- 最終回 -





やはり正解だった 治癒能力を持ったピンクだけを生かしておいたのは・・・ ・・・あの時、キングテレサに溶鉄を注がれ、私は死んだ と、スマッシュブラザーズは思い込んだ だが本当はそうではない アタマが半分溶けようと、もともとアタマの出来のいい私は その程度では死ななかったのだ ・・・私自身驚いているが そのまま、私はスマッシュブラザーズをあざむき通そうとたくらんだ 私を倒したと勘違いしたままスマッシュブラザーズは消え、私はその場に立ち尽くした 後に総帥とスマッシュブラザーズの戦いが始まると、 ミュウツーやマスターハンドたちは画面に見入った 途中隙を狙って、こっそり部屋から脱出するのは難しく無かった 急いで私はピンクの居る部屋へと向かった ============================ グリーン「ピンク・・・」 ピンク「グリーン・・・!」 ピンクの目の前に、アタマが半分溶け、 片腕のもげた痛々しい姿のグリーンが突如して現れた ピンク「・・・・・・・・・・・・」 グリーン「ハハ、私もシブトイようだ・・・?      そもそも私が死ぬ筈がない・・・      私は無能ではないからな・・・・・・・」 しゃがれかかった声でグリーンはピンクに言った ピンク「・・・・・・・ここに来た理由はわかるわ     私の能力を使って欲しいんでしょ・・・?」 グリーン「そうだ・・・だからお前だけはようこうろに放り込むことはしなかった      これも想定の内のパターンだ・・・私がこのアジトにいる以上、私は死なない」 ピンク「・・・どうかしら、グリーン」 グリーン「・・・さぁ・・・早く私を回復させろ・・・!」 ピンクの目前まで迫り、すがるようにしてグリーンは言った ピンク「・・・・・・断るわ」 グリーン「何だと・・・・?」 ピンク「同じ武器達を自分が有能であると証明するために倒して、     ようこうろの中に突っ込んだ貴方の言うことなんて聞くわけ無いじゃない」 すましたようにピンクは言う グリーン「・・・・・・・・・本気で言ってるのか・・・?」 ピンク「ええ、私があなたに期待していたのは     どうスマッシュブラザーズを片付けるかということだけ     それもしないで勝手に味方を潰して、いざスマッシュブラザーズと     戦って見ればそのザマ・・・・最後は情けなく私にすりよってきた・・・」 グリーン「・・・・・・・・・・・・・・・」 ピンク「私から言わせれば、やっぱり貴方は無能ね     その姿が物語ってるじゃない」 グリーン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・ッフ・・・」 グリーンが小さく笑った グリーン「・・・・ッフフ・・・ッフ!      ハハ、フハハ・・・フャハハア!!」 ピンク「・・・・・・・」 グリーン「ピンク・・・お前も面白い冗談が言えるようになったなァ?      カジオーや、ヤリドヴィッヒのような面白い冗談がぁ!!」 怒鳴るようにグリーンは言った 無能と言われたことにやはり腹を立てたようだ ピンク「・・・・・・・・・・・・・」 グリーン「だが、今は遊んでる場合ではないのだよ・・・      分かるだろ・・・?あのお方に無様を見せるわけにもいかないからな・・・」 ピンク「・・・・・・・悪いけど断るわグリーン」 グリーン「・・・・・・・・・・・・・」 ピンク「・・・・・・・・・・・・・」 数秒の時間が過ぎる ピンクとグリーンはにらみ合った グリーン「フン・・・私は知っているぞ・・・?」 何かを思いついたかのように、グリーンが喋りだす グリーン「どんな奴でも最期には自分の命を最優先させる・・・      どんな犠牲を払おうが、命というものだけは差し出すことはないのだよ」 ピンク「・・・・・・・・・・」 グリーン「わかるだろピンク・・・?      死にたくなければ、私を回復させるんだ      そうすれば、お前をこの先殺すことはしない      ・・・そうだ、何ならホワイトピースに入れてもいい」 ピンク「・・・・・・・・・・・」 グリーン「・・・・・・・・・・・何を黙っている・・      お前は馬鹿じゃないだろう・・・?      ここで私を回復させずにいたら、死ぬんだぞ・・・?」 それでもピンクは黙ったままだった そのピンクの態度に次の瞬間、 グリーンは苛立ちを見せはじめ・・・ グリーン「早くしろおおおおお!!!     死にたいのか!?このクズがあああああ!!!!

ドゴッ!!!

グリーンの片腕がピンクを思い切り殴りつけた! 鉄と鉄のぶつかる高い音が室内に響く ギギギギギギギ・・・ 直後、メカ・フラワーがピンクの体をキツク締め上げた グリーン「えええい!!早くッ!!     何をチンタラしてんだ!!早くッ・・・早くしろおおおおおお!!?」 やはりアタマが半分溶けたせいなのか 冷静なグリーンは今や暴れ狂い、絶叫しながらうったえる それでもピンクは治癒能力を使うことはしなかった グリーン「わあああああああああ!!     もういいッ!!貸しやがれッ!!」 ッガ グリーンはピンクのオノを力ずくに奪い取る グリーン「フフ・・・フフフ・・・」 鮮やかに輝くオノを片手にしたグリーンは落ち着きを取り戻し・・・ ピンクを見た ピンク「・・・・・・・・・・・グリーン・・・」 グリーン「フフ・・・やはりオノを持ってると落ち着くな・・・?      お前がそこまで死にたいならそれでいい・・・お前の望みどおりにしてやる!!」 グ!! ピンク「!!」 精一杯グリーンはオノを片手に振りかぶり・・・

ガチーーーーーーーーーン!!!

オノはピンクに振り下ろされた グリーンが目の前のピンクに目をあてる オノはピンクの胴体部分に深く突き刺さっていた ピンク「ッグ・・・・・ウ・・・・・」 グリーン「フフ、お前の治癒能力を奪えば・・・      お前は今度こそただの鉄くずだ・・・・・・・」 ヴヴヴヴヴヴ・・・・ オノからは、ピンクからグリーンへとエネルギーが伝わっていく様子がうかがえた そのピンク色のエネルギーが途絶えると、グリーンはオノを乱暴に引っこ抜く そのままオノを天井にむけて掲げる・・・ グリーン「ファアアアアア!!!」 カアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・ オノからいくつもの光が溢れ、それぞれグリーンの身体を包み込んでいった すると、徐々にグリーンの溶け出した部位は再生していき、 あっという間にグリーンの体が再生された・・・・・ 光を反射するエメラルドが眩しいほどに輝く グリーン「・・・フ・・・フフフ・・・ハハハ!!      すばらしい・・・・・・・・・・・・・・」 復活した自分の身体に感動したかのようにグリーンはつぶやいた ピンク「・・・・・・・・・・・」 グリーン「フフ・・・残念だったなピンク・・・?      馬鹿だよ、お前も本当に・・・・・・・」

ガシャアアアアアアン・・・

グリーンはピンクの身体をオノで真っ二つにした後、その部屋を出て行った ======================= ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 回復能力をも手に入れた今の私にとって、 スマッシュブラザーズなど正直、敵ではない・・・!! グリーンは手にもったピンク色のオノを振りかざした スマッシュブラザーズは皆、腰を落とし、グリーンを警戒している

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・

グリーンがオノを振りかざしてすぐに、 低い音がなりだした・・・! ドンキー「ッ・・・なんだ・・・この音・・・?」 ミュウツー「!・・・この部屋のすぐ下だ・・・・・・・」 次第に低い音とともに、室内全体が揺れ動きだす・・・ フォックス「今度はどんなものを見せてくれるんだ・・・?」 グリーンに向かい、フォックスは言った グリーン「ああ、とてもいいものを見せてやる」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・

音が段々大きくなると、揺れも一層を増した メンバー達はグリーンから視線をそむけ、 部屋の壁、天井、床に注意をはらう ヴイイイイイイイイイイイイイイイ・・・ ヨッシー「うあ!」 突如白い床に中央から縦に切り込みが入り、 それがおおきく開いていった! メンバー達は即座に警戒の目を向ける 床の中からは、丸い形状の装置が姿徐々に姿を現していった ドンキー「ん・・・・?」 見ると、その装置には時間が表示されている 『5:00』 次の瞬間には『4:59』と変わった 勘のいいメンバーにはこの装置が何なのかがわかったようだ ファルコン「おいおい・・・あれってまさか・・・」 サムス「爆弾・・・・」 ゼルダ「・・・・・・・・」 メンバー達は険しい表情でその装置を見つめる グリーン「そうだ・・・ここは万が・・いや・・・      ありえないと考えていながらも・・・・      もしもの時のために用意された部屋だ      ドクターマリオが敗れた時、このアジトごとブッ飛ばすためにな・・・」 グリーンがその装置の上に飛び移り、そう言葉を吐いた ミュウツー「どういうことだ・・・!       こんなことは聞いてないぞ・・・!」 グリーン「ああ、ホワイトピースの設計は全て私に任されていたからな・・・      お前が知るはずもなかっただろう      もちろん、この頑丈なアジトを木っ端微塵にするために用意された爆弾だ      威力はお前達、・・・言わなくともわかるだろう・・・?」 ピカチュウ「やっやばいよ!?       はやくここから逃げなきゃ・・・?!」 ヨッシー「あと4分ちょっとしかありませんよ!!?」 フォックス「落ち着け・・・ドデカいハッタリかもしれない・・・」 グリーン「・・・・・・・・」 サムス「いえ・・・あの装置から高エネルギー反応がある・・・     メガエネルギーとほぼ同等の・・・・・・・!」 マルス「な・・・どういうことだ?!」 グリーン「フッフッフ・・・メガエネルギーは使ってもなくならない力だ      ドクターマリオの身体に移す前に、この装置にあらかじめ注ぎ込んでおいたのだ」 言いながらグリーンは片目のアイカバーを外し、床に落とした 生物の眼が露となった ロイ「なら、あの爆弾は本物ってことだ・・・本当に危険だ・・・!」 フォックス「待て・・・爆弾が本物でも、あと数分で爆発するってのがハッタリなんじゃないのか・・・?       オレ達をこのアジトから追い出すための・・・・」 ピーチ「な・・・なるほど」 グリーン「・・・・・・・」 ファルコン「オイ、どうなんだァ・・・!?」 グリーン「もしそうだったら、もう少し時間を長く設定するがね      何故なら、お前達がここからアジトを脱出するために      必要な時間はファルコンでも7分・・・・      だが・・・私はドカンを経由すれば脱出に要する時間は1分で十分」 マリオ「なら・・・それより長い5分に設定したのは・・・・・・」 グリーン「・・・お前達を私の手でほうむるためだッ・・・・・・!!

ッバ!!

グリーンが装置から高々とジャンプした・・・!! 空中でオノを振り上げる・・・!! リンク「グリーンを倒して爆弾を止めるしかない!!    行こうみんなッ!!」 リンクが叫び、その場から駆け出した!! ドンキー「ウオオオオオオオオ!!」 ファルコン「オオオオオオオ!!」 ヨッシー「こうなったら死ぬ気です〜〜〜〜〜ッ!!」 メンバー達は体に残ってるわずかな力を使い、 グリーンに立ち向かった・・・!! グリーン「ッ!!」 ブンッ!!! 真下でマスターソードを構えるリンク目掛け、 グリーンがオノを振り下ろす・・・!! ッガアアアアン!! 刃と刃が強く重なった瞬間、凄まじい音が鳴り響いた グリーンはバック転をし、再び装置に乗っかる マリオ「っやああ!!」 グリーンにマリオが突進をしかけてきた マリオの構えた拳には炎が宿っている・・・! ブンッ!! ズバアアアアアアア!! マリオ「うわああッ!!」 だが、そのマリオのふところにグリーンが突っ込み、 オノでマリオの体を斬り飛ばした!! マリオは宙に大の字となって投げ出される・・・!! グリーン「いくぞッ!!」 ッダ!! ズバッ!!ズバ!!ズババ!!! フォックス「ッグ!」 ドンキー「っがあああああ!!」 ヨッシー「あわわわわわわわわわ!!」 メンバー達の間を流れるように移動し、 次々と斬り飛ばしていく・・・!! ウォッチ「ウオオリャア!!」 ウォッチがベルを持って殴りかかりにいったが、軽くかわされてしまった ウォッチ「ハ、早イ動キ・・・」 ピカチュウ「ええええいッ!!」 ピカチュウがありったけの電撃を放つ それをグリーンがオノで受け流した 受け流された電撃はそのままウォッチに命中・・・・ グリーン「ハハハ!仲間の技で吹っ飛べ!!」 グリーンの言うように、ウォッチは壁へと吹っ飛んでいった フォックス「オラアアアア!!」 ファルコ「ッハ!!」 グリーン「何だ・・・?      その動きは・・・?」 ズバァン、ズバアアアアン!!! フォックスとファルコの蹴りすらもグリーンは軽くオノを振り回し、 返り討ちとした・・・ グリーン「ほらほら、どんどん行くぞスマッシュブラザーズッ!!」 容赦なくグリーンが室内を飛び回り、やみくもにメンバー達にダメージを与えていく・・・!! ミュウツー「グリーンッ・・・!」 ミュウツーがシャドーボールをすかさず投げ飛ばす グリーン「はああ!!」 スパッと真っ二つにシャドーボールを切りあげた グリーン「お前がドクターマリオの遺伝子科学によって作り出された生物      だが所詮失敗だったようだな・・・?」 ミュウツー「!・・・」 グリーン「私に勝る存在など、ありえないのだ!!」 グリーンが飛び上がり、ミュウツーをオノで数回切り刻んだ後、 思い切り蹴ってブッ飛ばした・・・!! ッドゴ・・・ ミュウツーは壁に頭を打ち付け・・・ その場に伏した 〜第一完備質〜 デイジー「おい、メンバー達なかなか来ないけど・・・」 マスターハンド「・・・一体何をしているんだ・・・?         Dr.マリオとは和解したように思えたが・・・」 キングテレサ「・・・おい、ますたーはんどさんよ・・・」 フッとマスターハンドの隣にキングテレサが姿を現す マスターハンド「どうした」 キングテレサ「あん、それが・・・おれがやっつけたはずのぐりーんが        さっきまでそこにつったってたはずなのに        いまはどこにもいねーんだよ・・・・・?」 マスターハンド「・・・・・・・・・・・・・」 マスターハンドは振り返り部屋全体を眺める ・・・確かにグリーンの姿はなかった グリーンの立っていた位置に、 緑色のオノだけが残されている ゼミナス「に、逃げたんじゃないですか・・・・」 デイジー「どうやってだよ、だいたいドロドロに溶けて死んだんじゃなかったの?」 トル「どうだろうね・・・    全身が溶けてなくなったわけじゃないカラ・・・」 マスターハンド「・・・あの部屋にいたのは私達だけだ・・・         グリーンが消えるなら、奴が一人歩きしない限り・・・」 デイジー「うわ・・・猛烈にイヤな予感がしてきたよ・・・」 マスターハンド「・・・まずいな・・・         何か私もイヤな気がしてならない・・・」 クレイジーハンド「なら、ひとまずメンバーをここで          待つのをやめてこの部屋から出るか?」 クレイジーハンドが出入り口の扉を指差す マスターハンド「そうだな・・・、扉・・・開いてるな・・・         グリーン、やはりいつの間にか逃げ出したみたいだな・・・」 マスターハンド達はその部屋の扉をくぐり、通路へと向かった・・・ 〜名の無い部屋〜 グリーン「フャフャフャフャハハハ!!!」 笑いながらオノを振り回し、 ドンキーに突撃するグリーン ズバッ!! ドンキー「ッグ・・・ク、・・・」 ッドサ・・・ 立っているだけで限界だったドンキーは攻撃をくらい、 力なくその場に倒れこんでしまう だが、それはドンキーだけではない・・・ 部屋中にメンバー達が同じように倒れている 身体、精神ともにボロボロにされたメンバー達は もはや、指一本すら満足に動かせなくなっていた カツ・・・カツ・・・ 部屋中に散らばるメンバー達の倒れた光景を 眼に焼き付けるようにグリーンが見る グリーン「スマッシュブラザーズが・・・まるでザコ!!」 リンク「ッグ・・・・」 ネス「う・・・・・・」 メンバー達が倒れたのは2度目だ だがあの時よりもダメージは重なり、とうとう戦えなくなった戦士達 グリーン「まぁ仕方ないか・・・      ドクターマリオと戦い、あれだけズタボロとなった以上、      もはや戦うことなど不可能だったわけだ      かわいそうに・・・・」 グリーンが装置から降り、前方に倒れているマリオにゆっくり近づく グリーン「あれだけ必死に・・・そう、闇の世界から始まり、      魔城の支配者達を倒し、パペットマスターも団結して倒し      メガエネルギーを完全に我が物にしたドクターマリオにも      仲間という信念だけを胸に、倒すことができたのに・・・」 言いながらグリーンは歩み、 小さな足で思い切りマリオのアタマを踏ん付けた マリオ「ッ・・・グ・・・リーン・・・」 グリーン「念だったなぁ!!?      最後の最期でゲームオーバーだ!!      終わりだ!!長い長いゲームの終幕だ!!」 グリグリとマリオのアタマを乱暴に踏みつけながら、 メンバー全員に聞こえるようにグリーンは言い放った グリーン「私は今最高に気持ちが良いよ      カジオーもマルクもガノンドロフも      パペットマスターもドクターマリオも・・・      誰も倒すことのできなかったスマッシュブラザーズを・・・      この私が倒したのだからなァ!!!最高だ!!最高の戦いだったよ!!」 ・・・・・・・・・・・・・・ こんなことを言われて黙ってるハズは無かった だが、それは今までのスマッシュブラザーズ 今のメンバー達は誰もグリーンに言い返すことが出来なかった 敗北 この2文字を受け入れる、ただそれだけしかメンバー達には出来なかった グリーン「おっと、もう時間が近い      私は行かなくてはな」 グリーンはヒュッとジャンプし、扉の前に着地する そして振り返り、もう一度床に横たわるメンバー達を見る グリーン「さようなら、スマッシュブラザーズ      お前達のことだけは私が生物になっても      忘れないよ・・・あの世でもしカジオーや      ほかの支配者達に会ったら伝えておいてくれ・・・」 グリーン「ゲームは私の勝ちだ 私が勝者だ      世界は私が頂いた・・・・・とな・・・      フッフッフッフッフ・・・フャフャフャ・・・     フャアアアアアアフャッフャッフャッフャッハッハッハー!!!」 アジト全体に響き渡るほど大きな笑い声がこだました・・・ マリオ「・・・・・・・・・・・」 ルイージ「・・・・・・・・・・」 ピカチュウ「・・・・・・・・・・」 ピーチ「・・・・・・・・・・・」 ヨッシー「・・・・・・・・・・」 ドンキー「・・・・・・・・・・」 ファルコン「・・・・・・・・・・」 フォックス「・・・・・・・・・・・」 ネス「・・・・・・・・・・・・」 カービィ「・・・・・・・・・・・・」 サムス「・・・・・・・・・・・」 アイスクライマー「・・・・・・・・・・・・」 ゼルダ「・・・・・・・・・・・・・」 リンク「・・・・・・・・・・・・・」 ファルコ「・・・・・・・・・・・・・」 ピチュー「・・・・・・・・・・・・・」 プリン「・・・・・・・・・・・・・」 ミュウツー「・・・・・・・・・・・・」 マルス「・・・・・・・・・・・・・・」 ロイ「・・・・・・・・・・・・・」 ウォッチ「・・・・・・・・・・・・・・・」 グリーンは、倒れこんだそれぞれのメンバーの顔を順番に見つめ・・・ その場を後にした グリーンが通路を走ってゆく音が聞こえる その音も消え、やがて室内は静まり返っていった わずかにメンバー達の静かな呼吸が聞こえる 虫の息という言葉をそっくりそのまま再現したような 小さく、それでいて弱弱しい呼吸が・・・ 『2:23』 『2:22』 『2:21』 『2:20』 『2:19』 『2:18』 『2:17』 すく・・・・ 一人の人物がふいに立ち上がった Dr.マリオ「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」 Dr.マリオだ 肩に手を当て、大きな呼吸を繰り返している 手を押さえている所からはスーツが紅く染まっているのがわかる Dr.マリオ「!・・・」 自分の目の前には丸く、白い装置 後ろを振り返れば、倒れこんだメンバー達の悲惨な光景 一瞬にしてDr.マリオは全てを悟った 倒された メンバー達はグリーンに倒されたに違いない・・・ だが、幸いなことに全員死んでるわけではない 皆意識もあるが・・・闘志は死んだも同然のようだ・・・ 表情を見ればわかる メンバー達はこの装置が爆弾だとわかってるはず・・・ 何故這ってでもこの部屋から逃げようとしない・・・ Dr.マリオ「・・・・・立て・・・スマッシュブラザーズ・・・・・・」 マリオ「!・・・・」 この声は皆の耳には聞こえていた だが、もはや、今度こそ立つことは不可能 メンバー達は伏したまま、動かなかった Dr.マリオ「ここで・・・ここで倒れてていいのか・・・・      グリーンが言ったとおり、本当に爆弾が爆発する・・・・      ここから急いで離れないと・・・お前達は木っ端微塵になるぞ・・・?」 押し出すように声を出し訴えるDr.マリオ その訴えに彼らからの返事は返ってこない ・・・・・・・・・・・・・・ Dr.マリオ「・・・・・フン・・・」 Dr.マリオはマリオに指先を向けた ビュウウウウウウウッ!!! ッカアアアア・・・ 指先から光が放たれる その光はDr.マリオが今まで放っていたものとはだいぶ違っていた 日の光のような光線がマリオの体を包むと、 その光に驚いたマリオが顔をあげた マリオ「!・・・・ドクター・・・」 Dr.マリオはその指先をほかのメンバー達にも向ける ズビュー・・・ズビュビュビュー・・・ 光線を一人ずつ手当たり次第に放つ 皆のダメージがほんの少しだけ回復しているようだ 光はやがて全員をつつみ、メンバー達は再び立ち上がった フォックス「・・・・・・い、生きていたのか・・・お前・・・・」 Dr.マリオ「ああ・・・首に刃は入らなかったおかげでな・・・       メガエネルギーの力で自然回復したようだ・・・」 マルス「それより・・・、何で私達を・・・・・」 立ち上がりはしたものの、メンバー達のダメージはまだ相当なものである Dr.マリオ「私はお前達には死んで欲しくない      グリーンはお前達の命を奪おうとしていた・・・      だが私は違う お前達を倒そうと私は思っているのではない」 ファルコ「・・・ッは、いまさら言ってくれる・・・      ・・・・・・・・・・・・もう間にあうかよ」 『1:08』 メンバー達は装置に表示される時間を見る 1分 ファルコ「残り1分でこの馬鹿みたいに広いアジトから脱出できるかっての・・・・      ・・・・・・・・・グリーンの言ったとおり・・・ゲームオーバーだ」 ファルコはそう言ってうつむいた ほかのメンバー達も同じ表情だった 守れなかった ここまで来て、最後の最期で敗北 何度勝っても、最後に負ければそれでゲームオーバー 厳しい戦いに、スマッシュブラザーズは敗れた Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・・      いいからここから逃げろ、スマッシュブラザーズ」 Dr.マリオは丸い装置の前に立ちはだかり、両手を装置に向け突き伸ばした メンバー達の前に仁王立ちしたのだ ヨッシー「ば、爆弾を止められるんですか・・・?」 Dr.マリオ「もう作動し始めたこの爆弾は止めることはできない      だが、私が盾となれば爆発のエネルギーを抑えられる」 ファルコ「何馬鹿やってんだよ      アジト全体を吹っ飛ばす威力だぞ?      そんなんでなんとかなるかよ・・・・」 メンバー達の目に、そのDr.マリオの行動は馬鹿らしく映った だが、なおもDr.マリオは装置に腕を伸ばしたまま動かない Dr.マリオ「馬鹿・・・か・・だが・・・、      これがお前達のやってきたことだろう・・・?」 マリオ「・・・・・・・・・・」 ファルコ「・・・・・・・・・・・・・」 背を向けながらDr.マリオは言った

ブウウウウウウン・・・

Dr.マリオが白いシールドを張った メンバー達が破ることの出来なかったシールドを Dr.マリオ「私が爆発を最小限に食い止める      これならアジトから脱出できなくても助かる可能性がある・・・      とっとと逃げろ・・・スマッシュブラザーズ・・・・!!」 そうだ シールドで爆破エネルギーを跳ね返せばアジト全体が吹っ飛ぶことは免れる マリオ「ド・・・ドクター・・・」 リンク「・・・・・・・・・・」 ファルコ「・・・・・・・・・・・お前・・」 Dr.マリオ「早くしろッ!!      このままグリーンに世界を奪われていいのか!!?      ここまで来たのが全て水の泡になるんだぞ!!?」 もたついているメンバー達を押し出すような怒鳴り声が発せられた Dr.マリオ「・・・・・・・」 私は平和を望んでいる だが、やり方を間違えていた だから世界を平和にするのはお前達に託すよ ・・・もうお前達にしかできないのだ メンバー達はDr.マリオの背中をジッと見つめていた そんな中、突然部屋の入り口から何者かが駆けつけるようにやってきた マスターハンド「ここにいたのかッ!!お前達・・・!!」 ピカチュウ「ま・・・ますたぁ・・・・・!!」 マリオ「マスターハンド・・・」 驚くように皆が後ろを振り返る 後ろにはクレイジーハンドの姿も見えた マスターハンド「・・・・・Dr.マリオ・・・・・」 Dr.マリオ「マスターハンド・・・・・      スマッシュブラザーズを連れて、この部屋からできるだけ遠くへ離れてくれ・・・      さもないと、凄まじい爆発に巻き込まれる・・・・」 マスターハンド「何・・・?!」 『0:27』 Dr.マリオ「早くッ!!頼む!!」 マリオ「ドクター・・・お前・・・・・」 ッガバアアアアアアアア・・・ マスターハンドが状況を察し、 スマッシュブラザーズ達を抱きかかえた! マスターハンド「左、後のメンバーを頼む!!」 マスターハンドはメンバー達を抱え、大急ぎでその部屋から出て行った・・・ クレイジーハンド「あいよ、ほらジッとしてろお前達!」 同様に残ったメンバー達も一人残らず抱え、後を追うクレイジーハンド・・・ 部屋には、Dr.マリオただ一人が残された Dr.マリオ「・・・・・・・」 〜廊下〜 マスターハンドの手の中にぎゅうぎゅう詰めのメンバー達・・・ 彼らは様々な思いを胸にしていた F−ZEROマシンのようなスピードで廊下を過ぎていったマスターハンド クレイジーハンド「っておい、ちょっと待てよ・・・右ィ!!」 クレイジーハンドも急いで後ろから後を追ってきた 〜名も無い部屋〜 『0:11』 Dr.マリオ「・・・・・・・・・・・・・」 スマッシュブラザーズ・・・ お前達があの時、私との戦いの最中・・・ 皆が立ち上がった光景を見て、何処かで私は心動かされた 仲間を想う気持ち一つで立ち上がったお前達は・・・ 私が持っているメガエネルギーよりも強いかもしれない・・・そう感じた 実際、そうだった 最後の最期で、私は知ったよ 『力』が何のために存在するのか・・・ それは『仲間』を守るためだということを・・・ 『0:00』

カアアアアアアアアアアアアアア・・・・・

装置から一気に熱気があふれ出し、 その直後巨大な爆発音と共に、 想像を絶するほどのエネルギーがDr.マリオのシールドに激突した Dr.マリオ「ッグ・・・・・・・・」 爆発のエネルギーはシールドを少しずつ削っていく・・・・ 今、私が持っているメガエネルギーでできることは ただ一つだけ・・!!

アイツらを・・・・・

守ることだけだ!!!

Dr.マリオ「オオオオオオオオオ!!!!!      私の命を捧げていい・・・・だから・・・・      アイツらを・・・アイツらだけはァ・・・・・!!!!」 私に本当に大切なものを教えてくれた・・・ アイツらだけは・・・・・ Dr.マリオ「守らせてくれぇええええええええええええッ!!      私の大切な・・・『仲間』をおおおおおおおおおおおおッ!!!」 体内の全てのエネルギーをシールドへと注ぎ込む!! 彼のメガエネルギーに加え・・・ 今までは彼になかった仲間を思う気持ちが新たな力を生み出し、 爆発を食い止めようとする・・・・!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

Dr.マリオ「グウ・・・・ウウウウ・・・ッグアアア・・・・」 歯を噛み締め、何としでも爆発を押さえ込もうとふんばるDr.マリオ だが、それでも爆発エネルギーによるシールドの侵食は食い止められない・・・!! Dr.マリオ「ウグッ・・・・ッグ・・・・アアア・・・      グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」 シールドは見る見る薄くなり・・・ Dr.マリオ「私はここまでだ・・・・・ッ・・      さようなら、スマッシュブラザーズ・・・」 一人、轟音の中呟くようにDr.マリオは言った それが彼の最後の言葉だった パリィイイイイイイイイイイイン・・・・・・・ シールドは一気に形崩れる その瞬間に多大なエネルギーがDr.マリオの身体を一瞬にして包み込んだ・・・!! ドゴオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!! 部屋そのものが一瞬に粉々となり、 爆破エネルギーはどんどん広がりを増していった・・・ 〜廊下〜 ドゴオオオオオオオオオオオ マスターハンド「!!」 突如、遠くから身をすくめそうになるほど巨大な爆発音が聞こえてきた マスターハンドは一心に廊下を進んでいく クレイジーハンド「オイッ!!ヤバイエネルギーが近づいてるぞ!!」 ッドガアアアアアアアアアアアア!!! マスターハンド「ッグ!!」 ほんの一瞬後ろをうかがう マスターハンドは恐れた 数多くの壁がこちら側にまとまって吹っ飛んできているのだ・・・!! そのすぐ後ろから巨大な爆破エネルギーが迫ってくる・・・!! マスターハンド「ッグ!!」 クレイジーハンド「に、逃げろおおおおおお!!」 廊下を幾度と曲がりくねるが、徐々にエネルギーは マスターハンドたちに追いつこうとしていた・・・・・!! マスターハンド「ウオオオオオオオオオオオオ!!」 壁を幾つも突き破り、マスターハンドは直進する!! 壁を砕くたびマスターハンドはダメージを受け、 遂には力をなくし、壁を砕けずに床に倒れこんだ・・・!! カービィ「うわああ!!」 メンバーがマスターハンドの手からバラバラに転げ落ちる クレイイーハンド「大丈夫か右ッ!!?」 クレイジーハンドが追いつく ファルコン「ウオオオ!見ろ!!・・・」 ファルコンが指さす先から、大量の壁の断片、 爆破エネルギーがメンバー達の元へ容赦なく迫ってきていた・・・!! マスターハンド「皆シールドを張れッ!!早く!!」 とっさにメンバー達は言われるがままシールドを張る そのメンバーを守るように前にマスターハンド、クレイジーハンドがふさがる ゴオオオオオオ!!! マスターハンド「ッ・・・・・・・・・・!!!」 クレイジーハンド「ウオオオオオオ!!」 まず大量の分厚い壁が目にも留まらぬ速さでマスターハンドたちに激突・・・!! その直後に、高い熱を持った爆破エネルギーがマスターハンドたちだけにとどまらず、 シールドを張ったメンバー達さえも包むようにして襲い掛かった!! オオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 爆破エネルギーはメンバー達を包み込んで数秒で消滅した だが、その時間を皆はとてつもなく長い時間のように感じた 気がつけばアジト内の壁という壁は消滅し、 アジトそのものが巨大な一部屋とその姿を変えている フォックス「ぶ・・・無事かみんな・・・・・」 シールドを解きフォックスがメンバーの状況を探る ドンキー「なんとかな・・・・」 ピカチュウ「・・・う、や、やっとおわった・・・?       ねぇ!だいじょうぶ?ますたぁ、くれいじぃ!」 マスターハンドとクレイジーハンドはメンバー達の前に倒れている そのダメージは計り知れない マスターハンド「・・・・ッガ・・・・・た・・・たのむ・・・         メガエ・・・ネルギー・・を・・・取ってき・・・てくれ・・・」 マリオ「! メガエネルギー・・・」 マスターハンドが倒れながら指をさす その先には遠くに光り輝くエネルギーが存在していた ポポ「あれをマスターハンドさん達にあげないと元気にならないんだね?」 マスターハンド「・・・た、・・・たのむ・・・」 ロイ「だけど、向こうまで距離があるな・・・    僕らはまともに走れないし、歩いていくにも・・・」 確かに、普段ならこの距離を走ることなど準備運動にもならないメンバー達だが、 今は話が別だった メンバー達は皆ボロボロだ 立ち上がってまるでリーデッドのように歩くことが限界である トルやゼミナス、デイジーも爆破エネルギーによって一気にダメージを負ったようだ キングテレサ「おれがとってきてやろうか?」 マリオ「なに!」 キングテレサ・・・ そう、気づいてみれば、この場で一番ピンピンしていたのはキングテレサだった ピカチュウ「い・・いいのかな・・・」 フォックス「・・・キングテレサ・・・お前が本当にメガエネルギーを       取って持ってきてくれれば一番助かるけどな・・・・・・・・」 キングテレサ「だいじょぶ!だいじょぶ!!        おまえらがしんぱいしてるのはどうせあれだろ?        おれがめがえねるぎーをてにいれるかうたがってるんだろ?」 ドンキー「・・・やめてくれよ、キングテレサ?      事件を今度こそ解決したいんだ・・・」 ヨッシー「そうです・・・もうやっと最後なんですから・・・」 キングテレサ「あんしんしろって!        おれはべつにニンテンドーせいふくとかガラじゃねーし」 ピーチ「おねがいキングテレサ!もうあなただけなの     だから・・・頼むわよ・・・・」 キングテレサ「まかせろまかせろ!そんのかわり、じゅんきんのおうかん、たのんだぞ!」 ピーチ「ええ、ちゃんとメガエネルギーを取って来たら     望む数だけ王冠をつくってあげるから」 キングテレサ「よっしゃ!        ぜんはいそげだ!        いってくるぜ〜〜〜!!」 ピュ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・ 急がんばかりにキングテレサはメガエネルギーの待つ場所へ向かい、飛んでいった ウォッチ「ダ、大丈夫デショウカ・・・」 ファルコン「変なまねしたらあのオバケボコボコにするぞ・・・」 ゼルダ「・・・・・・・・・・・・」 リンク「・・・どうしたんだいゼルダ・・・?」 うつろめな表情のゼルダにリンクが話しかける ゼルダ「・・・メガエネルギーが存在しているということは・・・     あの方・・・Dr.マリオは・・・・・・・・・・・・・・」 リンク「・・・・・・・・・・」 ファルコ「死んだだろうな」 二人の間に割って入るようにファルコが口を出した ゼルダ「・・・・・・・・・・・・・・・・     私達はあの方に救われたのですね・・・最後の最期に・・・」 リンク「・・・・・・・・・・」 ファルコ「・・・まぁそういうことだろうな      オレ達は完全に敗北した グリーンに      奴が立ち上がらなかったら、オレ達も粉々だった」 「・・・・・・・・・・・・」 まわりのメンバー達も静かにこの会話を聞き、黙り込んでいた そう、あの時スマッシュブラザーズは完全に敗れ、 立ち上がろうともしなかった だが・・・ 最後にDr.マリオがメンバーに力を貸してくれたおかげで 身をもって挺してくれたおかげでメンバー達は助かったのだ・・・ ゼルダ「あの方は命を懸けて私達を守った     今まで懸けることの無かった命を懸けて・・・」 リンク「・・・・・・・・・・」 ゼルダ「Dr.マリオ・・・・あの方は・・・・・・・     最期に私達スマッシュブラザーズの仲間となった・・・・     ・・・・・・・そう思いませんか・・・?リンク」 ゼルダがリンクの表情をうかがう リンク「・・・・・・・そうだ・・・     命を懸けて仲間を守る・・・最期の彼は     紛れもない、私達の仲間だった・・・・     でも・・・その仲間を失ってしまった・・・     今はそのせいか、気持ちがすごく重たい・・・」 ファルコ「・・・オレは逆に情けなく思えるぜ、自分がな      最期をあんな奴に助けられるなんてよ・・・・・      そして、オレ達はアイツを助けられなかったことに・・・」 ゼルダ「・・・・・・・・・・」 話しているうちに、キングテレサはメガエネルギーの近くまでたどり着いたようだ キングテレサ「うおおお、ここらへんはまだねっきがただよってるな・・・        ゆかがこげてらぁー」 目の前のメガエネルギーは強烈な光を放っていた キングテレサ「ううう・・・あんまりまぶしすぎるものには        ちかづきたくないんだけどな〜・・・        でもしょうがね、おうかんのためだしな・・・・」 キングテレサは短い手でメガエネルギーにそっと触れる キングテレサ「あつ・・・ったく・・・・」 大きな光のエネルギーを両手に持ち、キングテレサは後ろを向く キングテレサ「ん・・・?」 今、後ろを向く間、一瞬視界のすきに緑色が映ったような・・・? キングテレサはそう思い、何気なく正面を振り返った グリーン「やあ、キングテレサ」 キングテレサ「うおおおおおおおおおお!!!        ぐりいいいいいいいん!!!」 キングテレサが振り返ったその目と鼻の先にグリーンの姿が・・・!! キングテレサ「よう・・・どうしたんだ・・・」 驚いたことを隠すように冷静を装い、グリーンに話しかけるキングテレサ グリーン「・・・・・・・」 全く・・・まさか、ドクターが死んでいなかったとはな・・・ それも奴が命を懸けてメンバー達を守るなんて計算外にもほどがある そのおかげでアジトを飛び出し、全てを吹き飛ばした後にメガエネルギーを 手に入れようとたくらんでいた私の作戦が崩れた 結局はあの男もずさんなクズだったということだ あの男に素直になりすぎたのがそもそもの計算違いだったのかもしれない いや、そんなことは後にでも考えればいい 今は、最強のエネルギーを手にしているこのオバケから メガエネルギーを手に入れなければ・・・!! グリーン「キングテレサ、君の持っているメガエネルギーを      私に渡してくれたまえ」 キングテレサ「あ・・ああ・・・こ、これのことか・・・」 うああどうしよう・・・ いや、渡すのはマズイよな・・・ グリーン「さぁ、早く、それをこっちに渡すんだ      キングテレサ お前の立場はこっちのはずだぞ・・・?」 キングテレサ「ぐ・・・・・ぐぐぐ・・・・」 確かに立場上はグリーンに渡してもいいけど・・・ こ、ここで渡しちまったら 純金の王冠が・・・もらえねぇ・・・ グリーン「・・・キングテレサ・・・      まさかとは思うが・・・これをマスターハンドに      返すんじゃないだろうな・・・?」 キングテレサ「うぐ・・・・」 グリーンが一歩キングテレサに近づく グリーン「それを返したら、スマッシュブラザーズは復活し、      我々支配者はふたたび地の果てに追い出されるのだぞ・・・?      それでもいいのか・・・?アイツらだけにいい思いさせていいのか?」 キングテレサ「うっ・・・それはそれで、はらたつな・・・」 グリーン「だろう!?      ならとっととそれをこっちに渡せ!      そして思い知らせてやろうじゃあないか!!      我々支配者こそが世界を支配するにふさわしい存在だとな!!」 キングテレサ「・・・・・・だ・・・・だけ・・・だけど・・・」 グリーン「・・・・・・」 キングテレサ「・・・お・・・おれは・・・・そんなんより・・・」 カアアアアアアアア・・・ グリーン「!?」 キングテレサの持つメガエネルギーが紅く輝きだした・・・ グリーン「キングテレサ・・・」 キングテレサ「おれはせかいよりっ!!        じゅんきんのおうかんのほうがほしいんだよおおおおおお!!!        だからきえろぐりいいいいいいいん!!!」 カアアアアアアアアアアアア!!! キングテレサが叫んだ瞬間・・・!! メガエネルギーは激しく燃えさかり・・・ ゴオオオオオオオオオオオオオ!!! 凄まじい勢いの炎が一瞬にしてグリーンの脳天を貫いた・・・!! グリーン「キングテレサァ!!貴様ぁあああああ!!!    ウグッ!!があああああああああ!!!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!! 炎はグリーンの身体を見る見る溶かし・・・ 最後に眼が宙に浮いたまま、燃え尽きた・・・・・・・・ グリーンが一片も残さず消滅するとメガエネルギーは元に戻った キングテレサ「・・・・・・・・ん・・・?        ぐりーん・・・・・・?」 気がつくと目の前にいたはずのグリーンはキレイに消えていた キングテレサ「ほんとにどっかにきえちゃったよ・・・        まいっか、いまのうちにとっととこいつをかえさなきゃな        これでじゅんきんのおうかんはおれのもんだわははは!!」 うれしそうな表情をしてキングテレサはメガエネルギーを メンバーのもとまで運んでいった メガエネルギーをクレイジーハンドが吸収すると、 クレイジーハンドは元気を取り戻し、マスターハンド、そして スマッシュブラザーズたちのダメージを綺麗に回復してみせた クレイジーハンド「ふう・・・ようやく!          ようやくメガエネルギーが戻ってきたぜ!!」 マスターハンド「はああ・・・やっとか・・・」 マリオ「・・・とりあえず・・・事件はこれで解決かな・・・?」 マスターハンド「・・・そうだな         メガエネルギーさえ戻れば今度こそ事件解決だ・・・!!」 ルイージ「やったねにいさん!!みんな!!」 ドンキー「ほう・・・事件解決か・・・」 フォックス「よかったなサムス!世界の危機を救えたようだぞ」 サムス「・・・やっと終わるのね」 メンバー達の表情はやわらぎ、皆よろこびをみせた ついに終わった この戦いが・・・ マスターハンド「スマッシュブラザーズ・・・」 互いに称え合うメンバー達にマスターハンドは言葉をかけた マリオ「なんだい・・?」 マスターハンド「あらためて礼を言わせてもらう         お前達のおかげでニンテンドーは救われた         ・・・あのメガエネルギーが奪われては正直         もう平和は諦めなければ・・・と思っていたが・・・」 ピカチュウ「なに言ってるのますたぁ!当然のことだよ!」 マスターハンド「お前達は・・・本当によくやってくれた・・・         お前達は私の誇りだ スマッシュブラザーズ」 ヨッシー「照れくさいこと言わないでくださいよ」 マスターハンド「・・・お前達の戦いは終わった         ・・・・・・・・・・・・いや・・・」 カービィ「・・・?」 その一瞬の間合いにメンバー達は変な感じを覚えた マスターハンド「ご苦労だったスマッシュブラザーズ         お前達のスマッシュブラザーズとしての活動も・・・         今、この場を持って終わりだ・・・!!」 リンク「えっ・・・?」 フォックス「・・・・・・・?       どういうことだ・・・?」 マスターハンドが何を言ってるか・・・ メンバー達は本当に理解できなかった それを、理解させるようにマスターハンドは続けた マスターハンド「お前達スマッシュブラザーズは今日限りで解散だ         今まで戦ってきてくれたことに感謝する         そして、今からお前達のこの事件に関する記憶、         ならびにスマッシュブラザーズとしての記憶を削除する!!」 ゼルダ「・・・・・・・・・・・」 ファルコ「・・・・・・・・・・は?」 マスターハンド「左、たのむ」 クレイジーハンド「・・・・・・いいんだな・・・?」 マリオ「ちょっと待てよ!!どういうことだよ!!?」 ファルコン「そうだ!いきなり何言ってるのかサッパリだ!!」 ピーチ「私達の記憶を消すって・・・どうして・・・?!」 メンバー達は混乱したように講義した だが、マスターハンドは聞く耳をもたなかった マスターハンド「お前達を、事件が起こる2ヶ月ほど前の記憶に戻す         お前達だけじゃない、世界中の全ての住人にも事件についての記憶、         スマッシュブラザーズについての記憶、記録を徹底的に消し去る         それを今からここで行うということだ」 ナナ「それじゃ意味がないじゃない!    わたし達が戦ったことが全部うそになるんでしょ!?」 ピカチュウ「ますたぁ!!なんでそんなことするの!?       おかしいよ!!」 マスターハンド「・・・安心しろ・・・2ヶ月前に戻っても・・・         事件は起こらない、メガエネルギーはこちらにあるし、         マルクやDr.マリオが生き返るわけでもない・・・・」 ネス「そういう問題じゃないよ!!」 カービィ「ボクたちが、ボクたちのことを忘れるなんてヤだよ!!」 リンク「そうだ・・・!!     私達はこの戦いでいろんなものを得た・・・     それを忘れさせようなんて、どうして・・・・!!」 マスターハンド「悪い・・・・・スマッシュ・・・いや、         みんな達・・・だが・・・・・・         しなくてはならないのだ・・・!!」 皆を押し切るように、力強い口調でマスターハンドは言った マスターハンド「・・・神がキャラクターと出遭い、行動してはならない・・・         それをしてしまった場合、キャラクターの記憶から・・・         神と出会ったことによる事柄、全てを削除しなければならない・・・」 クレイジーハンド「これは神々の間の掟のようなものだ・・・          掟を守らなかった世界は・・・決まって平和が崩壊する・・・」 サムス「そんな・・・」 疑うような眼差しをマスターハンドに向けるメンバー達・・・ マスターハンド「お前達の前に私が姿を現すとき、私は既に決意していた・・・         『この事件が解決した時には、みんなの記憶を消そう』とな・・・         ・・・・・・・・許してくれ・・・こうしなければ・・・ならないのだ・・・」 カービィ「な・・・仲間が・・・      みんなと仲間に・・・せっかくなれたのに・・・・っ・・」 マリオ「カービィ・・・」 リンク「みんな、みんなこの戦いを通して仲間になった・・・     それを・・・それを失うのは・・・どれだけ辛いか・・・     あなたにだってわかるはず・・・!!」 マスターハンド「それでも仕方ないんだ!!!         私も消したくなんかないッ!!!         お前達は私が思っていたよりずっとずっと仲間として戦ってきた・・         そんなお前達を・・・スマッシュブラザーズを消したくなんかないッ!!」 ピカチュウ「・・・ますたぁ・・・・・・・」 マスターハンド「お前達から私の記憶も消える・・・それは私も悲しい・・・         だが・・・・・・それでもやらなければならない・・・・ッ・・・         許してくれ・・・・・・・・・・・・・・・         私はお前達のことは決して忘れない         スマッシュブラザーズは私の中だけでいきつづける         だから・・・・・・・許してくれッ!!」 カービィ「いやだあああ!!忘れたくない!!」 ルイージ「僕だっていやだ!!      せっかくみんなが僕のことを認めてくれたのに・・・      スマッシュブラザーズを忘れるなんていやだ!!」 マスターハンド「・・・クレイジーハンド・・・・・・         頼む・・・・忘れれば、おしまいさ・・・この物語の・・・」 クレイジーハンド「・・・ああ・・・・・・それじゃ、いくぞ・・・」 そういうとクレイジーハンドが宙に浮き、光を放ち出した フォックス「やめろおおお!!」 サムス「お願いッ!!やめてええええ!!」 マリオ「忘れたくないッ!!スマッシュブラザーズを・・・     仲間達を忘れたくなんかないッ!!     やめてくれえええええええええええええええ!!!」 メンバー達は必死に叫んだ 今まで、短い間とはいっても、 互いに命を懸け、戦ってきた友達を 忘れたくないがために・・・・・・・・・・ だが・・・・・・・・ 神は、思いとどまることをせず・・・ クレイジーハンド「メモリー・ブレーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイク!!」 カアアアアアアアアアッ!!!! 白く、冷たい光がスマッシュブラザーズを、世界を一瞬に包んだ まるで、新しい一日を知らせる朝日のような 眩しい光が・・・・・・ マスターハンド「さようなら、スマッシュブラザーズ」
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