第5話

                                                敗北
■あらすじ■ クレムリン軍団からドンキーと引き換えに、全メンバー分の プレート18個を渡したスマッシュブラザーズ キングテレサに後をつけさせ、後にフォックス率いる半数の メンバーがガンナーを利用し、『最後の扉』からクレムリン 軍団アジトへ突入 残ったメンバー達は、キノコ王国のキノじいの提案により、 マルスとピーチをピーチ城へ送ることに 一方、あっという間に追い詰められたキャプテンクルールへ 何者かがガンナーの通信機を使い、キャプテンクルールを罵倒 その正体は、スマブラメンバーをつぶす『ゲーム』のもう一方 の参加者 キャプテンクルールはいち早くキングの称号を手に するため、スマッシュブラザーズに自ら立ち向かうことを決する・・・ 〜宇宙・終点〜 マスターハンド「・・・・・・・・・・・」 黄金色に光輝く、球状のコンピューターからいくつもの 映像が映し出され、右手はただ、それらを黙視していた 映像には、それぞれスマッシュブラザーズの現在の状況が 鮮明に映し出されている 一番手前の大きな画面には、薄暗い地下牢に閉じ込められた、 リンクの姿・・・ マスターハンド「・・・・・・・・・」 パァーーーーー・・・ クレイジーハンド「ふぅ・・・・」 宇宙の彼方から、白い発光体が右手のすぐ背後まで近寄る その正体は左手・クレイジーハンドだ クレイジーハンド「右、例の世界の地殻変動の異常、修復しといたぞ          あと少し遅れていたら大地震で大勢のキャラクター、          いや、文明そのものが一夜にして跡形もなくなるところだった」 マスターハンド「・・・・・・・・・・」 左手の言葉に耳を貸す様子もなく、 マスターハンドは正面を向いたまま、かたまっている クレイジーハンド「右・・・右・・・!          おいマスターハンド!!」 マスターハンド「あ、ああ・・・左か・・・         帰ってきたのか・・・どうだった、         例の世界の地殻変動の異常については・・・」 クレイジーハンド「直してきた、今それを言ったばっかりだぞ?」 マスターハンド「そうか、すまない・・・」 クレイジーハンド「・・・・・・・・・・」 右手はすぐまた映像を凝視する その後ろでクレイジーハンドはそっと拳のポーズをとる クレイジーハンド「右・・・お前最近、スマッシュブラザーズばかりに          目を向けているよな・・・?          いや、最近じゃない・・・そう・・・          あの事件からずっと・・・・・・」 マスターハンド「・・・気になるだけだ・・・         彼らは実質ニンテンドーで最も名の知れた存在         それだけ常に彼らを見守っていなければ・・・」 クレイジーハンド「・・・右          おれ達は創造主だ このニンテンドーのな          そうである以上、そいつらだけじゃなく、他の          キャラクターたちのことにも目を向けてくれ」 コンピューターに映し出されている映像は切り替わっていく だが、その全てはスマッシュブラザーズのみを映す クレイジーハンド「おれ達『神』は、全てのキャラクターを平等に          見守らなければならない、・・・だがこのニンテンドーは          広すぎて、さすがにおれ達でもそれには限界があった          だから、キャラクターの現状をを映し出せる機械を創った          神が一つの拠点から平等にキャラクターを見守れるようにな・・・」 マスターハンド「・・・・」 クレイジーハンド「そのための機械を創っても、見守るキャラクターを          限定していたのでは結局意味がない          例の地殻変動の異常についても、おれがお前の分の          世界を見回っていたから対処できたものの・・・          もし、お前独りだったら、どうなっていたと思ってる」 マスターハンド「ああ、それはすまないことだと思っている         左には感謝している・・・」 マスターハンドは背を向けたままそう返した クレイジーハンド「・・・右・・・・・・・          お前は、そいつらスマッシュブラザーズを・・・          『神』の立場から見守っているのではなく・・・          『仲間』の立場から見守っているんじゃないか?違うか?」 マスターハンド「!・・・・」 右手の体がピクっと反応する クレイジーハンド「図星のようだな・・・」 マスターハンド「違う、違うぞ・・・私はただ・・・」 右手は振り返る 左手は拳 右手はダランとしている クレイジーハンド「『神はキャラクターとは仲間になってはいけない』          この掟が生まれた理由が解った          右、事が起こってからでは遅いんだ 忘れるな          お前とスマッシュブラザーズは"仲間"じゃない!          神とキャラクター その関係にあるだけだ」 マスターハンド「・・・・・・・・・・」 右手は何も言い返すことなく、ただ黙って左手の言葉を受け止めた クレイジーハンド「・・・おれは見回りに行ってくる」 白い光となり、左手は宇宙の彼方へ一瞬にして消えてしまった その場に右手が取り残された 再び右手はモニターを眺める スマッシュブラザーズを 〜ホワイトピース・通路〜 エメル「はは、言っただろ     どうする、戦うのか? キャプテンクルール」 『ああ・・・オレがキングになる・・・・!!』 ブツッ・・・ 通信機の通信が途絶えた エメル「・・・・・・・・・・・・」 どう戦う気だ・・・ 本当に実力でどうにかできる相手だと思ってんのか・・・? キャプテンクルール・・・ 〜クレムリン軍団アジト・クロコドーム・キャプテンクルールの間〜 キャプテンクルール「ああ・・・オレがキングになる・・・・!!」 手元の通信機のスイッチを切り、脇ポケットにしまいこむ キングテレサ「おめぇら!あいつがぼすなのはまちがいない!!        ぷれーともあいつがもっている!」 亡霊・カックルに身の自由を奪われながらも、 キングテレサはやってきたフォックス達に叫んだ フォックス「ああ、わかった よくやったキングテレサ」 マリオ「みんな、行くぞ!」 拳を硬く握り、マリオが一歩踏み出す それに続くようにメンバー達がキャプテンクルールの元へ向かう おくする様子なく、キャプテンクルールはテーブル横の木箱を壊し、 中からラッパ状の銃を取り出し、それをメンバー達に向けるよう構えた! キャプテンクルール「来いッ」 ロイ「・・・あれが武器か・・・?    フォックス、やはり強そうには思えない    ここは任して欲しい すぐに片付けてみせる」 ファルコン「おお、行ってこい若造 お前なら真っ二つも簡単だろう!」 フォックス「・・・まあ、かまわない 気をつけるんだ」 それを聞いた直後、ロイは床を強く蹴り、一気に駆け出す! 剣を鞘から素早く抜き、勢いを加速させる・・・! ロイ「真っ二つじゃ甘い・・・    ミンチが丁度いいッ!!」 キャプテンクルール「!!」 互いに鋭い目線を相手に突き刺すように送る ロイとキャプテンクルールの距離が今にもゼロになりそうだ ロイ「ハアアアアアアアアアッ!!」 唸りをあげ、剣をキャプテンクルール目掛け突き放つ・・・ ッガ ロイ「ッ・・・?!」 フォックス「!」 コリン「?!」 ロイ、そしてその場のメンバーたちの目が見開いた キャプテンクルールを斬りつけようかとした寸前のことだ ロイの動きが突如、不自然に停止し、 そのまま吊り上げられるように空中へと浮かび上がったのだ・・・! ロイ「なッ・・・?!」 ようやく、自分が空中にとどまっていると何とか理解できた時には、 すでにまともな身動きもできず、ただ混乱を強いられるのみ キャプテンクルール「ハハハハッ!!」 そんなロイをあざ笑いながら、ラッパ状の銃を斜め上に向ける 標的はもちろん、ロイだ ッドン!! 引き金が引かれる 銃口から黒い鉄球が容赦なくロイの腹部を直撃 ロイ「ッぐあ!!」 混乱したロイの表情は一変 苦痛にゆがんだ ウォッチ「ド、一体ドウナッテッ!!?」 マリオ「ロイッ!!」 マリオが駆け出すが、それをフォックスが押さえ込み、制止する マリオ「なんだよフォックス!」 フォックス「近づくのは危険だ・・・飛び道具で奴を狙ってみよう・・・」 ドンッドンッドンッ!!! ロイは空中に浮いたまま、キャプテンクルールの銃撃を喰らい続ける・・・! キャプテンクルール「ハハハ!」 ポポ&ナナ「それっ」 ピカチュウ「ええいッ!!」 ウォッチ「ピピッ!!」 後方から電撃、ウィンナー、火の玉、氷、光線が放たれる・・・

ッフ・・・

マリオ「ッ!?」 フォックス「・・・!」 宙に浮いたままのロイの体が突如、床に落下した・・・! まるでタイミングを見計らったかのように・・・! ズガガガガガッ!!! ロイ「・・・・・ッ!!」 メンバー達から、キャプテンクルールへ放たれた飛び道具系攻撃を全て、 ロイがその背中で受け止めた・・・ 空中ではシールドも張れない 回避しようにも、背を向けていたのでは反応できない コリン「ロイさんッ!」 ピカチュウ「あのワニ・・・超能力を使えるみたい・・・」 ネス「超能力のようなチカラはあのワニからは出ていないよ・・・」 キングテレサ「おまえらきをつけろ!        おまえらにはみえないかもしれないが、ここには        もういっぴき、でかいおばけわにがいるんだ!        ろいがああなったのも、ぜんぶそのおばけのしわざだぞ!!」 キングテレサが再び叫ぶ マリオ「それを先に言えよ!・・・」 フォックス「・・・・・・オバケワニか・・・」 キングテレサ「おれがうごけないのもいまこのおばけににぎられているからだ!        はやくこいつをなんとかしておれをたすけろ!」 コリン「でも、オバケなんてどうやって倒せばいいの・・・?」 マリオ「実体のない奴には、エネルギー系ダメージが効くはずだ!」 マリオはファイアボールを空中めがけ放つ ボボボボボッ!!! キングテレサ「あちあちあちっ!!ばかやろう!!        ろいがたてにされてたのみてただろ!おなじことだ!」 放たれたファイアボールの全てはキングテレサに命中 カックルが、キングテレサを盾にしたのだろう そんな中、ダメージを負ったロイがキャプテンクルールから身を引いた ファルコン「まだできるか?」 ロイ「ああ、少し驚いたけど、積もるようなダメージじゃない 平気さ」 フォックス「・・・皆、オバケとやらに十分注意して、       目標であるあのワニをまず倒そうッ!       プレートさえ取り返せば、任務達成なんだ!」 ナナ「そうだね・・・!」 プリン「ぷりっ!」 ネス「いくよッ!」 ッダ!! メンバー達全員が走り出し、キャプテンクルールの元へ向かう!! 途中のテーブルをファルコンが蹴り飛ばし、一気に攻めかかる ファルコン「ファルコンキーィック!!」 ッフ・・・ ファルコン「!!」 消えた 目の前に立ちつくしていたキャプテンクルールの腹に、 ファルコンの足がねじ込むその一瞬前に・・・ ネス「うしろッ!」 あわててネスが振り返る そこにはラッパ状の銃から、鋭いトゲのついた鉄球を撃つキャプテンクルールの姿が! コリン「うわっ・・・!」 コキリの盾で鉄球を反射的に防ぐ 盾に鉄球のトゲが突き刺さり、盾は割れてしまった ネス「PKファイアーッ!!」 メンバーの間をくぐりPKファイアーがクルールの足元に火を点ける キャプテンクルール「どこを狙っているッ!!」 だが、その後方にキャプテンクルールは瞬間移動 ファルコン「ちょこまかと・・・」 メンバー達は追うように走る キングテレサ「きをつけろっ」 キングテレサが叫んだ それと同時に、フォックスの体が、さきほどのロイと同じように 空中へ突如浮かび上がった キャプテンクルールはそのフォックスに銃を向ける キャプテンクルール「来てみろッ、あのキツネが粉々になるぞッ!!」 ポポ「!・・・・」 マリオ「フォックス・・・!」 メンバー達は足を止める フォックス「ぐ・・・ぐ・・・ぐ・・・」 苦しむような表情でフォックスがうなり声をあげる だが、その表情を苦しいものだとキャプテンクルールは "勘違い"していた フォックス「オバケ・・・いつまでオレを握っていられる・・・?」 両拳を震わせながら、小さくフォックスは呟やく しかし、アイツにはじゅうぶん聞こえていた カックル「・・・・・・・・ッ!!」 亡霊・カックルはメンバー達には見えない だが、そんなオバケにもフォックスは対抗策を準備できていた ボオッ・・・・・・ キャプテンクルール「ッ!」 フォックスを包むように、淡い炎が燃え盛る・・・! ファルコン「出たぞ、フォックスの18番」 マリオ「みんな、準備はいいな・・・」 フォックス「ファイアアアアアッ!!!!!!」 カックル「ッグウウウァアア!!」 炎がまたたくまにカックルにダメージを与え、 その姿が炎とともにメンバー達の前にさらされた・・・! ゴオオオオオオオオオオッ!! 炎に耐え切れなく、カックルはフォックスを手放す 巨大な炎を身にまとった隕石、もといフォックスがキャプテンクルールの顎に直撃ッ!! キャプテンクルール「ッご」 反応が遅れたのか、瞬間移動もできず、 キャプテンクルールは鼻っ柱を床に押し付けるように伏した 後方のメンバー達は、カックルの姿を確認し、 エネルギー系攻撃でカックルにダメージを負わせていた ・ ・ ・ ・ 〜神殿・地下迷宮・B5〜 日の光も届かず、その場を照らすのは、 妖しくかすかに輝く、紫水晶 冷たい空気と闇が包む 神殿・地下迷宮 鎖で壁に両手首を固定され、 地に膝をついた状態でリンクはその空間の一部となっていた 彼には今、マスターソードはおろか、盾さえ手元にない 武器の一つも身につけず、彼はただ呼吸を繰り返していた 手の甲にうっすらと、勇気のトライフォースが浮かび上がっている ガリッ ふいに首をあげ、自分の手首を固定する鎖に噛り付いた ガリガリッ・・・ リンクは歯で鎖を噛み切ろうと、5日前からずっとこの調子だ 鉄を噛むことで、舌を何度も切っているが、それでもリンクは鎖を噛み続ける 静かなこの空間の中で、鉄を噛む音は異様に大きく感じられる 彼が何故、このような状態にあるか、もう解っているかもしれないが 彼は敗北したのだ ガノンドロフ そして・・・・・奴に 〜ホワイトピース・客用エントランス〜 ワドルディ「いまスマッシュブラザーズはどうなっているんですか?       全員無事なんですか・・・?なんで観戦ができないんです?」 ゼミナス「ニュースにも報道されたかと思いますけど、      スマッシュブラザーズを狙った集団が現れたんです      ですから今日は、少なくとも2〜3日は一般客の立ち入りを      お断りさせてもらっています・・・」 ワドルディ「そうですか・・・わかりました・・・では」 ワドルディはとっとことっとこと走り去り、 物陰に隠れ、ケータイを出した ワドルディ「あ、大王さま、調査おわりました       どうも中には入れてくれないようです       ニュースで発表されていることしか話してもらえません       ・・・はい・・はい・・・わかりました、では・・・」 〜ホワイトピース・エントランス〜 カービィ「あけおめっ!」 ピチュー「ことよろっ!」 ファルコ「・・・新年の挨拶にしちゃ遅いんじゃねぇか?」 カービィ「しょうがないじゃん、だって更新がおそいんだもん」 ルイージ「ずいぶんあれから時間が経ったね・・・」 サムス「忘れてるかもしれないから言っとく     今までの流れは・・・」 リンクとゼルダが5日間行方不明 ↓ その翌日にメンバー集合 ↓ そこでワニ軍団・クレムリンズ現る ↓ ボコボコ(クレムリンズ) ↓ ドンキーはクレムリンズにさらわれていた ↓ メンバープレート18個と引き換えに取引 ↓ メンバープレートを取り戻すため、 フォックス・ファルコン・ネス・ロイ・ウォッチ ピカチュウ・プリン・コリン・マリオ・アイスクライマーが 敵のアジトへ向かう ↓ 残されたメンバーの中から、ピーチ、そしてそのお守りのマルスが キノじいの勝手なお願いにより、ピーチ城へ ↓ 年明け サムス「相変わらず状況整理の大変ね・・・」 ルイージ「さて・・・もうそろそろフォックスたち帰ってこないかな・・・」 ガンナー「ッけ、残念だが、アイツらはキャプテンにはかなわないぜ!」 小さな黄色いワニが得意そうな表情で言った ファルコ「お前しゃべるなよ、おとなしく自然消滅しとけ」 ガンナー「やだね!喋ってないとマジで消えちまうからな、      絶対消えてたまるか!」 ピピピピピ・・・! ふいに小さな発信音がなった ファルコが小さなマイクをいじる ファルコ「なんだ?」 フォックス『こちらマクラウド』 カービィ「フォックスから電話?」 ファルコがカービィを見て黙ってうなずいた フォックス『目標達成した、プレート18個取り返せた       リンク・ゼルダと関係がないか、少しアジトを       洗ってみようと思う そっちに付くのはもう少し後だ       メンバーにも伝えてくれ』 ファルコ「ああ、わかった」 ヨッシー「何ですって?」 ファルコがガンナーに向かって言った ファルコ「向こうのボスをうちのめしたみたいだぜ?」 ガンナー「・・・・」 カービィ「やった、さすがフォックスたち!」 メンバーの表情が明るくなる中、ガンナーは唖然としていた ファルコ「戻るのはまだだがな 向こうで調べ物してからだとよ」 サムス「もしかしたらゼルダたちも見つかるかもしれないってワケね」 ファルコが通路側の扉へと向かう ファルコ「その方がありがたい      そうすればもうオレは帰れるからな」 ガチャ・・・ そういい残し、ここを後にするファルコ ルイージ「プレートが戻ったら、ピーチ姫とマルスの分を      届けに行ったほうがいいかな?」 サムス「そうね、もしかしたら二人とも戻ってこられるかも」 カービィ「じゃあボクちょっとドンキーのこと心配だから見に行くね」 ピチュー「あッ、ボクも」 とっとこと走り、カービィ、ピチューが部屋から出て行く ルイージ「ぼくも自分の部屋へ戻ろうっと」 ヨッシー「私もそうします」 こうして、その場にサムスとトルが取り残される ガンナー「だから、オレも居るって!!」 トル「・・・・・・・・」 ガンナー「あぶねぇー、本格的に消えるところだった」 サムス「これからこのワニどうする?トル・・・     ワニ達からは捨て駒扱いだし、聞き出すことももうないし     いっそこの場で消滅させてもいい・・・?」 ガンナーの真ん前にガンポッドを突き出して言った トル「今度観戦客にでも売ればいいんじゃないカイ?    小さいし、見ようによってはペットみたいダシ」 サムス「なるほど」 ガンナー「ちょっと待てよッ!ふざけるな!」 騒ぎ出すガンナーの口の中にガンポッドをサムスが押し込む サムス「ペットになって幸せに過ごすか、     売れ残って細胞一つ残さずこの世界から消えるか     貴方次第よ」 ガンナー「・・・・わ・・・わはりあひは・・・」 〜ホワイトピース・通路〜 銀色の長い通路の途中 通信機を手に、とある人物が黙していた エメル「・・・・・・・・・・・」 通信機のスイッチを入れ、耳にあてる ピピピピピピ・・・・ ピピピピピピ・・・・ 〜クロコドーム・キャプテンクルールの間〜 キャプテンクルールは、フォックスのファイアフォックスをまともに喰らったあと、 メンバー達から総攻撃を受け、あっという間にお縄となり、 今は氷付けである その氷の横で、ポポとナナがおとなしくしていた 〜ホワイトピース・通路〜 ・・・・・・・・ いくらコールしてもキャプテンクルールはでない 通信機をしまいこむ エメル「・・・・・・・・・・・」 まさか、本当に負けちまったのか・・・? あれほど、わざわざオレから警告を出してやったものを 聞かないから相当の策でもあるのかと思えば・・・ バロン様の言うとおり、マジでクズだったってことか・・・ つまらねぇ オレのゲームの対戦相手が、早くもゲームオーバー・・・ 仕方ない・・・ 奴らがこっちに戻ってくるまで、まだ少し時間はある 潰すなら・・・

フォックスからだ

今すぐいけば・・・ 緑色のソイツは、銀色の通路を早足で進んでいった 〜ホワイトピース・エントランス〜 ガチャ・・・ サムス「・・・・・・ヨッシー、どうしたの?」 ヨッシー「いえ、少し考えたんですけど      今からフォックスさんたちのいる、クレムリン軍団のアジトへ      行っていいですか・・・?」 サムスは一瞬の間をおいた 理由を聞こうとしたが、それをためらった サムス「いいんじゃない、目標は達成できたみたいだし     別に私に許可は取らなくても」 そう聞くとヨッシーは、アジトへつながった『最後の扉』へ近づく ヨッシー「いえ、メンバーに言わずに勝手に私がそういう行動をするのは      いけないと思って・・・」 サムス「そういうことね、気をつけて」 重たい扉を開け、アジトへと踏み込むヨッシー 扉が閉まると、『最後の扉』は元に戻った トル「どうしたんだろ、ヨッシー」 サムス「・・・まあ、控えめなあの子にしては行動的ね」 トルは口につけていたコーヒーカップを、音をたててテーブルに置いた その音にサムスが反応するように、トルを見る トル「サムス・・・ボクらは今事件に巻き込まれてイル」 コーヒーを見つめ、ボソっとトルはつぶやいた サムス「・・・・・」 トル「気をつけた方がイイ、いつ何が起こるかわからない」 サムス「・・・・・・・・・」 そのときのサムスの胸中は、そんなトルの警告を軽視していた いつ何が起こるかわからない そんなことは、むしろトルよりも自分の方がよくわかっている そう思っていた そんなサムスの思いを読んだ上で、トルは続ける トル「ボクは支配者たちの考えがある程度わかる    パペットマスターに操られていた時にね」 サムス「支配者たちの考え・・・?」 トル「そう・・・ボクたちは常に観られている」 サムス「・・・・・・・・」 トル「・・・ボクの予感だ    この事件は、前回よりもやっかいなことにナル」 サムス「・・・・・それは大変ね」 トル「・・・いや、もうなっているかもしれない」 もう一度、トルはコーヒーを口に流し込んだ サムス「だとしたら、どこで・・・?」 トルは何がいつどこで起こるかわからないと言った それが今すでに起こっているのだとしたら、それはどこか サムスは聞いた トル「『最後の扉』の向こう、フォックスたちのいる場所」 サムス「・・・・・・・・・・・・」 〜クロコドーム・キャプテンクルールの間〜 今なお氷付けとなり、身動きできないキャプテンクルール その氷の横でちょこんと座っているアイスクライマー 静かな部屋の中で、それは突然に起こった ッフ ポポ「!」 キャプテンクルール「・・・・・・・・・・・」 目の錯覚か 真横で氷付けとなっているハズのキャプテンクルールが、 目の前に、凛とした表情で立っているではないか あまりの一瞬のことに、アイスクライマーは床を寝転ぶように転倒した 氷の中にはキャプテンクルールはいない 氷から瞬間移動でもしたというのか キャプテンクルール「ハハハ、お前らだけか、都合がいい」 ポポ・ナナはあわてて立ち上がり、状況をよく確認する そしてさらに驚いた キャプテンクルールに傷一つない さきほど、メンバーが彼に激しくダメージを与え、そのまま氷付けとしたのに、 それが嘘のように、傷がきれいに消えている キャプテンクルール「お前達がオレを倒すことは不可能だ           何故ならオレは・・・!」 ラッパ銃を構え、鉄球を乱射する・・・! ドドドドドドドッ!!! すかさずシールドを張る2人・・・ だが鉄球の威力は強く、またたくまにシールドが削られていく ポポ「ダメだ、シールドが壊れちゃうッ!!」 ナナの手をつかみ、鉄球を避けるようにして、出口へ急いで向かう メンバーたちは今アジト内を散策中、助けを呼ばなければ・・・! キャプテンクルール「逃さないぞおお!」 ブオオオオオオオオオオオオオォオ!! 走っているアイスクライマーが、徐々に出口から遠のいていく・・・ ナナ「す、吸い込まれてる!」 ナナが後ろを振り返ると、ラッパ銃が掃除機のように 二人を吸い込もうとしているのを目の当たりにした ポポ「このっ・・・えいッ!!」 途中に散乱した鉄球を抱え、銃口へ向けて勢いよく投げつける! キャプテンクルール「"2度"もその手をくらうか!!」 その声は彼らの後ろから聞こえた! ポポ「しまっ・・・!!」 ドゴオオンッ!!! 耳元で銃声が響く 鉄球が間近でポポに激突した!! ナナ「ポポォ!!」 ポポは気を失ったらしく、その場に力なく倒れこむ キッとした表情でナナが怒りをぶつけるように、猛吹雪を発した!! キャプテンクルール「ハハ」 ブオオオオオオオオオオオオ ナナ「!!」 ナナの発した吹雪は、いとも簡単に銃へと吸い込まれる ニヤリとした表情の後、キャプテンクルールは再度引き金を引いた ビュオオオオオオオオオオ 凄まじい猛吹雪が一瞬にナナを包む 冷たい冷気は部屋を漂い、あらゆるものを氷付けとしていく そう、彼らアイスクライマーさえも・・・ キャプテンクルール「カックル、カックル」 カックル「何だ、キャプテン」 エネルギーダメージを多大にくらったカックルさえも、 キャプテンクルールの呼びかけに即座に反応した キャプテンクルール「二人からプレートとカギを奪え           2つあればじゅうぶんだ、それを手にこのアジトから引く」 カックル「ワシはここから出られないが・・・?」 キャプテンクルール「・・・こいつらを、お前の幽霊船の何処かに連れて行ってくれ           それが終われば、あとはまたしばらくそこで眠りについてかまわん」 カックル「ファファファ、短い間だったな、キャプテン      頑張れよ、ファッファッファッファッファ!!」 亡霊船長は氷付けとなったアイスクライマーを抱え、 その場から姿を消す キャプテンクルールは銃を捨て、イスに腰掛けた 手元のスイッチを押すと、イスは天井へと上がり、上の階へと消える キャプテンクルール「・・・これで、まずオレが2点           向こうはまだ1点もないはず・・・           ・・・・・・・・・・・・・・・・           エメル・・・か・・・・・・・・・」 あの時、オレの通信機にガンナーの通信機からの連絡が入った だがそれはガンナーではなかった 『エメル』お前が何者か、だいたい見当をついたぞ・・・ お前の声を聞いた途端に解った ワニの声とは全く声質が違った、やわらかい声 そして、ガンナーはスマブラメンバーに囚われたハズ そのガンナーの通信機を使える奴は限られる スマッシュブラザーズ その中に『エメル』、お前は忍び込んでいるハズだ そして、それはフォックス、ロイ、ウォッチ、マリオ、ネス アイスクライマー、ファルコン、ピカチュウ、プリン、ドンキー、コリン リンク、ゼルダを除いたメンバーだ ・・・・・・・・・・・・・ 直接お前を潰せば勝ちだが、 それだとバロン様に会わせる顔が無い 我々の点取りはスマッシュブラザーズ 早く潰した者勝ちだ
あとがき 久しぶりの更新です これでようやくプロローグ終わりってとこです(今更か 『エメル』というゲームキャラ名を探していた人は残念 『エメル』は名前だけオリジナルで、任天堂のキャラです エメラルドから取ったので、小説のヒントも照らし合わせれば 誰なのかもうバレバレですね・・・『総帥』より簡単なはずです