第69話 犠牲
〜ホワイトピース・第一完備室〜
マスターハンド「・・・・・バカな・・・・」
クレイジーハンド「・・・・・・・・・・」
キングテレサ「うぉい!!?
あいつらやられちまったじゃねーか!?」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・」
〜キノコ王国・病院〜
コリン「そんな・・・・・・・・」
毛布を手に握りしめながら、コリンは一言もらした
スマッシュブラザーズの敗北・・・・・・・・・
〜ニンテンドー・ゼロ〜
Dr.マリオは足場の中心地点に立ちつくしていた
スマッシュブラザーズは皆、地へと消えていった
これが『答』
正しいのはこの私
Dr.マリオは確信した
ついに待ちに待っていた・・・
私の長年の夢・・・そして、ニンテンドーの住人の多くが望んでいた、
永遠の平和をこの手にすることができる・・・
Dr.マリオ「見届けたな・・・?
これが全てだ・・・・・・・・・
喜ぶがいい・・・もう、二度とこのニンテンドーで戦いが起こることはない
私が約束しよう・・・・・・永久なる平和を・・・・・・・」
Dr.マリオはカメラに向かい、静かに喋る
〜第一完備室〜
ミュウツー「・・・・・・正しかったのは・・・総帥のようだな・・・」
ひとりこっそりとミュウツーはそうこぼした
マスターハンド「ミュウツー!!」
ミュウツー「・・・・スマッシュブラザーズは勝てなかった
この戦いは勝った方が正しいと証明されるものだった
総帥が勝った以上・・・総帥が正しいことは確かなこととなった」
・・・・・・・・・・・・
マスターハンド「・・・・・・・いいのか・・・本当にそれで・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・」
ミュウツーはマスターハンドをジッと見つめる
マスターハンド「本当に・・・あいつが正しいと思うのか・・・?
お前自身は一体どう思っているんだ・・・?!」
迫力を感じる大きな声でミュウツーに言い寄った
ミュウツー「私は、勝った方が正しいと思っている・・・」
マスターハンド「・・・ミュウツー・・・・
"お前の"答えはそれでいいのか・・・?」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・」
マスターハンドから目を背け、ミュウツーは黙した
〜ニンテンドー・ゼロ〜
Dr.マリオはやり遂げたような表情をしていた
Dr.マリオ「今、ニンテンドーの住人方はさぞ混乱されているかもしれない
しかし、これが現実、これが真実、これが答えだ
ニンテンドーはこれから大いなる力によって、永久なる平和に・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヴーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
Dr.マリオが喋るのをやめた
聞こえる・・・
何か低く、大きい音が・・・
その音が邪魔で喋りたくとも喋れない・・・・
ヴヴヴヴーーーーーーーーーーーー
Dr.マリオ「何だ・・・?」
音は、足場の下から聞こえてくる・・・
低く大きいその音はだんだんとこちらへと近づいてきた
「いい気になりやがって、まだ終わってないぜ?」
Dr.マリオ「!・・・」
低い音とともに、しゃがれかかった何者かの声が発せられた
Dr.マリオ「誰だ・・・?!」
Dr.マリオが叫ぶ
すると、足場の下から巨大な物体がその姿をあらわにした
〜第一完備室〜
マスターハンド「!・・・あ、あれは・・・」
ミュウツー「・・・・・・」
デイジー「おい、もしかすっとあれは・・・」
その場の者達が画面に釘付けとなる
〜ニンテンドー・ゼロ〜
ファルコ「・・・まだ、このオレがいるからな」
パイロットの制服を着た青いトリがそう言い放った
ファルコはグレート・フォックスの前方に堂々と立ち、
Dr.マリオを上から見下すようにしている
Dr.マリオ「・・・・・・・・・」
Dr.マリオの表情が若干険しくなった
グレート・フォックスの翼に、自分が足場から落とした
スマッシュブラザーズの姿があったからだ
だが、メンバーは皆倒れている
ファルコ「お前が黒幕か・・・・・・
マリオと本当にそっくりだな・・・・」
鋭く、キレのある声でDr.マリオに言い放つ
Dr.マリオ「・・・・黒幕・・・少し気に入らないな・・・・・・
呼んでくれるのなら・・・・"白幕"の方が良い」
ファルコ「ッハ、そうかよ」
Dr.マリオが片腕を広げる
Dr.マリオ「どうだ・・?
こっちに来て少し話でもしようか・・・?」
ファルコ「そいつはお断りだ
お前を今すぐ消したいからな・・・!!」
ファルコがフッとしゃがみ込む・・・
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・・・!!!
Dr.マリオ「ッ!・・・・・・」
グレート・フォックスの砲台がエネルギーを充填しはじめた・・・!!
ファルコ「さぁ・・・吹っ飛べ・・・!」
どんどんエネルギーがため込まれ、
砲台が光り輝く・・・・・
Dr.マリオ「・・・・・・・・・」
Dr.マリオは鋭い目つきでその砲台をにらみ付けていた
Dr.マリオ「ッハアアアア!!!!」
ファルコ「!!」
Dr.マリオが砲台を指さす・・・!!
その指先から電撃が凄まじい勢いで放たれ、
グレート・フォックスの砲台に直撃した!!!
ッガアアアアアアン・・・・・
砲台が爆発すると、グレート・フォックスも揺れ動いた
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・」
腕をそっとおろす・・・・・・・
ニヤリ
Dr.マリオは白い歯を見せて笑いを浮かべる
Dr.マリオ「どうした・・・?
何を始めてくれるんだ・・・・?」
嫌味っ気たっぷりにDr.マリオは言った
ファルコは立ち上がる
その表情はキリッとしていて、なおかつ余裕を感じさせる
ファルコ「作戦通りだったぜ・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・?」
ファルコは焦る様子もなく言った
ファルコ「ッハ!!」
ファルコは高々とジャンプし、Dr.マリオの立つ足場に着地した
Dr.マリオ「作戦・・・通り・・・?
ハハ、なかなか面白い奴だ」
ファルコ「・・・」
ファルコはブラスターを手に持ち、Dr.マリオに向けた
それをみてDr.マリオが一瞬、眉間にしわをよせる
Dr.マリオ「まぁ、そう慌てるな
ゆっくり話でもしようじゃないか・・・?
キミとは面白い話ができそうだ」
ッキュン!!
Dr.マリオ「!!・・・」
ファルコはブラスターのトリガーを引いた
光線がDr.マリオのひたいの円鏡に直撃
円鏡はパリンと音をたてて割れた
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・」
キュンッキュン・・・キュンッキュン!!
ファルコは容赦無しにDr.マリオを撃つ・・・!!
Dr.マリオ「ッ・・・・」
Dr.マリオはスッと白いシールドを張り、光線を防ぐ
ファルコ「・・・・」
ファルコはシールドを張ったDr.マリオをみてか
無言でブラスターをポケットにしまいこんだ
そして、身体を前に傾かせた・・・
ッダ!!
弾に劣らないほどのスピードでファルコは走り出す!!
ファルコ「オラアアアッ!!」
あっという間にDr.マリオに接近し、
彼のむなぐらにつかみかかった!!
そしてDr.マリオを思い切り地面に向け叩きつけるッ!!
ドグンッ!!
Dr.マリオ「グッ・・・」
仰向けとなったDr.マリオの上にファルコが急降下してくる・・・!
それを見たDr.マリオは身体を転がし、ファルコの攻撃を避けた!
とっさにファルコから距離をもとうとDr.マリオは後ろにさがるが・・・
ファルコ「逃がさねーよ・・・」
足を縦に大きく開き、低い姿勢をとった
ッシュヴン・・・!!
Dr.マリオ「ッグ!」
高速移動をし、一瞬にしてDr.マリオを真上へ吹っ飛ばした!!
空中からDr.マリオが降ってくる
足場に綺麗に着地した
Dr.マリオ「・・・フフ・・・・・・
できると思うか・・・・?」
前方、ファルコの背中に向かってDr.マリオは言葉を吐いた
ファルコは振り返る
その鋭い眼に白いスーツがうつりこんだ
Dr.マリオ「まさか・・・今のお遊びで、
この私と互角にやりあえ、さらに私に打ち勝てるとでも思ったのか・・・?」
パンパンと白いスーツをはたくDr.マリオ
ファルコ「ああ、お前なんて、遊びで十分だ」
Dr.マリオ「・・・・・・・・」
Dr.マリオの表情が一層険しくなった
あいつ・・・
先ほども私が砲台を破壊したことにも
思惑通りのような態度をとって見せた・・・
Dr.マリオ「仕方があるまいな・・・
お前のような、悪い子には少し痛い目を見せて
思い知らせなければならないかな・・・・?」
Dr.マリオは再び腕を上げ、ファルコを指さす
ファルコ「・・・・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・フフ
私に逆らいたい気持ちはわかるが・・・
答えは受け入れるべきだ・・・・・・・
考えてみたまえ、・・・これからニンテンドーは永久なる・・・」
ファルコ「・・・」
キュンッキュン!!
キュンッキュン・・・!!
Dr.マリオ「ッ!!」
Dr.マリオが話している途中、
何のお構いも無しにファルコはブラスターを撃った!
Dr.マリオ「ッ・・・」
とっさの攻撃に目を手で覆い隠し、シールドを張るDr.マリオ・・・
シールドにいくつか光線が当たった後、攻撃は途絶えた
スッとシールドを解除する
Dr.マリオは異変に気づいた・・・前方に立っていたはずのファルコが
影も形も残さず消えているのだ・・・
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・」
四方に慌てて視線を送るが、ファルコの姿は見えない
足場は一つ、障害物は一切ないこのステージで身を隠すことなど・・・
ッドガ!!
Dr.マリオ「ッガ!!」
突如背中に打撃を受け、大の字となってDr.マリオは吹っ飛んだ!!
受け身を取り、何が起こったかわからないような表情で後方をにらみ付ける
ッダク!!
ドンッ、ドガガ!!ドガン!!
Dr.マリオ「ッ!!」
顔を3発殴られ、胸部に何かが激突し、再びDr.マリオは吹っ飛ぶ・・・!!
Dr.マリオ「な、何なんだ・・・・」
そう・・・・・
ファルコはスパイクロークを使い、Dr.マリオを攻撃しているのだ・・・!
・・・・・「オレの居場所がわからないだろ」・・・・・・
Dr.マリオ「!・・・」
どこからかファルコの声が聞こえてきた
・・・・・・・・・「可哀想だからヒントをくれてやる」・・・・・・・・・
ヴーン・・・・
すると、Dr.マリオの目の前にビームソードが現れた!!
Dr.マリオ「こ・・・・これは」
スバババアアアアアアン!!!!
目にした瞬間にビームソードはDr.マリオを斬った
転がるようにして足場を這いずる
Dr.マリオ「ッグ・・・・」
立ち上がり、慌てる様にあたりに視線を向ける
ビームソードは足場から宙に浮きながらこちらにやってくる・・・!
Dr.マリオ「フフ・・・」
ビームソードの攻撃はもう見切れる
シュヴンッ!!
Dr.マリオ「ッグア!!」
突如宙にDr.マリオが舞う・・・!!
ビームソードを警戒していたDr.マリオは、
ファルコの前傾を確認できずに、
高速移動による攻撃、ファルコビジョンをまともに受けた・・!!
宙に放り投げられるように吹っ飛ぶDr.マリオ
直後、ビームソードがDr.マリオに直撃し再度吹っ飛ぶ!!
Dr.マリオ「ぐああああああああああッ!!!」
高々と吹っ飛んだDr.マリオが落下してきた
その身体は足場に落ちることなく、下へと沈んでいく・・・
Dr.マリオ「ック!!」
空中ジャンプ、スーパージャンプを駆使して
なんとか足場の淵に手をかけ、Dr.マリオはあわてて復帰する
その表情はとても苛立ちを感じさせるものだった
前方をうかがうと、遠くでファルコが腕を組んで立っているのが見えた
ファルコ「・・・流石のお前でも、今の攻撃は避けられなかったようだな」
スパイクロークの効き目が切れ、ファルコは元通りになっている
Dr.マリオ「・・・・フ・・・フフ・・・・
ビームソードは、私を注目させるための囮だったのか・・・」
少しため息混じりにDr.マリオが言葉を発する
ファルコ「ああ、オレが姿を隠したからって、お前ならそれでも
まともに戦えただろうからな・・・」
それを聞き、Dr.マリオの表情に笑みがこぼれた
Dr.マリオ「ハァ・・・ハァ・・・フ・・・ハハ、
面白い奴だな・・・お前は本当に・・・・」
ファルコ「オイオイ、今のお遊びでもう息切れか?」
Dr.マリオ「・・フフ、どうやらそのようだ・・・・・・・・・」
Dr.マリオは指を指す・・・
Dr.マリオ「あまり長くは遊んでいられない
私にはやるべきことがあるからね・・・」
ファルコ「無理だ
"まだ"撃てないはずだ」
Dr.マリオ「!」
ファルコ「ハハ、お前は表情豊かな奴だな・・・
顔にマジックで、「しまった」って書いてあるぜ?」
ファルコの言う通り、Dr.マリオは食いしばった白い歯を見せ、目を見開いている
ファルコが組んでいた腕を解いた
ファルコ「オレがわかってないと思ってたのか・・・?
お前は・・・砲台を破壊するのに放った必殺技を、
いつでも何度でも出せはしない・・・・・とな」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・」
指を指したまま、Dr.マリオは動じない
ファルコ「出せるというのなら出してみるんだな
オレの読じゃ、お前は後数分後経たないとその必殺技は出せない筈だ
・・・・・・・・・ホラ、出してみろよ」
指をくいくいっと動かし、ファルコは挑発した
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・」
その挑発に対しても、Dr.マリオは指を突きつけたまま動かない
Dr.マリオ「・・・・フ・・・知っているのなら仕方ない」
Dr.マリオの指先からは何も放たれない・・・
ファルコに向けて伸ばした腕をDr.マリオはあっけなくおろした
ファルコ「やっぱりな」
Dr.マリオ「お前は賢いじゃないか・・・」
ファルコ「お前は計算高くて、ずる賢い奴だ」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・」
ファルコ「今から数分前・・・
スマッシュブラザーズとお前との戦いの時・・・
お前はピチューに、砲台を破壊した時と同じ必殺技を放った
・・・そして、お前はスマッシュブラザーズにこう言った」
=================
Dr.マリオ「本気を出せば、お前達は1人1秒という時間で死んでしまう・・・」
=================
ファルコ「ピチューに必殺技を放ち、後にああ言えば、
スマッシュブラザーズはお前の必殺技に恐れ、うかつに攻撃できなくなる」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
険しい表情でファルコをじっとにらみ付けるDr.マリオ・・・
ファルコ「それでも直後、リンクが怒りを覚え、お前に突撃した」
=================
リンク「力はそんなことに使うものじゃないッ!!」
リンクはマスターソードを構え、走り出すッ!!
タタタタタタッ!!!
Dr.マリオ「・・・・」
スッと指をリンクに向けるDr.マリオ・・・!!
==================
ファルコ「リンクが向かってきた時にお前は指を向けた
必殺技を放とうとしてな・・・
だが、放てなかった・・・・・
だからとっさにお前は指を下ろし、攻撃法を変えたんだ」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・」
ファルコ「必殺技を放つだけのエネルギーがたまっていなかったんだろ
だからお前が次に何をしたかというと・・・・・・・
長い演説だ」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・」
ファルコ「お前が演説をし始めたのは、自分の考えをスマッシュブラザーズに伝え、
理解してもらうためじゃない・・・お前がリンクを返り討ちにした後、
突如演説をし始めた理由は・・・・・・・時間稼ぎだ!
必殺技を放つためのエネルギーを溜めるためのな・・・・・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・」
ファルコ「だが、スマッシュブラザーズは、あの必殺技がいつでも撃てると
思い込んでしまったんだ・・・だからうかつに攻撃できず、
長い演説に耳を貸し、みすみす最大のチャンスを丸逃しにしたワケだ」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・フフフ・・・
わかっているではないか・・・」
ファルコ「お前を倒すには、必殺技を放たせ、エネルギーがたまる前に
やっつけなければならない・・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・!!」
何かに気づいたかのように、Dr.マリオの目が見開いた
Dr.マリオ「・・・そうか・・・・・・・
戦艦の砲台はそのためだったということか・・・
わざとこの私に必殺技を撃たせるための・・・・」
ファルコ「ああ、お前はオレが必殺技を何度も撃てないことがわかってないと踏んで
撃ったみたいだが、全くの見当違いというわけだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その場が数秒間の沈黙に包まれた・・・
Dr.マリオ「・・・・・・・・フフ・・・フフ、ここまでは見事だったな・・・
だが、そうだからと言ってお前一人でこの私を倒せると思っているのか・・・?
もう私には先ほどの小細工も通用しないぞ・・・?」
ファルコ「そうだろうな・・・」
ファルコはDr.マリオに背を向ける
ファルコの目の前にはグレート・フォックス
そしてその翼に倒れこんでいるスマッシュブラザーズ・・・
ファルコ「立ち上がれ、スマッシュブラザーズ」
ファルコは倒れこんだままのスマッシュブラザーズに向かい、大声で叫んだ
Dr.マリオ「・・・・・・それは無理だ・・・」
後からDr.マリオの声が聞こえた
Dr.マリオ「スマッシュブラザーズは全員、
身体を内からボロボロにしたのだ
奴等に立ち上がることなんてできるわけがない」
ググググ・・・
Dr.マリオが拳を握り締めた
ファルコ「(・・・まずい、アイツ・・・
エネルギーをため始めた・・・・・)」
急がないと・・・・大変だ
〜第一完備質〜
デイジー「立てえええええええええええええええ!!!
スマッシュブラザーーーーーーズ!!!」
キングテレサ「おらたてやっ!るいーじ!!こんじょうみせやがれ!!」
マスターハンド「・・・・・・・・・・・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・・」
立てるか・・・?
〜キノコ王国・病院〜
コリン「リンクさーーーーーーん!!がんばれえええ!!」
「たてえええええええ!!」
「スマッシュブラザーズ!!たてよおおおお!!」
「あんなやぶ医者やっつけろおおおお!!」
コリン「・・・・・・・・・・・・・・・」
病室からほかの人達の声が聞こえてきた・・・・
いや・・・
窓の外、キノコタウンからも大勢の人々の声が聞こえる・・・
〜ニンテンドー・ゼロ〜
Dr.マリオ「立てるワケが無い
エネルギーの充填が完了したら、最後にお前を撃ち、
完全な勝利をこの私が手に入れてみせる・・・」
ファルコ「立てっつってるだろ!!」
ファルコが怒鳴るようにメンバー達に叫んだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「すき放題してくれるな・・・ファルコ・・・・」
ファルコ「!・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・」
その声はフォックスのものだった
フォックス「勝手に機体の・・・砲台を、囮に使って・・・・・・」
フォックスがよろっと立ち上がる
それを見たファルコは心の中で歓喜した
Dr.マリオ「ホウ、まだ立てる奴がいたのか・・・1匹だけ・・・」
フォックス「いや・・・違うぜ・・・・・・・・・」
フォックスが言うと、その周りに倒れこんでいるメンバー達に
わずかな動きが見えた
マリオ「はぁ・・・はぁ・・・ファルコ・・・・」
サムス「いまさら戻ってきて・・・・・遅いにもほどがあるわ・・・」
リンク「ま、全くですね・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・」
あいつら・・・
馬鹿な、立つ事は不可能だ・・・
足がつった状態で立ってるようなもんだ・・・
ピカチュウ「だ、だいじょうぶ?カービィ・・・」
カービィ「うん、・・・ファルコが戻ってきてくれたし・・・」
ドンキー「戦いは・・・まだまだ・・・これからだ・・・・」
メンバーたちが次々と立ち上がっていく・・・
やがて、倒れていたものの全てが立ち上がった・・・!!
ファルコ「いいぞお前ら、それでこそスマッシュブラザーズだ・・・!」
フォックス「お前が言うな、お前が」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
メンバー達が皆、Dr.マリオをにらむ
まだ、メンバー達からは戦いの闘志を感じさせるオーラが途絶えていなかった・・・!!
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・フ・・・驚かないぞ・・・・?」
フォックス「・・・・・・・・・・」
フォックスが戦艦からジャンプし、足場に着地する
同様にほかのメンバーも足場に着地した
ピカチュウ「ピチューはここで休んでて・・・」
ピチュー「・・・う・・・うん・・・」
ピチューは流石に動けなかった
あの必殺技の威力がピチューを見て感じ取れる
Dr.マリオ「・・・・・驚かないぞ・・・?
たかが一人増えただけ・・・
まだまだ、力は、遥かに私の方が上だ・・・」
ファルコ「いいか、お前らスマッシュブラザーズ・・・
奴が必殺技を撃てるだけのエネルギーを充填するまでに・・・
それまでに奴を倒さないとオレ達が負けることになる」
後ろを振り返り、ファルコがメンバー達に言葉を発した
ファルコン「勝手に仕切りやがって・・・」
マルス「まあ、いいでしょう・・・」
カービィ「ファルコ、おかえり〜・・・」
フォックス「お前、スマッシュブラザーズやめたんじゃなかったか?」
フォックスがファルコの目を見て言った
ファルコ「ああ、やめた
だがな・・・・・・」
ファルコは背を向ける・・・
ファルコ「お前達の仲間をやめるとは言ってないぜ・・・
だから手助けしてやる・・・スマッシュブラザーズ」
サムス「ファルコ・・・」
フォックス「・・・そうか・・・それは心強い助っ人さんだ」
こいつ・・・見ていたんだな・・・俺達が戦う光景を・・・
それで、俺達が負けたのを見て我慢できずにここに来たってところか・・・?
ゼルダ「おしゃべりはそろそろおやめにならないと・・・
彼のエネルギーが溜まる前に倒さなければ」
リンク「そうです・・・辛くても・・・もう一頑張りしましょう・・・」
メンバー達は、さぞ無事かのように立ち上がってみせたが、
Dr.マリオにはその見栄っ張りは見破かれていた
皆顔から汗をふきだし、足や腕が若干震えている
怒り、恐怖による震えではない
このまま戦い続ければ、確実に身体の構造自体が破壊される
その一歩寸前までスマッシュブラザーズはきている
あいつらが今こうして立っていられるのは、
ファルコという仲間が一人来たから・・・その理由だけで立っている
奴らの屈強すぎる精神に身体がついていかされているだけのこと
なら・・・
ファルコを必殺技で戦闘不能にしてしまえば
徐々にあいつらも私に勝つことは不可能という法則をつくり・・・
立てることはおろか、指一本動かすのも不可能な状況に突き落とされるに違いない
いいだろう、お前達のその信念にもう一回思い知らせてやる
負けてたまるか、信念を賭けた戦いに・・・私が負けてたまるか
Dr.マリオ「スマッシュブラザーズ
最後の1ターンだ・・・
全員で一気に殴りかかって来るがいい!!」
マリオ「言われなくても、行くぞおおおおお!!」
「オオオオオオオオオオオッ!!!!」
ドドドドドドドドドドドド!!!
メンバー達が一気にDr.マリオに突進する・・・!!
最後の一撃を皆が加える・・・
それで倒せなかったら、スマッシュブラザーズの敗北・・・!!
Dr.マリオ「ッハ!!ッヤ!!」
カプセル爆弾を、向かってくるメンバーに向け投げつける・・・!!
ドゴオオオオ!!!
プリン「プイイイィイィィィイィイイィイ!!!」
カプセル爆弾に直撃したプリンは斜め45度の角度で吹っ飛んだ!!
ピカチュウ「プリンンンン!!!」
Dr.マリオ「さぁ!!一匹早くも撃墜だぁあ!!!」
続いてカプセル爆弾を取り出すDr.マリオ・・・!!
Dr.マリオ「ッヘァ!!ットォ!!」
思い切り迫り来るメンバーに爆弾を投げつけた!!
ドンキー「オラッ!!」
瞬時にカプセルをドンキーがキャッチ!!
ドンキー「お返しだッ!!」
ブウウウウウウウウウン!!
ドンキーが投げたカプセル爆弾をDr.マリオは
素早い身のこなしでかわしてみせた・・・!!
後方で爆弾の爆発する音が響く
前方には既にスマッシュブラザーズが目の前へと迫っていた・・・!!
Dr.マリオは腕を突き伸ばす・・・!!
Dr.マリオ「メディカルショック!!!!」
目の前のマリオも同時に腕を伸ばした!!
マリオ「ファイア掌低!!!!」
凄まじい電撃と炎の爆発が重なり合った瞬間だった
ドガアアアアアアアア!!!!
大きなエネルギーの衝突によってメンバー達、Dr.マリオが互いに吹っ飛ぶ・・・!!
マリオ「うああああああああああああああああッ!!」
Dr.マリオは転がりながらステージを横切った
Dr.マリオ「ック、・・・力が互角だと・・・・・・・
お前に・・・今のお前の何処からそんな力が沸いて出てきた・・・?
いや・・・嘘だ・・・何かの間違いだ・・・・・・・・・」
ブツブツ呟きながら立ち上がるDr.マリオ
Dr.マリオ「お前達のダメージは300・・・いや、それ以上のはずだ・・・
無理をするのはいい加減によすんだな!!」
そう叫んだ後、Dr.マリオが走り出す・・・!!
ロイ「来るぞ!!」
ファルコン「オラアアアアアアア上等だあああ!!!」
ファルコンが一人凄まじい勢いで突っ走る・・・!!
ファルコン「ファルコンキーーーーーック!!!」
Dr.マリオ「うるさいッ!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
ファルコンの顔にDr.マリオの蹴りが炸裂・・・!!
一気に宇宙の遠くへと吹っ飛んでいった・・・!!
ウォッチ「ファルコンサーーーーン!!?」
ファルコ「大丈夫だ、アーウィンが拾いにいってくれる」
ファルコの言うとおり、アーウィンが一機、ファルコンの救出へと向かった・・・
Dr.マリオ「だがこれでまた一人減ったな・・・スマッシュブラザーズ!!」
急ぎ足でメンバーに容赦なく近づくDr.マリオ・・・!!
ネス「PKサンダー!!」
サムス「はッ!!」
ネスとサムスが最前に立ち、
ネスがPKサンダー、サムスがミサイルを放つッ!!
Dr.マリオ「そんなもの!!」
シーツを内ポケットから取り出すDr.マリオ・・・
Dr.マリオ「跳ね返れッ!!」
サムスの撃ったミサイルめがけシーツを振るう!!
ネス「ええいッ!!」
その直前にネスがPKサンダーをミサイルに乗り移させた・・・!!
ブワッ・・・・
Dr.マリオ「ッ!!?」
Dr.マリオのシーツがミサイルに命中することはなかった・・・!!
ミサイルはネスのPKサンダーと重なり、
ネスがシーツから回避させたのだ・・・!!
ミサイルはネスのPKサンダーと共に宙を舞っている
Dr.マリオ「ッ・・・・く・・・」
ネス「PKミサイル!!!!」
宙を自由に動き回らせ、Dr.マリオを混乱させた後、
勢いをつけて直撃・・・!!
ドゴオオオオオオオ!!!
Dr.マリオ「ウグッ!!ック・・・小細工をォォオッ!!」
サムス「やった!凄いじゃないネス!」
ネス「とっさに思いついて試してみたけど、うまくいってよかった・・・」
Dr.マリオはミサイルの攻撃に立ちくらみながら拳を震わせていた
Dr.マリオ「余裕でいられるのも今のうちだ・・・
もう間もなくエネルギーのチャージが完了する・・・
そうすれば、お前達なんて楽勝だぁあ・・・・!!」
ファルコ「ッ・・・!!」
〜第一完備質〜
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・」
マスターハンド「・・・・・・・・・・・・」
クレイジーハンド「・・・・・・・・・・・・・」
キングテレサ「いまのみたかよ、ふくごうわざだぜ・・・」
デイジー「いい感じいい感じ・・・勝てるかも・・・・」
マスターハンド「・・・・・・・・ミュウツー」
画面をジッと見つめるミュウツーにマスターハンドが言葉をかけた
ミュウツーはそのまま画面から目を外そうとはしない
マスターハンド「一つ、聞いていいか・・・?」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・」
ミュウツーは目線だけをマスターハンドに向けた
マスターハンド「何故、私がお前をスマッシュブラザーズの
メンバーに入れたか、わかるか?」
ミュウツー「!・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何故、マスターハンドが私をスマッシュブラザーズのメンバーに入れたか・・・
その答えはもう知っている
マスターハンド「私は、・・・お前の戦力を見込んで、
お前をメンバーにいれようとしていたワケではない」
ミュウツー「?・・・」
・・・マスターハンドは私を戦力と考え、
メンバーに入れた・・・・・・・・・・
総帥はそう言った
私もそうだと確信していた
マスターハンド「お前は私達に正規に創られたキャラクターではない・・・
人々が造りだした、人工キャラクターだ・・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・」
知っている・・・
総帥と関わりのある人間が私を造った
私はスマッシュブラザーズとは違う
創られるべくして創られたのではない
マスターハンド「お前は・・・人々の野望を叶える・・・いわば道具として造られた
戦力を常にまわりから求められ、結果、お前が"出来た"
お前は戦うために造られたとは解かっていても・・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・」
マスターハンド「その戦いに何の意味があるのか
その戦いで何を得るのか、失うのか
戦いを終えた先に何があるのか、その先に何をすればいいのか・・・
お前は造られた瞬間からたくさんの問題を抱えてここまでやってきた」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・」
そうだ
その問題の答えを知るために・・・私は総帥と組み・・・
ここでこうして戦いを見ている
マスターハンド「お前は問題を解決するために、この戦いを見ている
・・・だが、私は確信を持って言える」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・・・」
マスターハンド「お前は、この戦いの結末を知っても、答えを知ることは出来ない」
ミュウツー「!・・・・・・・・何故だ・・・」
総帥は言った・・・
戦いが終われば、必ず答えを知ることができると・・・
総帥も・・・グリーンも・・・
マスターハンド「私は上からお前を見ていて、いつも可愛そうに思っていた
なんとか、抱えている問題を解決して欲しいと思っていた
だから、私はお前をスマッシュブラザーズに入れようとしたのだ」
ミュウツー「・・・・・・・・・・」
スマッシュブラザーズ・・・
そこに答えがあるとでもいうのか・・・
マスターハンド「ミュウツー・・・とあるキャラクターは言った
答えは自分で定めるものだと・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・」
答えは、自分で定める・・・・・
マスターハンド「キャラクターが何故、命を懸けてまで戦うか・・・
私は何千年、何万年も前から疑問に思っていた
どう考えても理解できないでいたが・・・・・・・
最近、私はようやくわかった気がする」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・・・・」
マスターハンド「戦いは、自分の中の疑問を解決するために行うのだ」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・・・」
マスターハンド「あいつらスマッシュブラザーズは、
今、強い決心を胸に戦っている・・・
答えを定めるために・・・自分の問題を解決するために」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・」
マスターハンド「お前にも解決してほしかった
招待状がお前に届いていて、お前がスマッシュブラザーズに入っていたら・・・
今もあそこでお前は戦っていたかもいれない
ひとつの決心を固めて・・・」
その言葉を聞き、ミュウツーは下をうつむく
しばらくミュウツーは黙り込んだ後、口を開いた
ミュウツー「マスターハンド・・・・・・・・・・・・
私は・・・・・・・どうすれば良いのだ・・・・?」
マスターハンド「・・・お前の問題は、この戦いを見てるだけじゃ解決しない
私が言えるのは・・・これだけだ」
ミュウツー・・・お前が過去に一度だけ戦ったことを思い出せ
その戦いの終わりに、お前は何か大きいものを得たはずだ・・・
その時のように・・・
ミュウツー「マスターハンド・・・・・・・・・・・・・・」
私の答えは・・・・・・・・・・・・・
自分で定める・・・・・・・・・
シューーーーーーーーーーーン・・・・・・・
ミュウツーは目をつぶり、しばらくした後、テレポートしてその場から姿を消した
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
クレイジーハンド「・・・アイツ、戦うのか・・・・・?
どっちの味方をする気だよ・・・・・
場合によっちゃまずいぞ・・・・?」
マスターハンド「私は信じている・・・
あいつも仲間だからな・・・・」
モニターでは、メンバー達と総帥の乱闘とも言える戦いが繰り広げられている・・・
〜ニンテンドー・ゼロ〜
Dr.マリオ「ウウオオオオオオオ!!!!」
ドゴオオオオオ!!!
ロイ「うわああああっ!!」
マルス「ロイ!!」
ロイがDr.マリオを二回斬りつけた後、
一瞬の隙をつかれ蹴り飛ばされてしまった・・・!!
ヨッシー「っは!!」
すかさずヨッシーはタマゴをDr.マリオに思い切り投げつける!!
タマゴはメンバー達の間をくぐりぬけ、真っ直ぐDr.マリオの元へ飛んでいく・・・
Dr.マリオ「ッフン」
大きなタマゴをジャンプで綺麗にかわした
カービィ「ッ!!」
ズドオオオオオオオオン・・・
その直後、頭上からカービィストーンが降ってきたが、
それでさえもDr.マリオは避けて見せた
Dr.マリオは随分マリオと似た戦法をとるようになっていた
体に最も適した戦法をとることが大きな理由である
さらにそれにくわえ、急所を的確に撃つ攻撃
今現在のDr.マリオはまさに戦闘のプロだ
ルイージ「とおおおおおおお!!」
Dr.マリオ「黙れッ!!」
向かってくるルイージの腕をつかみ、背中を蹴り飛ばす・・・!!
吹っ飛んだルイージはドンキーに受け止められた
フォックス「ハアアアアアアアアアアア!!」
体に炎を宿し、勢い良くフォックスがDr.マリオに体当たりする
ドゴオオオオオッ!!
Dr.マリオ「グッ・・・フフ・・・」
ダメージを受けるものの、即座に体制をたてなおす・・・!!
Dr.マリオ「ッハアアアア!!」
思い切りジャンプし、フォックスを真横一直線に吹っ飛ばす!!
向かってくるメンバー達を次々と返り討ちにするDr.マリオ・・・
再び、メンバー達がやられまくるパターンへと変わってきた・・・・・・・
ファルコ「ック、まずいな・・・エネルギーが溜まってきるのか、
キレのある動きになってきたな・・・アイツ・・・・・・・・・」
ヨッシー「わ、私達も、すごくヤバイです・・・
もう冗談抜きに立てなくなりますよ〜・・・・」
まだ精一杯戦いたいが、体はもうズタボロの状態だ・・・
いつ気を失い、倒れてもおかしくはない
だが・・・・・・・
スマッシュブラザーズが倒れる前に・・・・・・
時は来てしまった・・・・・・
Dr.マリオ「フフフフフ・・・フハハハハッハハハハハハ!!!」
ピーチ「!!」
突如Dr.マリオが大声で笑い始めた・・・
ポポ&ナナ「・・・」
Dr.マリオ「ハハハハハ!!ハ〜ハハハハハハハ!!」
宇宙全体に行き届いているかと思わせるほど豪快な笑いはしばらく続いた
マリオ「ま・・・まさか・・・アイツ・・・・・」
ドオオオオオオオオオオオオン・・・・・・
ファルコ「!!!」
ウォッチ「アアアアアアッ!!」
突如してDr.マリオから凄まじいほどのオーラが湧き上がった
Dr.マリオ「フッフッフッフッフ・・・
スマッシュブラザーズ・・・すばらしい戦いだった
できれば、この戦いが永遠に続けばよかったが・・・
もうそろそろ、終わりにしよう・・・茶番をな・・・!!」
フォックス「・・・・・エ、エネルギーが・・・溜まったのか・・・・」
ドンキー「だ、だとすると・・・・・・・・」
Dr.マリオがすっと腕をあげ、指をファルコに向けた
ファルコ「ッ!!」
ファルコはとっさにリフレクターを張る
Dr.マリオ「無駄だ・・・どんなガードをしようが、逃れることはできまい」
サムス「放つつもりよ・・・・・!!」
フォックス「ファルコ・・・!!」
ファルコは黙ってリフレクターを解いた・・・
ファルコ「皆・・・オレから離れてろ・・・・・
オレがやられれば、次にエネルギーが溜まるのは数分後・・・
その間に、お前達がやっつければ、上等じゃないか・・・」
フォックス「ファルコッ・・・」
Dr.マリオ「ああ、お前さえ消えれば、ゲームオーバーだ
スマッシュブラザーズ・・・」
バジジジ・・・
Dr.マリオの指先が光輝く・・・・・・
シューーーーーーーーーーーーン・・・・・・・
今に放たれようとしていたその時・・・
メンバー達の前に、ミュウツーが姿を現した・・・!!
ファルコ「ッ!!?」
フォックス「ミ・・・・」
ピカチュウ「ミュウツーッ!!」
サムス「・・・・」
Dr.マリオ「ミュウツー・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・」
ファルコに指先を向けたまま、
突如して現れたミュウツーに戸惑いの色を見せるDr.マリオ・・・
Dr.マリオ「何の真似だ・・・・?
黙って見ていろと言ったはずだ・・・」
ミュウツー「総帥・・・私は・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
その場が完全に静まり返る
音の無い時間が少しの間、続いた
ミュウツー「私は、貴方に考え直して欲しい」
Dr.マリオ「!・・・・・何をだ・・・」
ファルコ「・・・・・・・・・・・・・・・」
こいつ・・・オレ達を裏切った張本人だ・・・
こいつがあんなことをしたせいで、
オレはスマッシュブラザーズを疑う羽目を見たんだ
一体何がしたいんだ・・・
Dr.マリオ「考え直すことなど何も無い
お前はホワイトピースに戻っていろ」
ミュウツー「・・・貴方にだけは、考え直してもらいたい
私は気づいたのだ・・・貴方が間違えていることに・・・」
Dr.マリオ「!?・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・今なんと言った・・・?」
ミュウツー「貴方は・・・間違っている・・・」
Dr.マリオ「・・・答えも知らない奴が、何故私が間違っていると言える
どうしたんだミュウツー・・・以前のお前が言っていたことと食い違うぞ・・・」
さては、マスターハンドあたりに吹き込まれたな・・・
面倒なことにならない内に・・・ファルコを倒さねば・・・・
Dr.マリオ「お前の話は後でじっくりと聞いてやる
今はそこで黙って見てろ・・・・・・・・」
Dr.マリオがファルコに視線を向けた・・・
その時・・・!!
Dr.マリオ「終わりだぁぁああああああッ!!!」
ズビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!
ファルコ「ッ!!」
シュンッ!!!
電撃がDr.マリオの指先から放たれた瞬間、
ミュウツーがファルコの前に瞬間移動した・・・!!
ファルコ「馬鹿ッ!!」
ズバアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ミュウツー「ッウグ・・・・・・・ッハ・・・・・・・・・・・」
Dr.マリオ「ミュウツー!!」
マリオ「ミュウツーッ!!!」
ドンキー「おいッ!!」
電撃に直撃したミュウツーはその場にドサッと倒れこんだ・・・
メンバーがあわてて駆け寄る・・・
Dr.マリオ「ック・・・・・・何故・・・どういうことだ・・・・」
指先を震わせ、Dr.マリオは後ずさりした
ファルコ「オイッ!何やってんだお前ッ!!」
倒れたミュウツーにファルコが大声で叫ぶ
「スマッシュブラザーズ・・・・・・・・・
総帥を・・・止めてもらいたい・・・・・
あの人間は・・・・・・様々なもの犠牲にして
あの場に立っている・・・・・・・・・・・・・」
メンバー達の意思にミュウツーのテレパシーが響いた
その後、メンバー達の頭にイメージ映像が浮かび上がった・・・
ぼんやりしたそのイメージが、ある人物を映し出した
それは、白いスーツを着た、長身の博士だ
「それが、あの人間の本来の姿だ」
意識下にミュウツーの声が響く
Dr.マリオ「ミュウツー・・・・ック・・・・」
Dr.マリオがメンバー達を見る
メンバーは皆ミュウツーの前に集まり、沈黙していた
Dr.マリオ「い・・・今のうちに・・・エネルギーをもう一度・・・」
「総帥には・・・妹がいた・・・・・・・・・
だが、その妹を総帥がまだ子供の頃に病気でなくしてしまった」
ネス「!」
フォックス「・・・・・・・・・」
「原因は、遺伝子だ
遺伝子に発病の原因が隠されていたのだ
・・・それを聞いた子供の頃の総帥は、そこから医者になることを決意した」
「遺伝子に発病の原因がある人はまだ大勢いる
その人らを発病から救うために、総帥は遺伝子科学に没頭した」
==============
総帥「この世界に、完全な平等などない
皆の遺伝子には差がある
遺伝子の優劣が、戦いの始まりだ
故に、遺伝子の差をなくさない限り、この世界に平和はない」
==============
「総帥は、遺伝子を完璧に理想のものに仕上げる技術を欲した
そうすれば、皆から差が消え、戦いも消える、永遠の平和がやってくると確信していた」
==============
「君の遺伝子科学は素晴らしいよ
ぜひ、我がプロジェクトに参加しないか?」
総帥「どういうプロジェクトなんです・・・・?」
「最高のポケモンを造る研究だ
君の力をぜひとも貸してくれ・・・」
総帥「・・・喜んで・・・参加させてもらいます」
==============
「こうして、総帥はとある生き物から私の遺伝子を完成させた
総帥は、その研究発表で莫大な金を得て、巨大な病院を設立しようと考えていた」
ルイージ「!・・・まさか、そこで・・・トラブルが・・・?」
ルイージが意識の中でつぶやいた
ホワイトピースで読んだ日記の内容を思い出したのだ
「そう、研究結果を他の組織に奪われ、総帥は全財産はもちろん
医者として、科学者としての立場も失った
家庭も失い、総帥は絶望の淵に立たされた・・・・」
「だが・・・総帥は私に埋め込んだチップを手がかりに、
私を見つけ出した・・・
総帥はその時、私にこう言った」
=================
総帥「もし、遺伝子を自由に組み立てる力があれば・・・
私は神になれる・・・この世界から差を無くし・・・
完璧な遺伝子を作り上げる・・・・・・・・・・・・」
=================
「総帥と私は、その日から、ありもしないと思っていた力を求め、世界をさ迷った
だが、見つけた・・・・メガエネルギーを・・・・・・・・・・・・・」
フォックス「・・・・・・・・・・・・」
「総帥は全てを犠牲にしてあそこに立っている・・・
だが、何処か間違っている・・・
総帥を助けて欲しい・・・スマッシュブラザーズ」
ッフ
その瞬間、メンバー達の意識が元に戻った
マリオ「・・・・・・・・・」
再び、メンバーはDr.マリオに目を向ける
Dr.マリオ「さぁ・・・どうしたスマッシュブラザーズ・・・
かかって来るがいい・・・・・・・・・・・・」
サムス「・・・・・・・・Dr.マリオ」
サムスが言葉を発した
Dr.マリオ「・・・・・・・・・」
カツ・・・カツ・・・・
サムスがDr.マリオに一歩ずつ近づく
サムス「・・・ミュウツーが、貴方を間違っていると言っていた」
Dr.マリオ「・・・いいや、私は間違っていない!!
平和を望むことの、どこが間違いだというんだ!!」
Dr.マリオは若干大きな声で返した
サムス「貴方の何が間違っているか・・・私達にも、はっきりとはわからなかった
だけど、今、確信したわ・・・・あなたが何を間違えたのか・・・・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・」
サムス「犠牲にするものを、間違えたのよ・・・貴方は」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・なんだと・・・・・?」
Dr.マリオは拳を震わせた
Dr.マリオ「犠牲にするものを・・・
犠牲にするものを間違えただとッ!!?」
今までにないほど大きく怒鳴るDr.マリオ
Dr.マリオ「私はぁッ!!!全てを・・・
まさに命以外の全てを犠牲に・・・ここまできたのだぁあッ!!!
たった一人で・・・心も体もズタズタにしてもなお、諦めることなく・・・
『平和』!!!
この2文字を胸に、この2文字のためだけの、人生を捧げて来たんだッ!!!」
怒りをあらわにし、全てをぶつけるようにDr.マリオは言い放った
Dr.マリオ「これのどこが間違っている!!?
お前達だってそうだろう!!?
平和のために戦って・・・心身を犠牲にしているではないかッ!!?」
サムス「私達は・・・平和のためだけに戦っているわけじゃない
ほかに守るべき大切なものためにも戦っているのよ」
Dr.マリオ「同じことだッ!!
いや違う・・・私の方が正しいッ!!
お前達は間違っている・・・・・・・」
怒りに任せ、Dr.マリオはサムスに指を向ける!!
フォックス「サムスッ!!」
ファルコ「大丈夫だ・・・まだ撃てない筈だ」
Dr.マリオ「・・・・・・・・・ッ・・・・・・・・ック・・・
グ・・・・・ッグ・・・・・・・・・・・・・・・」
バチチチッ!!
Dr.マリオは目をつぶり、歯を食いしばっている
時折Dr.マリオの指先から電気がパチパチと音を経てている
サムスは一歩一歩、Dr.マリオに近づく
Dr.マリオ「来るなッ・・・クソッ・・・・・
フフ・・・・・・フフフ・・・・・・・
ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
カアアアアアアアアアアアアアアッ・・・・・・・・
フォックス「ヤバイッ!!サムス!!!」
ファルコ「馬鹿なッ!!撃てるのかッ?!」
ピカチュウ「サムスゥウ!!!」
Dr.マリオの指先がまぶしいほどに光を放つ・・・!!
〜第一完備質〜
クレイジーハンド「マズイッ!!奴を止めろッ!!!大変だ!!!」
突如それまで静かだったクレイジーハンドが叫びだした!!
マスターハンド「どういうことだ・・・?!左ッ!!?」
キングテレサ「おおお〜どうなるんだ?」
〜ニンテンドー・ゼロ〜
Dr.マリオ「グワアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
ズギュウウウウウウウウウウウウウウウンンッ!!
フォックス「サムスッ!!」
今までとは比較にならないほどの電撃が一挙にサムスめがけ放たれたッ!!
サムス「っく!!」
電撃はサムスに直撃した!!
頑丈なパワードスーツが粉々に吹き飛ぶ・・・!!
マリオ「サムスッ!!」
ネス「サムスっ!」
急いでメンバー達が駆けつける
サムスはその場にしゃがみこんでいた
フォックス「しっかりしろッ、大丈夫か・・・」
サムス「・・・・・っ・・・え・・・ええ・・・」
サムスは意識があり、一人で立ち上がってみせた
ドンキー「スゲェ、流石サムス・・・」
ファルコ「オイッ・・・あれ見ろ・・・」
ファルコがあごをくいっと動かした
その先にはひざをついているDr.マリオの姿が・・・
Dr.マリオ「ッグ・・・ッ・・・あ・・・・・・グゥアアア・・・・あ」
その姿はとても異様なものだった
体中から赤い煙が湧き上がっている・・・
Dr.マリオ「ゥッグ・・・あが・・・熱・・・い・・・・」
電撃を放ったDr.マリオの指先は、手袋が焼けただれ、
皮膚が乾燥してひび割れている状態だった・・・・・・・
フォックス「・・・・・・・・・・・・・・」
ファルコ「・・・大方、体中のエネルギーを無理に放ったんだろ・・・」
ファルコが一言漏らす
Dr.マリオ「ウグッガ・・・はは・・・ははっははは・・・
驚いたな・・・・・サムス・・・・まだ立てるとは・・・
お前の遺伝子がどうなっているかじっくり・・・見て見たいほどだ・・・」
Dr.マリオはゆっくり立ち上がった
白いスーツはぼろぼろに破け、左手のすそから全体に焦げ目が広がっている
Dr.マリオ「こんなことなら、マリオの体では・・・なく・・・
サムス・・・お前の遺伝子を手に入れた方がよかった・・・かもしれ・・・・
ッグハ・・・」
言ってる途中に口から赤い液体を吐き出した
サムス「・・・・・・・・・Dr.マリオ・・・」
サムスはメンバーから離れ、よろよろとDr.マリオに近づく
ゼルダ「危ないわ、サムス!!」
フォックス「オイッ!」
サムス「世界はね・・・・誰か偉い人が一人で創るものじゃないのよ・・・
世界に存在する・・・全ての人たちが、この世界を創っていく・・・
神様を一人決めて・・・その神様が世界を創ることは・・・間違っている・・・」
しゃべりながら、Dr.マリオに少しずつ歩み寄る
Dr.マリオ「ッグ・・・・・何を根拠に・・・・
何も犠牲にしたことがない、お前が・・・そんな言葉を・・・」
サムス「犠牲・・・・・そうね・・・・
私もいろいろなものを犠牲にしてきたわ・・・
でも、どんなことがあっても犠牲にしたくないものを、私は持ってる・・・」
Dr.マリオ「命だろう・・・?
命だけは犠牲にしてはいけない、最も大切なものだッ・・・!!」
サムスがDr.マリオの目の前まで迫った
ドゴッ・・・!!
Dr.マリオ「ッ・・・・・」
フォックス「!!」
ファルコ「・・・・」
マリオ「・・・・・・」
ピカチュウ「・・・・・・」
サムスはDr.マリオの頬に拳をぶつけた
サムス「まだわからないの・・・?!
本当に守らなければいけないものは・・・仲間でしょう!!?」
Dr.マリオは殴られた頬に手を当て、うつむいている
サムス「あなたが守ろうと必死になっていたのは、自分と力・・・この二つだけ!!
本当は・・・この2つを犠牲に守らなければならないものがあったはずよ・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・・ッグ・・・・
私は・・・・・平和・・・・・・ただ・・・このことを・・・」
サムス「そんなこと考えなくていいッ!!
周りの人たちを守れば、それでいいじゃないッ!!
皆がそうすれば・・・自然に世界は平和になるわよ・・・」
Dr.マリオ「うッ・・・・・・・・ック・・・・・・」
Dr.マリオの皮膚の水分がどんどん蒸発し、血色が悪くなっていく
メガエネルギーと完全に1つとなった彼は、エネルギーを失えば体を傷つけることになる
サムス「ね・・・・?
あなたが、手に入れたかった力は・・・
あなたを守ってくれないでしょう・・・・・・・?」
Dr.マリオ「ッグ・・・・・・・・」
Dr.マリオは身震いを起こし、かなり危険な状態に見える
サムス「守ってくれるのは仲間しかいないの・・・
それを知らないから・・・パペットマスターみたいに、力に犯されるのよ・・・」
Dr.マリオ「・・・・・・・パペット・・マスター・・・・・」
==============
グリーン「パペットマスター・・・
永遠なる平和を求め、住人達を殺し、
人形にした、おろかな神です・・・」
グリーンは数枚の紙を総帥に提示した
グリーン「私が闇の世界で手に入れた資料を翻訳したものです
ご覧のとおり、闇の世界はニンテンドーとは関係ありません」
総帥「そうか・・・ご苦労、グリーン
だが、パペットマスターという奴も、平和を目指していたんだな」
グリーン「そうですね
馬鹿な神ですよ・・・本当に」
=================
Dr.マリオ「ウグッ・・・馬鹿な・・・神・・・
グ・・・こんな・・・・・・・・・」
Dr.マリオはその場にひざをついた
視界に移る自分の手、腕は悲惨な状態と化している
それはまるで、夢が崩れ去ろうとしているように見えた
==============
グリーン「私の持論ですが、夢は叶わないから夢と言うのです
夢は覚めるものなのですよ
だから、夢を抱く者は馬鹿だ・・・と思っていますが
『総帥』の夢だけは叶いそうですね・・・私が全面協力しますよ」
総帥「感謝する、グリーン・・・ぜひとも私の夢を叶える、
手伝いをしてくれ・・・グリーン!」
==============
Dr.マリオ「ゥッ・・・・ック・・・
こんな・・・・・・・・・・
こんな終わりなのか・・・私の夢は・・・・
こんな結末なのか・・・・・・・・・・・・?
今までの全てを犠牲にした結果が・・・・こんな終わりか・・・・?」
悔しそうにDr.マリオは呟いた
メンバー達はそのまわりで黙って・・・見ていることしかできなかった
Dr.マリオ「こんな・・・こんな終わりなんて・・・ッグ・・・う・・・
うわああああああああああああああああああああああッ!!!
ああああああああああああああ・・・あああああああああああああ!!!」
最後に頭をも地に伏せ、Dr.マリオは泣き叫んだ
それは、数分間の間、何の邪魔も入ることなく続いていた
力を手に、
力を求め、
世界を手に入れようとスマッシュブラザーズに立ち向かった・・・
支配者達・・・
その全ては、スマッシュブラザーズの手によって
滅ぼされた
彼ら、スマッシュブラザーズと支配者の違い・・・
仲間を求める者と、力を求めるもの
どちらが正しいか、その答えは戦うことでしか導き出されなかった
キャラクターは常に新しく生まれる
そのキャラクターが何を求めるかによって、大きく左右される
そして、相反する物を求める者同士の戦いは終わりを迎えることは無い
支配者は、まだこのニンテンドーに山ほど存在する
その支配者と戦うために、今日もスマッシュブラザーズは戦い続ける・・・
フォックス「・・・以上、全世界同時生放送特別ドラマ
『スマッシュブラザーズVS.悪のやぶ医者Dr.マリオ』をお送りしました!!
ご視聴、まことにありがとうございました!
また、このドラマはフィクションです
いかなる地名、人物名も実際のものとは一切関係がございません」
そう言った後、ファルコがジュゲムの吊り下げているカメラにブラスターを撃った
〜キノコ王国・病院〜
テレビ画面がブツッと真っ暗になった
コリン「・・・・・・・・よかった・・・終わったんだ・・・」
「あれ・・・・今のドラマだったの・・・?
え?作り話・・・?本当に、何か世界がピンチだったんじゃないの?」
「まさかぁ〜んなわけないだろ!あ〜ビックリした
最近のドラマは手が込んでるな〜」
「え、どうみてもドラマには見えなかったけど・・・
だって本当に殴ったりしてたじゃん・・・・」
「だから、そういうところで手が込んでるんだろ
視聴率100%だな・・・・・・・・・・・・」
〜ニンテンドー・ゼロ〜
フォックス「・・・これで世界中がパニックになることは防げたな」
ピカチュウ「さすがフォックス・・・!」
Dr.マリオ「うッ・・・・・・・・ッグ・・・・・・」
ミュウツー「・・・・・・・・・・・・・・・
感謝する、スマッシュブラザーズ・・・」
ミュウツーが静かに立ち上がってそう言った
ゼルダ「いえ・・・こちらこそ感謝するべきですわ」
ファルコ「ッたく、お前が優柔不断なことやってっから面倒なことに」
ピカチュウ「ファルコッ!!
ミュウツーの身になって考えなよ・・・!」
ファルコ「ッチ」
リンク「でもファルコさんにもお礼を言うべきです
ファルコさんが戻ってきてなかったら、私達は・・・」
ファルコ「別にスマッシュブラザーズに戻るつもりは無いぜ
ただ、お前らがどうしようもなく情けなくぼこぼこにされてたから
仕方なく登場してやったまでだ
まぁ例を言うならそれなりに土下座でもして・・・・って・・・オイ」
ファルコの周りにはすっかりメンバー達が離れていた
サムス「Dr.マリオ・・・・
メガエネルギーを返してちょうだい・・・」
Dr.マリオはよろっと立ち上がった
その顔に、鋭さは無かった
Dr.マリオ「・・・・・ああ・・・わかった
・・・・・・・・・・・・・・・・・ホワイトピースへ戻ろう・・・」
シューーーーーーーーーーーン・・・・・・・
Dr.マリオが言うと、メンバー達は全員、その足場から姿を消した
〜ホワイトピース・大十字路〜
シューーーーーーーーン・・・・・
ゼルダ「・・・ここは・・・」
フォックス「戻ってきたみたいだな、ホワイトピース・・・
白い平和・・・か・・・・・・・・・・・・・」
ファルコ「オイ!!
何でオレも一緒に来なきゃいけないんだよ」
フォックス「いいから黙ってろよ」
ヨッシー「あの・・・総帥がいないんですけど・・・」
フォックス「何ィイ!?」
確かに、一緒にテレポートしたはずの総帥の姿は無い
ミュウツー「・・・・まさか・・・」
ファルコ「思い当たる節があるのか!?」
〜ホワイトピース・名の無い空間〜
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・」
ここに私が来ることは無い・・・そう思っていた
私の目の前にあるのは・・・・・・・・
一錠のカプセル
白い机にたった一つ、そのほかには何もない
このカプセルを飲めば・・・
私は命を落とす
もう・・・それでかまわない
私は、若いときから道を間違え、ここまで来てしまったのだ
後戻りするにも、遅すぎる
私は間違っていた
それがわかっただけでも、もう私は悔いはない
最後に、私の命をささげる
後に死体を溶かしさえすれば、メガエネルギーも取り出せる
Dr.マリオはカプセル錠を指でつまんだ
〜通路〜
ミュウツー「もしかすると、総帥は・・・自分で命を落とすかもしれない」
フォックス「何だとッ!!?」
通路を急いで駆けているスマッシュブラザーズ・・・
ドンキー「あの馬鹿野郎!!・・・あれだけサムスが説教して
グーパンチまで食らいやがったくせに・・・・・・」
マルス「はやくいかなければ・・・
このまま死ぬのには可愛そ過ぎる・・・!」
ミュウツー「・・・・・・・・・総帥・・・」
テレポートしたいが・・・総帥の攻撃をくらってか、不可能だ・・・
ここからあの部屋まで・・・間に合うか・・・・・・?
マリオ「どれくらい先なんだ!?」
ミュウツー「もうすぐだ・・・」
〜名の無い空間〜
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・」
Dr.マリオはカプセル錠を口に含もうとした
そのときだ
バンッ・・・
後ろからドアの開く音がした
振り返らなくてもわかった
スマッシュブラザーズだ
Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・」
だが、もう私には残された道はない
Dr.マリオ「スマッシュブラザーズ・・・」
Dr.マリオは背を向けたまま言った
ザクッ
Dr.マリオ「ッ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・何だ・・?
首から肩にかけて、鋭い痛みが走った
手からポロっとカプセルを落としてしまう
「残念、スマッシュブラザーズじゃない」
Dr.マリオ「!!・・・・・・ま・・・・」
痛みの発する部分に手を乗せる
冷たい何かを感じ取った
それは硬く、薄いものだった
手のひらを見ると鮮明に紅い液体が目にうつる
その紅い液体は医者の自分からしてみれば見慣れたもののはずだった
だが、今はじめてその液体に多大な恐怖を感じた
フォックス「Dr.マリオ!!」
ミュウツー「そうすッ・・・・・・・・・!?」
リンク「!!」
その後ろから駆けつけたメンバーたちの声が聞こえる
次第に意識が遠のき、激痛のみが感覚に働きかける
「どうせ死ぬんなら、苦しんで死ぬんだな・・・総帥」
先ほどの声の主が言った言葉を最後に、
Dr.マリオはその白い机に覆いかぶさるように倒れた
リンク「・・・グ・・・・・グリーン・・・!!!」
リンクがそいつの名前を呼んだ
緑色の金属体は、Dr.マリオの肩に突き刺さっている
ピンク色のオノを引っこ抜くと、こちら側の方を向いた
グリーン「こんばんわ、スマッシュブラザーズ
また会えて嬉しいよ・・・フフフフ・・・」
フォックス「ど・・・どうしてだッ!!・・・」
グリーンはキングテレサの溶鉄の投下によって、
頭も手もドロドロに溶けた筈・・・
だが、今のグリーンはそれが嘘のように綺麗に復元している・・・
ただ違うところといえば、オノがピンク色になっていることだけだ
ミュウツー「グリーン・・・貴様・・・・・」
メンバー達は目の前の現実に、言葉をうまく発せられないようだ
グリーン「やはり私は有能なようだな
言っただろう・・・?ミュウツー」
グリーンが白い机の上に乗っかった
グリーン「このゲームは最後の最期まで生き残っていた者の勝ちだと・・
そう・・・最後の・・・・・・最期まで・・・・だ・・・!」
グリーンの足元にはDr.マリオが机に横たわっている
それを足で蹴飛ばす・・・
グリーン「貴方だけは・・・と思っていたが・・・
所詮こんなものか
やはり、神は私がふさわしい」
ファルコン「テメェ!!ふざけてんじゃねぇ!!
今すぐぶっ飛ばして粉々にするぞ!!!」
ファルコンがすさまじい怒号を発した
それに臆する様子も無くグリーンは再度メンバー達に視線を向ける
グリーン「スマッシュブラザーズ・・・先ほどは感動的なドラマを見せてくれて
感謝する・・・だが・・・まだドラマは終わっていないのだよ
このドラマの最後には大どんでん返しが待っている
お前達、スマッシュブラザーズの死・・・という展開がな・・・・・!!」
マリオ「ッ・・・グリーン・・・!!」
メンバー達が戦闘態勢に入った
体はボロボロだが、そんなことは一瞬にして忘れた
この悪を滅ぼすために・・・メンバーは再び拳に力を込める
グリーン「フフフ・・・それでいい
最後の最期といこうではないか、スマッシュブラザーズ
サドンデスはこれからだ・・・!!!」
グリーンがオノを静かに、そしてこれいまでにないほど
鮮やかに振りかざした・・・
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