第4話
もう一方の敵
■あらすじ■ 突如襲来してきたクレムリン軍団 凄腕ユニット"グランナー"を倒したスマッシュブラザーズ グランバからドンキーのプレートを取り戻し、グランバから ドンキーの居場所を聞き出すメンバー達 グランバの持っていた通信機を使い、アジトにいるキャプテンクルールと、 ドンキーを引き換えに、全メンバー分のプレート18個を渡すことを取り決める フォックスが取引を引き受け、グランバとともにホワイトピースの外へ向かった・・・ 〜外部・ホワイトピース前〜 ピピピピピピピピ! フォックスの手に握られている、グランバの通信機が鳴った 赤いスイッチを押す ・・・『もうそっちにドンキーを乗せたヘリが着く しっかり用意はしてあるんだろうな?』 通信機からノイズまじりのワニの声が聞こえてきた フォックス「ああ、ドンキーが居ないとわかったら この取引はすぐ取りやめだがな」 ・・・『そのことについては心配はいらん』 バババババババババ・・・・・・ 一機のヘリが遠い空からこちらに飛行してきている ずいぶんとデカイヘリのようだ ヘリは近づくにつれて形、色、細かい構造が視認できるようになってくる やがてはフォックスたちのほぼ真上までヘリは到達 けたたましい飛行音が辺りを包む 「こちらヘリ、ただいま目的地に到着しやした」 ヘリから鉄製のはしごが降り、 その上から一匹のワニが下に向かって降りてきた そのワニはフォックスが今持っている通信機と同型のものを手にしているようだ ・・・『グランバ、プレートを持っているか?』 グランバ「いえ、まだフォックスが持っていますね」 通信機からの声にグランバが応える フォックス「ドンキーを乗せてきているという確証が無い限り、 プレートはグランバには持たせない」 ・・・『いいだろう』 ワニ「・・・・・・ハイ、ハイ・・・・わかりやした」 ハシゴの途中で待機していたワニは再び機内へと戻っていった そして、そこから身を乗り出す ワニは大きなタルをその腕に抱えていた フォックス「!・・・」 そのタルの中から、かすかにドンキーらしき姿が見える まだハッキリとはわからない フォックスはスコープを取り出し、そのタルの中を確認する ドンキー「・・・・・・・・・・・・・・・ぐ・・・」 確かにドンキーがタルの中に入っているのが見えた 口を布で縛られ、喋れないが、タルの中でもがいていのがわかる ・・・『ドンキーは見えているな? 見えていればプレート18個、グランバに渡せ』 フォックス「・・・・・・・・ああ」 スコープをしまい、グランバの鎖を腕が使える範囲まで解いた そしてプレート18個の入った巾着をグランバに持たせる 鎖はまだフォックスと繋がったままだ ・・・『グランバ、確認するんだ』 巾着をあけ、中身を覗き込む グランバ「に、し、ろ、や、と に、し、ろ、や・・・プレート18個、確認」 ジャラジャラジャラジャラ・・・ ヘリからハシゴが地上まで降りてくる グランバはそのハシゴに手をかけた フォックス「・・・ドンキーを返せ このままだと俺もヘリに乗り込むぞ?」 フォックスの手首を鎖が引っ張る ・・・『よし、返してやる』 フォックスはヘリを見上げた ワニ「・・・・・・・・そっれぇえ!!」 その時、ワニは抱えていたタルを、思い切り遠く目掛け、投げ飛ばした! フォックス「っく!!」 あの高さからタルが地面に激突すれば・・・ ドンキーが危険だ・・・!! 手首の鎖を即座に解き、フォックスはタルの投げられた方向へ 全力で駆け走る! グランバ「はは、さよならあああっはっはっはっはっは!!」 ジャギジャギジャギッ ハシゴはヘリへ素早く巻き戻され、グランバはそのままヘリに乗り込んだ タタタタッ 大地を滑走するフォックス タルは遥か前方に、地上へ急降下していく・・・!! フォックス「間に合えッ・・・!!」 歯を噛み締め、一層スピードを増して走る 地上とタルの距離はどんどん狭まっていくなか・・・ ッタ・・・ フォックスはその足を止めた フォックス「・・・・・ッ・・・・ッ・・・・・」 立ち止まり、背中を折り曲げる 地面から炎が静かに揺らぎ、フォックスをつつむ その炎の色は淡く、まるでキツネ色かのようだ フォックス「ファイアアアアアアア〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」 ゴオオオオオオオオオッ!! 文字通り、火がついたように前方へ飛び出した!! 走っていた時とはまるで比較にならない速さで、 大地を横切るフォックス 激しい炎とフォックスは一体化し、 その姿は一匹の大きなキツネと化す・・・『ファイアフォックス』 普段『大乱闘』で使うファイアフォックスとは違い、 攻撃力ではなく、移動するスピードにエネルギーを消費している その分、炎が燃え盛ることはフォックスの体力を 激しく消耗させることとなるが フォックス「っらあああ!!」 ガシッ・・・・ ダンッ・・・・ダアアアン・・・ 落下してくるタルを地面激突寸前でキャッチ そのままフォックスは地面に倒れ、バウンドしていった 何度か地面にたたきつけられた後、ようやくフォックスは 立ち上がることができた タルだけはしっかり抱え込んでいただけあって、 傷一つタルにはついていなかった 〜ホワイトピース・エントランス〜 フォックスがドンキーの肩を持ちながら、 通路からやってきた 「フォックス!」 「ドンキー!」 メンバーが一斉に二人を囲んだ カービィ「だっ・・だいじょうぶ!?フォックス!」 ピーチ「体が・・・あちこち傷を・・・」 フォックス「俺の心配はいい、ドンキーを・・・ ドンキーを部屋へ連れてって寝かせてやってくれ」 フォックスは、自分の比にならない程 ダメージを負っているドンキーを見て言った そう、ドンキーは体中にダメージを負い、 自分で立って歩くことすらできなくなっている ファルコ「ックソ、あいつらめ・・・ ここまでやったら、スマッシュブラザーズとしては 死んでるのも一緒じゃねぇかッ・・・」 コリン「僕が部屋へつれて行くよ」 ファルコン「俺も行こう」 フォックスに代わり、コリン、ファルコンがドンキーの肩を持ち、 ドンキーの部屋へと向かって通路を歩いていった マリオ「取引どおり、プレートとドンキーを交換したみたいだな その傷は、あいつらに・・・?」 フォックス「いや、自分ですっ転んで付けたようなものだ」 フォックスはため息をついて、ソファに腰を下ろした マルス「しかし、プレートが無いと不便だ 回復アイテムも、回復装置も使えないから、 フォックスやドンキーの回復ができませんね・・・」 フォックス「・・・そうだな・・・・・・ だから、すぐにプレートは取り戻す ・・・・・・・・・・・・・ネス・・・」 フォックスがネスに顔を向ける ネス「OKだよ フォックスの頼みどおりだから」 ネスは笑顔で答えた それを聞いてホッと、安堵の表情を浮べるフォックス 〜上空・クレムリン軍団ヘリ1号機〜 グランバ「キャプテン!プレート18個しっかりあります 今からアジトに持ち帰りますよ、ぐふふふ」 ニヤけ顔をしながら、プレートを手にグランバは言った 前の席のワニ二体がヘリを操縦している ・・・『お前の失敗も、今回は結果オーライということで 大目に見てやる!アジトに来たら、スマッシュブラザーズを 潰す作戦をもう一度組み立てるぞ!』 グランバ「了解ですとも!」 ぐふふ、プレートが全部こっちに手に入れば、 スマッシュブラザーズなど潰したも同然! ワニ「グランバァ〜、おまえまた昇格かよ〜 お前だけいいよなぁ〜、オレらと同期だったのによ〜」 ヘリを操縦する二体のワニのうち一体がグランバに話しかける グランバ「ぐふふふ、ぼくは日々鍛えていたからね おっと、それより特攻班班長にその言葉使いはなっとらんなぁ〜」 ワニ「はいはい、グランバさまぁ〜」 グランバ「ぐははは!冗談だよ、ぼくに丁寧な言葉を使うのは、 ぼくがキングになった時までとっておいてくれ! ぐはははは〜〜はっはっはっは!」 だが、彼らワニは知らなかった もう既に、このヘリに、キングの名を持つ者が乗り込んでいることに・・・ キングテレサ「・・・・・・・・・・」 そう!姿を隠したキングテレサが 密かにこのヘリに搭乗していた・・・!! ========================== グランバを拘束する鎖を、フォックスが自分の手首に巻きつける 準備が整い、フォックスは通路側の扉から、外部へと出て行った ヨッシー「大丈夫でしょうか・・・」 マリオ「わからないよ・・・」 ルイージ「プレート奪われたんじゃ・・・」 サムス「何言ってるの 別にいいじゃない」 サムスはあっさり、簡潔にそう言い放った ネス「そうだよ」 ファルコ「・・・お前ら偉く余裕だが・・・ フォックスに何か考えでもあると思っているのか・・・?」 サムス「もちろん!」 ファルコ「・・・・・・・・・・ 一体どういう考えが・・・?」 ネス「フォックスがね、心の中でぼくに頼みごとをしたんだよ」 ピカチュウ「どんなたのみごと・・・?」 ネ ス 出 て 行 っ た 俺 が ら、 てくれ グ テ 出 し キ ン レ サ を 呼 び 一 緒 に に ヘ リ に あ い つ 乗 っ て、 ま で 行 っ て ア ジ ト も ら う 頼 ネ ん だ ス ネス「そう心の中で僕につぶやいて、フォックスは出て行ったんだ」 ピーチ「キングテレサ・・・なるほど・・・」 ファルコ「ああ・・・そういやそんな奴もいたな・・・」 マリオ「ルイージ、キングテレサを呼び出してくれよ ルイージが呼べばすぐ来るだろ?」 ルイージ「いいよ おおおおおおい!!キングテレサァア!」 天井に向かってルイージが叫ぶ シーーーーーーン・・・・・・・ しかし、キングテレサは姿を現さない マリオ「来ないな・・・」 ルイージ「大丈夫、次は必ず来るよ おおおいいいい!! 『卑怯者』キングテレサァア!!』 単語一つ加えてルイージは叫んだ キングテレサ「なんだよ!!『おくびょうもの』るいーじがああっ!!」 すぐにキングテレサが天井から姿を現す ルイージ「来たよ〜」 ピーチ「キングテレサ、あなたにお願いがあるの」 キングテレサ「ああ?おねがいってなんだよ」 マリオ「今から20分ほど経ったら、クレムリン軍団のヘリが こっちに来るんだ お前もワニ達がここに来たのは知ってるんだろ?」 キングテレサ「まあな、おもしろかったからけんぶつしていたぞ」 マリオ「なら話は早い お前がそのヘリにこっそり乗って、 アジトまで行ってもらおう」 カービィ「そうすればアジトの場所がわかるね!」 マリオ「頼んだぞキングテレサ そうすれば、プレートを取り戻すこともできるし、 クレムリン軍団を一気に叩ける」 キングテレサ「・・・・・・・・・・・・・」 キングテレサはぐるっとその場を回り、 メンバー達の顔を見る マリオ「どうしたんだ・・・?」 キングテレサ「おめーらよぉ・・・・」 マリオ「・・・?」 キングテレサ「おれをおまえらのどうぐかなんかと おもってないかぁ・・・?」 ファルコ「・・・(今頃気づいたのか・・・) 何言ってるんだ、そんなことは思ってねぇ」 マリオ「そうだよ、道具なんて思ってないぞ?」 キングテレサ「あのなぁ・・・わすれてるかもしれないが、 おれはぴーちひめから、おうかん をうけとるまで ここにいすわってるだけで、おめーらのなかまはおろか、 どうぐにすらなったおぼえはないぞ?わかってるか?」 ピーチ「もちろんよ、キングテレサ 忘れていないわ」 そう聞いて、キングテレサはピーチの方を見る キングテレサ「ぴーちひめ・・・あんたも、おうかんくれるくれるって いって、けっきょくあれからなにもなくていっかげついじょう じゃないか・・・ほんとにくれるきあるんだろうな・・・?」 ピーチ「ええ、もちろんよ・・・そうだ、これを見てちょうだい?」 1枚の紙をキングテレサに手渡す その紙には、王冠の完成予想図と銘打ってある なにやら素晴らしい王冠が大きく描かれている ピーチ「良い王冠を造るには、それなりに時間も必要なのよ 私の王冠よりも質の高く、それでいて高価な王冠をつくるようにと、 一流の職人たちに頼んで、造っている真っ最中よ」 その紙をジッと眺めながめた後、キングテレサは紙を返した キングテレサ「わかったよ おれにおうかんをくれることはたしかなようだな しょうがない、おまえらのいうとおりにしてやるよ だが、そのしょくにんとやらにあとでちゃんといっとけよ! 『なるべくはやくつくれ』ってな!」 ピーチ「ありがとう、キングテレサ!」 まんべんの笑みを浮べる マリオ「いやぁ、流石はテレサのキングだ キングテレサがいなければ今頃どうなっていたことか・・・」 ピカチュウ「本当に、たよりになるよね〜」 ピチュー「思いっきり利用されッ・・・ふがむが・・・」 ピチューの口を強く手で覆うピカチュウ 部屋から出て行こうとするキングテレサに向かって、 サムスが声をかける サムス「いい?プレートが誰の手に渡るか、よく見ておいて グランバはきっと、クレムリン軍団のボスにプレートを渡すと 思うから、だけどグランバが渡した相手がボスだと思わないように プレートの行き着く果てをちゃんと・・・」 キングテレサ「わかったわかった じゃあな〜〜〜〜〜〜〜〜」 キングテレサはフッと壁の中へと消えていった ふーっと息をつくメンバー達 マリオ「ピーチ姫、その王冠完成予想図って、 次のピーチ姫の誕生パーティに、ピーチ姫に ささげるための王冠じゃないの?この間キノピオから聞いたけど」 ピーチ「内緒よ・・・」 ファルコ「哀れなオバケだな・・・」 ======================== 〜上空・クレムリン軍団ヘリ1号機〜 キングテレサ「(まあ、これもおうかんのためだ おうかんをてにいれ、キングとしてみとめられるためのな・・・)」 グランバ達、そしてキングテレサを乗せたヘリコプターは、 そのまま順調にクレムリン軍団アジトへと向かっていった・・・ 〜ホワイトピース・エントランス〜 通路からファルコン、コリンが戻ってくる フォックス「ドンキーの様子はどうだ・・・?」 ファルコン「ベッドに寝かせたら、そのままぐっすり寝たさ 相当ダメージが外傷があるから、2〜3日は絶対安静だな」 コリン「ドンキーさんをあんな目にして・・・ クレムリン軍団にかたきをうちたいですよ・・・」 ロイ「そのことなら心配はいらない、作戦があるからね」 ファルコン「フォックスも部屋で休んだ方がいいんじゃないか?」 ソファに腰をおろしているフォックスに言う フォックス「オレのことは大丈夫だ それより、クレムリン軍団のアジトに行くことになるが、 もちろん皆が行くワケにはいかない ホワイトピースに 残るメンバーと、アジトに行ってワニ達と戦うメンバーの 2つにグループ分けをしよう」 マリオ「そうだな、みんなで行って、ホワイトピースをからっぽに するのは危険だし・・・しばらくは観戦客の立ち入りも休止させよう」 マルス「では、どのようにグループ分けをします? 僕は、戦力は2グループ均一に保った方がいいと思うけど」 フォックス「よし、なら希望を取ってから調整しよう アジトへ行って戦うか、ここに残るか どっちがいい?」 それからグループ分けのための、メンバーの話し合いが数十分行われた そして・・・ 〜クレムリン軍団アジト・クロコドーム・キャプテンクルールの間〜 ・・・『キャプテン、たった今アジトにつきましたよ 今からプレートを持っていきます』 キャプテンクルール「わかった」 手元の通信機を、テーブルの上に置き 画面を見つめるキャプテンクルール アジトの通路を通るグランバの映像が 画面に映し出される カックル「ム・・・?」 巨大なワニのオバケがその時何かに気づいた キャプテンクルール「?・・・どうした、カックル」 カックル「・・・キャプテン、"憑"かれておるぞ」 キャプテンクルール「・・・・?」 キャプテンにはその意味がわからなかった カックルはさらに続ける カックル「ワシもオバケだから解る グランバの肩に、白いオバケが憑いてやがるぞ」 キャプテンクルール「!・・何だと・・・? スマッシュブラザーズのメンバーか?!」 そのままグランバはプレートを手に、通路を歩く カックル「いんや・・・メンバーではなかろうが・・・ スマッシュブラザーズがよこしたモンに違いないハズだ」 キャプテンクルール「・・・ック、素直にプレートを渡してきたと思ったら 余計なものまで・・・まさか、アジトの場所を探るために・・・?」 カックル「ワシがあのオバケを捕まえてこよう」 そういい残し、カックルは床へと姿を消す キャプテンクルール「・・・・・・・・・・・」 〜クロコドーム・通路〜 グランバがのっしのっしと通路を進む途中・・・ カックル「立ち止まれ、グランバ」 ワニのオバケ、カックルが突如して天井から現れた キングテレサ「!」 グランバ「これはこれは、カックル様 一体どうなされたのでしょうか・・・?」 カックル「このクセモノめッ・・・!」 グランバ「?!」 カックルのその白く、大きな手がグランバに伸びる 突然のことにグランバはワケがわからなく、混乱した カックルの手は、グランバの肩の上の何かを掴んだ 「ひゃああ!!なにしやがるッ」 グランバ「!?」 突如聞きなれない、何者かの声が通路に響き、 グランバは周囲を警戒する グランバ「カックル様・・・一体・・・?」 カックル「ファッファッファッファ・・・ グランバよ、憑かれていたぞ・・・? このオバケになァ・・・」 カックルは、グランバに見せ付けるようにキングテレサを持ち上げる キングテレサ「は、はなしやがれぇ〜〜〜!」 グランバ「!・・・・・コイツは・・・?」 カックル「お前が気づかぬのも無理は無い 危なかったノウ・・・ファッファッファッファ!」 キングテレサを放さずまま、カックルは天井へと消える 〜ホワイトピース・エントランス〜 クレムリン軍団アジトへ向かうメンバー ホワイトピースに残るメンバーの2つにグループ分けが済み、 メンバーはそれぞれ準備に取り掛かっていた クレムリン軍団アジトへと向かうのは以下のメンバー フォックス ファルコン ネス ロイ ウォッチ ピカチュウ プリン コリン マリオ アイスクライマー そして、以下のメンバーがホワイトピースに残るメンバーである カービィ ルイージ ピーチ ヨッシー ドンキー ピチュー マルス ファルコ サムス フォックス「それでは、さっそく作戦開始としよう」 カービィ「えっ もういくの? キングテレサ、まだ帰ってきてないよ・・・?」 フォックス「わざわざキングテレサを待つ必要はない アイツにはただ、敵の拠点内部の構造・・・ プレートを誰が持っているかを調べてもらう、いわば偵察者だ その方が敵のアジトで迷うことは防げるからな」 コリン「でも、その場所を僕達が知ってないと行けないですよね・・・?」 フォックス「場所なんか知らなくとも、アジトへは行ける」 そういって、フォックスはフロア内の隅っこへ親指を向けた その先には、『最後の扉』が設置されている コリン「あ、そうか・・・その手がありましたね!」 カービィ「? どういうこと?」 フォックス「まあ、見ているんだ」 鎖で拘束されているクレムリン軍団の配下、ガンナーにフォックスが歩み寄る フォックス「こっちへこい」 ガンナー「・・・・・・・・・」 むすっとした顔で、小さなワニ、ガンナーは立ち上がった フォックスは鎖を掴み、『最後の扉』の前まで誘導する そしてフォックスは言った フォックス「ガンナー、実はこの扉は、お前達クレムリン軍団の 拠点内部へつながっている扉なんだ」 ガンナー「なにっ?!」 驚いた表情をして、目の前の扉を凝視するガンナー フォックス「嘘だと思うなら、この扉を拠点内部へつながる扉だとイメージしてみろ」 ガンナー「・・・・・・・・・・・」 ぐぐぐぐぐ・・・ 数秒後、突如『最後の扉』は変形しだす ぐぐぐぐぐぐぐ・・・ やがて扉は、木製の扉と姿を変えた 扉は宝石などが多く散りばめられ、装飾が多い その様をみて、ガンナーは目を丸くした マリオ「これでクレムリン軍団のアジトへ簡単に行けるな」 アジトへ行くメンバーが扉の前に集まる ピーチ「気をつけてね、みんな」 カービィ「がんばってね〜」 フォックス、並びにメンバー達がその扉に手をかけた ガチャ・・・・・ 〜クロコドーム・キャプテンクルールの間〜 亡霊船長・カックルに身を押さえられたキングテレサ オバケどうしなのでカックルからすり抜けることができずに、 キングテレサは、キャプテンクルールから尋問を受けていた キャプテンクルール「ならば、スマッシュブラザーズが我が拠点に 向かってくることは間違いないようだな・・・」 キングテレサをにらみながら、ワインを口に含む カックル「『最後の扉』・・・か、そんなもんがあるとは、 想像もつかなかったじゃろ?キャプテン」 キャプテンクルールはワインをぐいっと飲み干し、 王座から立ち上がった キャプテンクルール「これはチャンスだ、一気にスマッシュブラザーズを片付けるためのな そうすれば、このオレがスマッシュブラザーズの半数以上を 倒したことになり、キングはオレに決定する」 カックル「立ち向かうつもりか」 キャプテンクルールは無線機を取り出す キャプテンクルール「ああ、軍の底力、見せてくれる」 無線のスイッチを入れ、キャプテンクルールは声を張った 『ブツ・・・全軍に命令する 速やかに出動装備を行い、 アジト内各通路の確認、部外者の殲滅を命じる』 ワニが所有する無線からキャプテンクルールの 命令が伝わると、ワニ達は列を成してアジト内を走り出した 〜クロコドーム1階・通路〜 ウォッチ「先ホドトハ逆ニナリマシタネ 今度ハ私達ガ攻メ入ル立場デス」 ピカチュウ「すっごい生臭い・・・ なんかくもの巣いっぱいだし・・・」 ファルコン「酒の匂いも漂ってるな、ホワイトピースとは大違いだ」 通路を進むメンバー達、角を曲がった所で、ワニ軍団と鉢合わせした ワニ「見つけたぞっ!スマッシュブラザーズだあああ!!」 ワニ「かかれかかれぇえッ!!」 ネス「見つかっちゃったね」 マリオ「今のアイツらは無敵でも何でもないからな・・・ 一気にいくぞ」 マリオは両手に炎を宿し、ワニ達へ突進する・・・! フォックス「作戦開始ッ!!」 スマッシュブラザーズ、クレムリン軍団が真っ向から衝突!! その途端、スマッシュブラザーズの凄まじい猛攻が炸裂 なすすべなく、ワニ達はあっという間に倒れていった・・・! ファルコン「おいッ、えらく弱いな」 コリン「ダメージ無しで倒せましたね・・・」 ファルコンたちが振り返る ワニ達はみな通路に積もっていた 中には、何が起きたのかわからず、混乱しているワニもいる 切り傷、焼け跡、あざ・・・ それぞれ違ったダメージを負い、けいれんを起こしているワニまでいた 対し、スマッシュブラザーズは無傷 ロイ「・・・ボスが強い気がしないな・・・」 フォックス「急いでいこう、まだワニ達は大勢いるぞ」 後ろを眺めるメンバー達に声をかけるフォックス 前を向くと、向こうからまたワニの軍団が向かってきていた 再びメンバー達はダッシュをかける・・・! 〜ホワイトピース・エントランス〜 ピチュー「のどかかわいた〜・・・キュー、オレンジジュースぅ〜」 コンピューターに向かって手を差し出すピチュー その手の上にコップが現れ、上からオレンジジュースが注がれた ピーチ「プレートがなくても、私達のことは認識できるようね」 サムス「プレートが必要なのは、『大乱闘』のシステムを利用する時だけだからよ それ以外のことなら、大抵は大丈夫」 ファルコ「・・・ったく、リンクとゼルダが行方不明かと思えば、 変なワニ達の襲来・・・スマッシュブラザーズは巻き込まれすぎだぜ なにかとよ」 マルス「しかし、2人の行方不明に本当にワニの軍団が関わっていないとすると・・・ 今僕達は、2重の事件に直面していることになる・・・」 カービィ「うわあ、たいへんだね〜 マスター・クレイジー・・・本当に教えてくれないの〜?」 『・・・・・・・・・・・・』 いつもは呼びかければ返答してくる両手が、 カービィの呼びかけを無視した ファルコ「もう手袋さん達はアテにならないな 掟マンになってやがる」 そう雑談をしている中・・・ ピピピピピピ! コンピューターから音が鳴り出した ファルコ「おい・・・なんだなんだ・・・・?」 今まで、こんな感じでコンピューターから音が鳴ったときは、 直後にとんでもないことが起こった そのことあってか、一気にその場が緊張に包まれる サムス「キュー、何?」 キュー「キノコ王国から電話です、ピーチ姫にと」 ピーチがハッとした表情をし、キューの前へと歩く ピーチ「いいわ、そのままつないで」 すると、画面にキノじいの顔がドアップで映し出された キノじい『姫ッ!!ご無事でしょうかッ!!?』 大声でキノじいが叫ぶ ピーチ「え、ええ、無事よ・・・」 ピーチはあわててこたえた ファルコ「何だあれ」 ルイージ「ピーチ姫の執事みたいなひとだよ」 キノじい『良かった、無事でしたか・・・はあ・・・ ニュースでよからぬことを聞いたので、心配しておりました・・・』 ピーチ「大丈夫よ、じい」 キノじい『姫・・・無事というなら、お願いがあるのです』 ほっとした表情から一変 キノじいは真顔となって言った キノじい『スマッシュブラザーズをお止めになって、 今すぐお城へ戻ってくだされ、姫・・・・!』 ピーチ「!」 ルイージ「ええ!?」 しばらく、沈黙が続いた後、ピーチは一言もらした ピーチ「どうして・・・?」 キノじい『・・・メンバーのリンクさんと、ゼルダ姫が失踪されて数日・・・ 今度はならず者の襲撃・・・姫の身をスマッシュブラザーズに 置いていたのでは・・・とてもとても・・・危険なはず・・・ どうか、無事であるうちに・・・城へ・・・』 ピーチ「・・・・・・・じい、そのことなら3日前、言ったでしょう? ゼルダ姫は自分の城に身を置いていながら行方をくらました・・・ スマッシュブラザーズの皆さんと一緒にいるほうが安全だと それで納得してもらったはずだわ・・・」 そう・・・ゼルダが行方不明となったことで、 既に1度キノじいはピーチがスマッシュブラザーズに 身を置くことを反対していた だが、ピーチは城よりも、スマッシュブラザーズとして ここに残ったほうが安全だと、何とか説得していたのだ キノじい『姫・・・今回はこの老いぼれ独りだけの願いではないでのす ・・・今や国の皆が姫の身を心配に思っているのです どうか、お城に戻ってきてくだされ・・・・・・・・』 しゃがれた声で、キノじいはそう言って頭を下げた ピーチはモニターを見つめたまま、黙り込んでしまう ルイージ「・・・・・・・・・・・」 ルイージはそんなピーチの背中を見つめ・・・ ある決心をつけようとしていた 僕たちが・・・ピーチ姫を守らなきゃ・・・ ルイージ「ぼ・・・僕たちがまも・・・」 マルス「僕達がピーチ姫をお守りしてみせます」 ピーチ「!」 ファルコ「!」 キノじい『!』 ルイージ「???」 その場の皆の視線がマルスへと向かう ピーチ「マルス・・・」 マルスはモニターに近づく マルス「ご心配は無用です、僕達スマッシュブラザーズに ピーチ姫をお任せ下さい 襲来してきた者共も、 今では僕達に倒され、さらには半数のメンバーが その者共の拠点とする場所へ向かっている最中です」 キノじい「・・・・・・・」 マルス「たとえいかなる軍勢が来ようが、必ず迎え撃ち、 ピーチ姫を守って見せます」 ルイージ「・・・(僕が言いたかったこと全部言われた・・・)」 でもなんでマルスがそんなにピーチ姫を・・・? カービィ「そうだよ!ボクらにまかせてよ!」 ピチュー「同じメンバーなんだから!」 ファルコ「ッは、お人好し集団が・・・オレは別にどっちでもいいけどな 残るっていうならそれなりのことはしても構わないぜ?」 サムス「城にいるより、ここにいたほうが安全なのは確かなこと 危険との遭遇率は高いけどね」 ピーチ「みんな・・・」 キノじい『・・・・・・・』 ピーチは再び前を向いた ピーチ「皆がこう言っているのだから・・・ ここに残ってもいいでしょう?」 キノじい『・・・むむむ・・・・・ ・・・・・! そうじゃ!!』 何かを思いついたかのように、手を叩くキノじい キノじい『スマッシュブラザーズと一緒にお城へ来なされ! そうすれば安心じゃ!』 ピーチ「!」 ルイージ「え!?」 ピーチ「じい・・・?」 キノじい「ワシは別にスマッシュブラザーズが力不足だとは これっぽっちも思ってないぞ だからメンバーと一緒に 姫がお城へ帰られたなら、ワシも安心じゃし、 皆さん方の言うよう、姫を守ってもらえるじゃろう?」 ピーチ「そ・・・それは・・・」 困り顔でメンバーに振り向くピーチ ファルコ「それはならねーよジジイ オレたちがここから離れることこそ無理な話だ」 ヨッシー「皆が城にいったら、ここはスッカラカンですからね・・・ 敵に乗っ取られたりしたら大変ですよ」 キノじい『なら、そちらの青い方が姫とお城へ来てもいい』 マルス「・・・それなら構いませんよ・・・」 ルイージ「ままま待ってよ!・・・」 途端にルイージが大声をあげる ピーチ「どうしたの?ルイージ」 ルイージ「マルスだけが行くのも危ないよ・・・ ぼくも一緒に・・・」 ファルコ「お前はここでお留守番だろ マルス一人で充分だ」 サムス「そうね・・・あまりここから戦力を省くのはかえって危険だと思うし、 お姫様のお守りは、マルス一人がベストじゃない?」 キノじい『決まったようですな、ではマルス・・・さんかな? さっそくキノコ王国へ来てくだされ、歓迎はいたしますぞ』 ピーチ「じゃあ、悪いけど皆・・・」 名残惜しそうに、ピーチはマルスと共に『最後の扉』へと近づく たちまち扉はピーチ城の入城扉へと形を変え、2人は扉をくぐっていった 扉が閉まると、再び扉は元に戻る カービィ「いっちゃったね」 ファルコ「・・・結果的には2人抜けたってことか ドンキーも戦えないし、人数はこれで6人だな・・・」 ピチュー「トルもいれれば7人じゃん」 トル「ボクは戦えないよ、メンバーじゃないかラネ 協力はするけどさ」 カービィ「もう少し人がいるといいね メタナイトでも呼ぼうかな・・・でもれんらくつかないし・・・」 サムス「・・・彼も、あの事件では私達と戦ったわね・・・」 ガンナー「・・・・オレはこの後どうなるんだ?」 ファルコ「お前はそのうち適当に影薄くなって自然消滅するだろ」 ガンナー「そんなッ!!」 〜クロコドーム・3階・キャプテンクルールの間〜 ピピピピ・・・ 静かな中、通信機が鳴り出した キャプテンクルール「(ガンナーの通信機・・・?) なんだガンナー・・・お前は用済みだが・・・」 『よう、キャプテンクルール』 キャプテンクルール「!?・・・何者だ・・・?」 それはガンナーの声ではなかった 誰かがガンナーの通信機から話しているようだ 『お前と同じ、ゲームの参加者だよ』 キャプテンクルール「!!・・・」 ======================== 「今私には一匹のカワイイ助手がいてね・・・ そいつにも参加してもらおうと思っている」 ======================== キャプテンクルール「(ならコイツが・・・我々のもう一方の敵・・・!) 貴様がバロンさまの助手とやらか・・・」 『さっき、ハナからケツまで見せてもらったが・・・ てめぇら、テンでダメだな・・・』 キャプテンクルール「!?・・・なんだと・・?」 『バロンさまがてめぇらをクズ扱いするのも無理はないな 本当にスマブラを潰そうとしてるのか?』 キャプテンクルール「何を言う、こっちは早くも、メンバーの半数を 殲滅させようとしているのだぞ? モタモタしていると、キングの名はオレがいただく」 『・・・ワニ100体、200体に鉄砲やら大砲やら持たせて 突撃させれば何とかなると考えてやがるのか、おめでたい頭だな』 キャプテンクルール「き・・・貴様・・・さっきから・・・」 『アイツらスマブラは、総戦力は宇宙一といっても間違ってはいない たかがワニの武装集団で、叶うものかよ ・・・メンバーを1人ずつ相手にするなら話は変わるがよ』 ピピピピ・・・ その最中、今度は無線機が鳴り出す 作戦を成功したときは報告をいれることになっている キャプテンクルール「はは、言ってろ! さっそくメンバーを片付けたみたいだぞ?」 キャプテンクルールは通信機のスイッチを入れた 通信機『・・・キャプテンッ!!全軍次々と撃破されてますッ!! すぐにやつらがそっちに向かいますッ・・・お気をつけ・・・ッグフ』 キャプテンクルール「・・・・・・・・・・」 バアン・・・ その時、前方の扉が蹴破られた キングテレサ「おまえら〜〜〜!」 マリオ「キングテレサ!! ってことは、アイツがボスか!!」 フォックス「観念しろよ!」 フォックスがキャプテンクルールにブラスターを向けた キャプテンクルール「・・・・・・・・・・・・」 『はは、言っただろ どうする、戦うのか? キャプテンクルール』 キャプテンクルール「ああ・・・オレがキングになる・・・・!!」
次回 『敗北』