪還を命じたのは、       お前のすぐそばに居る、グリーンだぞ!」 メタナイトが火がついたように叫ぶ・・・ グリーン「・・・・フフ 」 その叫びを聞いたグリーンが、誰にも聞こえないほどの小さい笑い声をこぼした  Dr.マリオ「すまないな メタナイト       私の助手とお前がかわした約束は嘘だ 」 メタナイト「・・・嘘・・・?」 ============== 〜ホワイトピース・内部〜 グリーン「メタナイト、お前と取引がある・・・ 」 メタナイト「・・・何だ・・・ 」 グリーン「マリオをここまで連れてくる ただそれだけだ       何処へ向かえばいいかは後に報告する 」 メタナイト「断る 貴様の企みに協力する気はない 」 ・・・・・・・・・・・  グリーン「いいのか?この起爆スイッチを押しても・・・ 」 グリーンは円形のスイッチを掲げる  メタナイト「・・・私の命を取りたければ取れ        お前に協力するぐらいなら消えても構わん 」 グリーンはそれを聞いて、オノを素早く振りかざす  直後、真横にあるモニターに映像が映った  メタナイト「?」 デデデ大王『いいから、この薬を飲め、みんな!』 ワドルディ『大王様、このカプセル、なんですか?』 キャピィ『何の薬ですか?』 デデデ大王『つべこべいわずにのめ!       別の国で流行ってる病気を予防する薬だ!』 ワドルドゥ『本当ですか!よく手に入れましたね!       さすが、大王様、たまには役にたつ!』 そこには、デデデ大王が掲げる袋に入った大量の カプセルを皆が飲み込む映像が流れた  グリーン「あれは全て超小型バクダン       威力そのものは小さいが、体内で爆発させれば      命を取るのは難しくない       この起爆スイッチ1つ押せば・・・・      あいつらは全員死ぬ それでもいいのなら遠慮無く押すが 」 メタナイト「貴様ッ・・・・・・」 グリーン「フフ マリオは奪還した時には      この起爆スイッチは返す 」 ============== Dr.マリオ「あのカプセルはバクダンでも何でもない        ただの風邪薬だ それもかなり軽めのもの        飲んでもせいぜい、風邪気味の者が元気になるだけ 」 メタナイト「何だとッ!?騙したのかッ・・・・?!」 グリーン「お前の場合、自分の命ではなく、      自分に関係ない者、それも大勢の者の命がかからなければ      言うことを聞かないと思ってな 少し話を作らせてもらった 」 そういうとグリーンは起爆スイッチをポチっと押した  メタナイト「ッ!!」 グリーン「安心しろ この起爆スイッチじゃ何も爆発しない 」 Dr.マリオ「そういうことだ        我々は命を取らずようにして行動している 」 マリオ「・・・だから悪者じゃない・・・とでもいうのかよ 」 Dr.マリオ「?」 マリオ「人の命を取らないなんてことはな、『当たり前』なんだよ!!     それで何偉く振る舞ってるんだ!?     結局悪いことしようとしてるには変わりはないんだろ!!」 Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・」 マリオ本人の声が部屋に響いた  Dr.マリオは顔色1つ変えず、目の前に怒るマリオを見つめる  Dr.マリオ「お前がどう解釈しようが、今夜7時に      私が神に成ることに変わりはない 」 マリオ「・・・・・・・?     今、なんて・・・言った・・・」 Dr.マリオ「私は今夜7時をもって、ニンテンドー全土に宣言する        『私がニンテンドーの神となる、今後ニンテンドーに生まれよう全ての生命は私が       創り出し、やがては世界全てを私の思う通りにする』・・・とな!!」 Dr.マリオは両手を広げ、言い放った  マリオ「な・・・・!?」 グリーン「そうだ もうすでに今日12時に、7時にて      大切なニュースがあるとニンテンドーに世界通信させてある       皆、今夜7時は通信機器、テレビやラジオの前に集まり、      総帥の声を聞くことになるだろう 」 マリオ「ッ・・・・・」 Dr.マリオ「私の科学力を証明する時、それが今夜7時だ       メガエネルギーを使い、キャラクターを生み出す役目、      すなわち神の役目を私が請け負うのだ 」 マリオ「・・・・・・」 マリオは言葉が既にでなかった  ・・・・・・・・・ キャラクターを創り出す・・・ 世界を・・・本当に支配してしまおうというのか・・・?! 自分が何をすればいいのか、マリオには既にわかっていた・・・  この男を止めなければ・・・ 世界中が大パニックに陥ってしまう・・!! ニンテンドーの平和が完全に崩れ去る・・・・!! Dr.マリオ「そして、私の世界は綺麗な円のように、       永久なる平和を築く        ホワイトピース、シンボルマークのようにな・・・ 」 Dr.マリオが合図する  グリーンがオノを振りかざすと、部屋は薄暗くなり、 マリオの向かい側に位置する壁にとある絵が表示された  それは、円をかたどった白い4つのかけら  マリオには見覚えがあった  スマッシュ・バードにて、突如コンピューターの画面に現れた マークと同じ形をしている  マリオ「ッ!!・・・あの時のは、お前達だったのか!!」 Dr.マリオ「お前達、スマッシュブラザーズにはぜひ見届けてもらいたい        私が創造する世界、キャラクターが描く、新たなニンテンドーをな 」 部屋は元の通りに明るくなった  マリオ「ふざけるなよ!!マスターハンド達の力を奪っておいて・・・     何が平和だ!?そんなこと絶対させないぞ!?」 Dr.マリオ「・・・ホーウ?絶対させない・・・        具体的にどうする気だ・・・?」 マリオは前かがみになり拳を強く握りしめ怒りをあらわにしている  マリオ「今ここで、お前を倒してやる!!」 メタナイト「よ、よく言った・・・マリオ!!」 グリーン「・・・・・そ、総帥・・・」 Dr.マリオ「・・・・・・・フ 」 Dr.マリオはやはり動揺することなく、 白い歯を静かに覗かせた  Dr.マリオ「私を倒してみろ・・・!      Mr.ニンテンドー!!」 その直後!! マリオは目の前に立ちつくすDr.マリオの顔面に拳を突き放つ!! ッパシ・・・ マリオの突然の猛攻を・・・ Dr.マリオは片手で意ともカンタンに防いだ  Dr.マリオ「・・・・・・・フ 」 マリオの目の前に、Dr.マリオの、鋭い目がうつる  マリオ「っやぁあ!!」 かけ声とともに腰・・・体全体をひねり、ミドルキックを繰り出す!! Dr.マリオ「ッハァッ!!」 ヤリのように突き出されたマリオの脚をDr.マリオは 両腕で受け止めた!! メタナイト「な・・・!       マリオの素早い蹴りを・・・」 片足をつかまれ、身動きのできないマリオ・・・ Dr.マリオが彼のつま先部分に手をあてる  Dr.マリオ「ッヤッハァアァア〜!!」 素早く右回転し、マリオの身体をたやすく放りなげる! 弾丸のように飛ぶマリオは白い壁に強く強打した! マリオ「・・・オレのミドルキックを受け止めるなんて、     思ってたよりはできるじゃないか・・・     ま、オレの身体だからできて当たり前か・・・ 」 Dr.マリオ「だが、私は、お前にできないことができる       さ、かかってこい・・・ 」 マリオ「言われなくても行くぞ!!」 床を強く蹴り、走り出すマリオ すぐに標的の元までたどりつく・・・ マリオ「連発ファイアボールッ!!」 至近距離から5、6発のファイアボールを放つ Dr.マリオ「ッハ!!」 だが、火の玉は即座に跳ね返された!! マリオが跳ね返された火の玉をシールドで防ぐ  Dr.マリオは白いシーツでファイアボールを跳ね返したのだ マリオ「・・・何だよ!オレのスーパーマントの真似じゃないか!!」 マリオはシールドを解き、拳を突き出す! ッドグ!! Dr.マリオ「っ・・・」 マリオ「やっ、はっ!」 ッガ、ヅガン!! 続いて左パンチ、さらに素早くDr.マリオの顎を蹴り上げた!! グリーン「総帥!!」 Dr.マリオ「次は、私だ!!」 Dr.マリオはひるむことなく、マリオに腕を突き出す!! Dr.マリオ「ッハ!!」 ーグンッ Dr.マリオの人差し指、中指の二本がマリオの 胴体中心部にヒット マリオ「?」 だが、マリオにとってはたいしたダメージに思えなかった  そのかんにも素早くDr.マリオは腕を突き出す! Dr.マリオ「ッハ!!ッヤ!!」 幾つもの箇所にDr.マリオは突きを入れる・・・ グリーン「・・・・・・」 マリオ「そんなチマチマ攻撃くらうかよ!!」 マリオはDr.マリオにつかみかかる マリオ「さっきのお返しだ!!」 むなぐらをつかんだまま、マリオはDr.マリオの身体を振り回し始める マリオ「ジャイアントスイ・・・・ングッ?!」 マリオの表情が途端に歪んだ! 直後何周か振り回した直後に、マリオはスイングを止めてしまう・・・! メタナイト「!?・・・どうした?!」 マリオはDr.マリオから手を放す・・・ マリオ「ッグ・・・何だ・・・?     この痛み・・・?!」 Dr.マリオ「フフ・・・!」 Dr.マリオ「どうしたんだ!?マリオ!?」 ・・・・・・・・すぐさま状態を立て直すDr.マリオ まるで患者を心配する医者のような台詞を吐く  Dr.マリオ「ッファア!!」 手刀をマリオの二の腕部分にあてた! マリオ「ック・・・」 マリオの表情が即座に苦痛を訴える・・・! マリオ「何だ一体・・・ファイア掌底!!」 マリオは痛みに耐えながらも、拳を解き放つが・・・!! Dr.マリオ「スーパーシーツ」 ッボァア!!! マリオ「!??」 次の瞬間マリオはDr.マリオに背を向けた状態で、ファイア掌底を放っていた!! Dr.マリオ「どこに放っている・・・・?」 Dr.マリオが身体をひねり・・・ッ Dr.マリオ「ミドルキック!!」 ッドン!! 蹴りを入れられたマリオは地面に倒れ込むようにして吹っ飛んだ!! マリオ「ッ!」 マリオはすぐに立ち上がる・・・ マリオ「・・・・・・・・・」 何だ・・・ この痛み・・・・・ 身体が・・・しびれる・・・? Dr.マリオ「さぁ、どんどん来るが良い       まさか、スマッシュブラザーズが博士相手に劣るまい?」 マリオ「んなワケあるか!!」 殴りかかってもダメだ・・・ なら・・・!空中から攻めろ!! マリオは高くジャンプ! そのまま両足をそろえ、体を急回転しながらDr.マリオの上に落ちた!! ダメージを与えた後、今度はスーパージャンプパンチをくらわせる!! Dr.マリオ「ッ・・・」 地面に着地するなり、マリオトルネード!! マリオのつくりだす渦に巻き込まれ、Dr.マリオは吹っ飛ぶ!! Dr.マリオ「・・・・フン・・・その程度か・・・?」 マリオ「・・・?何余裕なフリしてるんだよ 」 Dr.マリオ「それはまさに、お前のことだ 」 マリオ「・・・まぁいい お前を倒せばいいだけだ!!」 マリオは走り出す  Dr.マリオは向かってくるマリオに腕を伸ばした・・・ マリオ「オオオオオオオオ!!!!!」 Dr.マリオ「・・・メディカルショック!!!」 Dr.マリオの手がマリオの身体に触れた直後・・・ マリオ「ッー!!?」 ズギューーーーーン!!! マリオは凄まじい勢いで吹っ飛び、壁に強打・・・ メタナイト「マリオ!!」 グリーン「・・・・フフハハ・・・ 」 Dr.マリオ「フフ・・・ 」 Dr.マリオが腕を伸ばしたままの姿勢で笑みをこぼす・・・  マリオ「ッ・・・はッ・・・・」 メタナイト「マリオ、無事か!?」 マリオは床に手をつき、荒い呼吸を繰り返している  メタナイト「貴様・・・」 Dr.マリオ「何・・・軽い『心臓マッサージ』だ 」 メタナイト「?!」 Dr.マリオはポケットに両手を入れ、マリオのそばに近寄る  Dr.マリオ「マリオの心臓、肺、身体全体の筋肉に電流を流し、      組織そのものにダメージを与えたのだ       マリオはもう立てまい 」 メタナイト「ッ・・・・・・」 マリオ「ッグ・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・ 」 Dr.マリオ「・・・マリオ・・・        人体には様々な箇所に、『急所』が存在する        ・・・私の先ほどの突き・・・あの攻撃は全て       お前の体に存在する急所を攻めたものだ 」 マリオはいまだに荒い呼吸をただ繰り返す・・・  Dr.マリオ「一見、お前の体に外傷は無く、全くノーダメージだと思えるが・・・        お前の筋肉は激しいダメージを負っている        ・・・これぞ、私の戦術・・・『内部破壊』!!」 マリオ「・・・!!」 Dr.マリオ「お前と私はそっくりだが、戦法は違う       いや、スマッシュブラザーズ全員と異なるという方が正しいな 」 マリオ「・・・・・・・・・・・」 バカな・・・内部破壊だって・・・?! こんなハズは・・・ だが・・・体が・・・動かない・・・ いや、動かそうとすると・・・激痛が・・・ Dr.マリオ「まさに、博士だからこそ成せる技       お前達スマッシュブラザーズは私には、絶対に・・・勝てまい 」 マリオ「・・・・・・・・・・・」 〜マリオワールド・岩肌の上〜 ピーチ「みんなの意見をまとめると・・・」 フォックス「『マリオ本人の服、装備を奪った、        マリオのクローン説』だな・・・・ 」 ピカチュウ「そうだね!」 マルス「そして、マリオ本人は・・・     『謎の第三者にさらわれた説』・・・ですね?」 カービィ「・・・これでなんとか説明つくね・・・!」 サムス「そうね・・・このままここにマリオが現れなければ、     それでまず間違いなさそうね 」 ロイ「後はリンクがここに戻って来るのを待つ・・・か 」 レミー「リンクがギガクッパを倒しに行ってからもう2時間以上経つんだけどな・・・      そろそろ帰って来てもいいはずだけど・・・ 」 ヨッシー「とりあえず、今はここで待機ですか・・・?」 ゼルダ「そうですね、下手に動くよりも待ってみましょう 」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・ 待ち始めてから5分が過ぎた頃だろうか・・・  メンバー達の前に、ひとり、姿を現す者がいた・・・  ファルコ「・・・やはりここに居たのか FOX 」 フォックス「!!・・・ファルコ・・・・ 」 ゼルダ「ファルコさん・・・ 」 ピカチュウ「!・・ファルコ!!」 ピチュー「ッげ、トリ!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・  フォックスが立ち上がり、ファルコに駆け寄る  フォックス「聞いてくれファルコ!!       マリオは裏切ったんじゃない!!アレは・・・ッ!!」 ファルコ「オレはスマッシュブラザーズをやめる 」 ピカチュウ「っ!・・・」 サムス「ファルコ!マリオの裏切りは第三者の演じた芝居よ!     だから考え直してみた方が・・・」 ファルコ「オレはもう、やめると言った以上、やめる 」 フォックス「ファルコ・・・」 ファルコ「オレはお前を連れ戻しにやってきた       オレと一緒に帰るか?      ・・・・・それとも、コイツらと一緒にいるか?      それだけ聞きに、ここに来ただけだ       後者を選ぶなら、オレは1人で帰る 」 フォックス「待て・・・ファルコ お前がメンバーを信用できないのは解る        だが、それは誤解だ・・・・!       この事件を解決するには、オレ達が団結するしかない・・・        お前のチカラもぜひ貸して欲しい・・・ ファルコ・・・ 」 ファルコ「・・・・・・・・・・・・」 フォックス「・・・・・・・・・・・・・・」 ファルコ「あばよ、・・・FOX       スマッシュブラザーズ・・・ 」 ファルコは背を向け・・・ 歩き出す・・・  〜ホワイトピース・とある部屋〜 マリオ「・・・勝つ・・・!!」 Dr.マリオ「・・・・・・・・・・ 」 マリオは肩を押さえながらゆっくりと、立ち上がる・・・ マリオ「オレ達、スマッシュブラザーズは絶対に、勝つ!!!     お前の野望を、必ず打ち砕いて見せる!!」 Dr.マリオ「そうか・・・       だが、もしかすると、お前がスマッシュブラザーズの味方に       つくのは、難しいかもしれないなぁ・・・ 」 Dr.マリオは振り返り、部屋の出口へ向かう・・・  グリーン「フフフ・・・・ 」 マリオ「どういうことだ・・・?」 Dr.マリオ「まあいい どちらにしても・・・      今夜、7時までにこの私を殺さなければ、ニンテンドーは      ホワイトピースのものだ 」 マリオ「・・・・・・・・・・」 Dr.マリオ「こちらはお前達の命は奪わない       数もそちらの方が上・・・私1人押さえるのは簡単だろう?      楽しみにしているぞ・・・?」 グリーン「(・・・いや・・・総帥には申し訳ないが・・・       スマッシュブラザーズは1人残さず消し去る・・・この私が・・・ )」 Dr.マリオ「さて・・・ラストゲームの始まりだ・・・!      7時までに、私の命を奪えるか・・・?      グリーン・・・7時まで・・・あと・・・どのくらいだ・・・?」 グリーン「・・・・・・・・・・・・・・・は 」

7時まで あと 4時間 37分


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