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スマブラ小説 【PEACE/PIECE END】
アジト内、通路には大量のワニが無様に倒れこんでいる
どうやら、フォックスたちにやられたようだな
・・・いわんこっちゃねぇ
あれだけ数で挑んでも無駄だといってやったものを
ワニを踏みつけるたびに、品のないうめき声があがる
素早い足取りでエメルは廊下を向かう
粗い木製の扉のドアノブをまわし、部屋に侵入
ここだけは倒れているワニは少なく、2匹がすみに転がっているだけだ
「!」
スッ━━!
目先、この部屋の調査をしていたであろう、
フォックスが彼の気配を察し、振り向きざまにブラスターを構える
が、その腕はすぐに下ろされた
フォックス「・・・ヨッシー・・・お前か・・・」
不思議そうな表情をした後、それを隠すようにヨッシーに背を向ける
ヨッシー「1階でマリオさんに会いまして、そうしたらフォックスさんは
ここにいると聞いたので・・・キャプテンクルールを倒せたみ
たいですね・・・」
部屋の扉をそっと閉め、ヨッシーはフォックスに近づく
フォックス「ああ、ここのワニと同じく、たいしたことはなかった
・・・ところで、何でここに・・・?」
ヨッシー「・・・メンバープレートは取り戻せましたか?」
その問いに、フォックスはもう一度振り返って答えた
彼の手には、ブラスターではなく、ふろしきが握られている
フォックス「ああ、このとおり、作戦成功だ」
ヨッシー「・・・ボクたちの分だけ頂けませんか?
ホワイトピースで待機しているメンバーの分です
フォックスさん達が帰るまで、プレート無しだと何分
不便ですし、ドンキーも回復させられないんです・・・」
スッと小さな手をフォックスに伸ばす
フォックス「・・・まあ、それもそうだな
なら、ホワイトピースのメンバーの分はヨッシーに
持って帰ってもらおう・・・・・・・・・・・・・」
ヨッシー「・・・・・・・・・・・・」
フォックスはふろしきをヨッシーの手のひらに乗せようとした
その時だった
ピピピピピピ!!
ヨッシー「!」
フォックス「?」
静かな沈黙を壊すように、通信機の発信音が鳴り出した
それはヨッシーからである・・・
ヨッシー「・・・・・」
ピピピピピピピ!
フォックス「・・・なんだ?ヨッシー・・・」
フォックスも、音の鳴る何かをヨッシーが持っていることはすぐに解った
そして、その音にわずかながらにも、聞き覚えがあった
ヨッシー「・・・・・・・・」
黙ったまま、ヨッシーはガンナーの通信機を取り出した
フォックス「!・・・」
音はその通信機から鳴り響いている
それはクレムリン軍団のものだ
何故ヨッシーが・・・?
ピピピピピピピピピピ!
ヨッシー「あっ、これさっき廊下で拾ったんですよ
少し気になったから持ってきちゃいました」
電源を切っていたはずだが、何故・・・
・・・まさか、ボスからの通信には必ず反応するように・・・?
だとすると・・・
『ザザッ・・・ピ・・・
エメル・・・オレだ・・・!』
ヨッシー「!」
フォックス「!?」
スイッチを押さずとも通信機から突如、キャプテンクルールの
鮮明な肉声が、発信音と入れ替わるように聞こえてきた
ヨッシー、フォックスともに鋭い眼差しを通信機に突きつける
ヨッシー「・・・・・・・・」
この声・・・キャプテンクルールに間違いない・・・
だが、フォックスは倒したっつったはずだ・・・?
キャプテンクルール『お前がスマッシュブラザーズに忍び込んでいることは読めた
貴様が誰なのかも、確信をもてたつもりだ メンバー達を
騙して片付けていくんだろうが、悪いがキングの称号はオレが頂く
せいぜい、メンバー達と一緒に巻き込まれないよう、注意するんだな
ハハハハッハッハッハ!!━━━ブツッ』
一方的に喋り尽くした後、通信は途絶えた
その後、わずか数秒間、再び静かな時間が流れる
ヨッシー「・・・・・・・」
キャプテンクルールはやられてねぇ
だがフォックスは・・・
いや、大事なのは・・・
フォックス「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ッス・・・
ヨッシー「フォックス・・・さん・・・?」
フォックスはプレートの入ったふろしきを引っ込めた
目を閉じ、ブラスターの入っている内ポケットへ手を忍ばせる
ヨッシー「・・・どこへ行くんですか」
目を閉じたまま、扉へと向かい歩き出す彼へ、
ヨッシーが呼びかけた
フォックス「キャプテンクルールを倒しに行く」
立ち止まらず、背を向けたままそう言った
ヨッシー「プレート・・・まだもらってませんよ・・・?」
コツ・・・・コツ・・・・コ・・・・・・・・・
その一言に彼の足は止まった
ッス━━━!
フォックス「渡すわけにはいかない」
素早く振り返る、ブラスターの銃口をヨッシーに向けて・・・!
ヨッシー「・・・・・・・どうしたんですか?」
フォックス「・・・・・俺も馬鹿じゃない
お前がクレムリンと精通していることなんて、
今の奴からの通信を聞けば一発で解る」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
ヨッシー「やっぱりか」
フォックス「!・・・認めたな」
途端に緊張感のない、やわらかい表情がヨッシーから失せた
そして、ブワっと殺気のような気が湧き出す
フォックスのブラスターを握る手に力が増した
しかし彼は同時に、若干動揺した
まさかとは思いながらも、ヨッシーを試した
万に一つ、ヨッシーがクレムリンとグルなのかどうかを・・・
だがその万に一つが見事的中した
メンバーであるヨッシーが・・何故・・?
そしてそれはいつから・・・
ヨッシー「・・・てっきりクズキャプテンはやられたと思ってたぜ
だが実力で奴がお前達にかなうはずもねぇ お前達も無事なようだからな
・・・何か奴にもマシな策があったワケだ」
フォックスが知っているヨッシーとはまるで別の個性
姿そのものは、メンバーのヨッシーと一寸の差もないが・・・
喋り方、そして控えめな彼にはなかった、殺気立ったオーラが感じられる分、
目の前のヨッシーは、もはやフォックスの知らない存在
フォックス「何者だ・・・スマッシュブラザーズのヨッシーじゃないハズだ
・・・答えろ・・・・・・」
ヨッシー「オレは”エメル”
てめぇの察した通り、オレはお前達と一緒にいたヨッシーとは違う
そいつと区別してくれるなら、愛称としてそう呼んでくれよ」
フォックス「驚いた・・・何やら、相当裏があるみたいだな・・・」
ゼルダ、リンクと関係がないか調べていたら、
ヨッシーが、いや、エメルという敵がメンバーに紛れていた・・・
そうなると・・・
この事件・・・
何か奥で糸を引いてる奴がいてもおかしくはない
ヨッシー/エメル「だが勘違いはやめてくれ?
ワニのクズ共とオレはグルじゃねぇ むしろ敵だ
お前らは、オレらの点取り、"カモ"だ」
フォックス「・・・聞くかよ
キャプテンクルールは後回しだ・・・
お前を先に倒す・・・!!」
ヨッシー/エメル「嬉しいな、お仲間でも呼びに逃げるかと思ってたが
一対一で闘りあえるとはよ・・・」
やさしい顔つきであるヨッシーの表情を、ここまで強そうに表せるのは、
おそらくこの『エメル』という名のヨッシー一匹であろう
正直、そのあまりの殺気に、フォックスは焦りを覚えていた
今まで、そう、あの事件を解決してから・・・
メンバー達とバトルを重ねてきたが・・・
それは、本当にただの交友の手段となっていた
その戦いに緊張は一切無く
言ってしまえばただのお遊び同然
今
スマッシュブラザーズが再び命を懸けて戦う時が来た
『戦いの終わりは、次の戦いの始まりの合図』
第6話
開始
ッキュン!!
ヨッシー/エメル「ホッ!」
ブラスターがエメルを貫くことはなかった
その場で飛び跳ね、エメルはタマゴを投げつける・・・!
フォックス「ッハァ!!」
すかさずフォックスも床を蹴り、ジャンプしてかわした
空中で互いに視線を交差させる
ヨッシー/エメル「先に言っておこう
本気で来るんだな・・・」
フォックス「いいのか・・・?本気で・・・!」
シュンッ━━━!!
『フォックスイリュージョン』
ヨッシー/エメル「どこを狙ってやがる」
フォックス「ッ!!」
・・・命中しなかった・・・?!
あの一瞬の攻撃を・・・かわしたのか・・・
両者、静かに着地する
ッダ!!
振り返るやいなや、フォックスは全速力で突進する
エメルも同じように、フォックスめがけ駆け出す・・・!!
あっという間に距離がゼロとなった時・・・
「ぐあああああああッ!!!!」
室内に叫び声が響き渡った・・・!
ヨッシー/エメル「いい声で鳴くんだな・・・
キツネっつーもんは・・・!!」
耳元でそっと囁かれた
彼の腹部に、エメルの蹴りが深々とめり込んでいる!
くの字に背中を折り曲げ、フォックスは壁に背中を強く叩きつけられた
フォックス「っぐ・・・ぐぐ・・・」
腹部の急激な圧迫により、表情を歪めるフォックス
腰をついたまま、うめき声をあげた
ヨッシー/エメル「休んでる時間なんざねぇぞ!!」
『超ダッシュ!!』
走り出して0.5秒で最高速
そのスピードから出される攻撃には
フォックスの眼をもってしても・・・!
ドゴオオオオオオオッ!!!
フォックス「ッ・・・!!」
避けるので精一杯であった
とても隙を突くことなどできない・・・!
壁には、ミサイルでもブチ込まれたかのように大きく穴が空いていた
その威力の蹴りを、フォックスは数秒前にもろに受けてしまったのだ
脇から逃げるように腹を抱えて走り出す
彼には、エメルと戦う以前にダメージを負っているため、
今の一撃をあわせると、もう相当なダメージが重なる
このダメージを背負いながらも、独りで相手にすべきかどうか・・・
フォックスはこの判断を誤ったのかもしれない
ヨッシー/エメル「どこへいく?」
後方でエメルの声が聞こえる
その直後のことだ
天井と床が瞬時に入れ替わった・・・!!
フォックス「!!?」
それが何ごとかも理解できない
自分がエメルの長い舌に足を吊るされていると知るのは、
もう少し後のことだった
ヨッシー/エメル「オラアアアアアアアアッ!!」
ッグン!!
ヅガアアアアアアッ!!
視界が横転したあと、頭に激痛が走った!!
しかしそれは一度にとどまらず・・・!!
ドガッドガガッ!!ッガン!!ッヅガ!!
ッガガ!!スダダッ!!
フォックス「ぐあああああああッ!!?」
エメルの舌が上下左右と激しく振り回され、
あらゆる箇所にフォックスの身体が強く叩きつけられた!!
ヨッシー/エメル「放してやるよ」
シュッと舌が解かれ、フォックスは宙に投げ出される
方向感覚の完全に麻痺した今の彼は、まるで宇宙を漂っている錯覚に陥った
ヨッシー/エメル「くらええええええッ!!」
フォックスの落下地点はエメルの立ち位置
なすすべもないフォックスの顔面に、
再びミサイル・・・もとい蹴りが容赦なく命中した
ゴドッ!!!
その音の鈍さが鈍いほど、破壊力を増す
フォックス「ーーーーーーーッ!!!」
叫び声にもならない雄叫びをあげて、フォックスは天井に激突
力なく床に倒れこんだ・・・!
らしくなく仰向けに倒れたまま、フォックスは動かない
ヨッシー/エメル「・・・ッけ、
もう終わりか、つまらねぇよ
てめぇがこんなに簡単に倒せるたぁ予想外だった」
コツ・・・コツ・・・
長い舌をヒュッと戻し、静かに歩き出す
フォックスがようやく目を開ける
フォックス「ぐ・・・・うぐ・・・・」
激しい目眩が彼を襲った
ずいぶん視界がぼやけている
ヨッシー/エメル「てめぇのレベルは9+++
サムスに並ぶ、最高レベルだ そしててめぇはメンバーのリーダー
まずてめぇを潰しちまえば・・・スマッシュブラザーズを
潰したのと同じことだ 後はやりやすい」
耳ははっきりと聞こえ、自分の元へエメルが近づいてきていることが良くわかる
それにつれて、視界も徐々にはっきりとしていく
目の前に映ったのは、自分のポケットからこぼれ落ちたふろしきだった
中からメンバープレートがいくつか散乱している
ヨッシー/エメル「ちょうどいい機会だ てめぇがやられたのは、クズキャプテンのせいに
しておくぜ そのためにも、悪いがてめぇには口封じのために・・・
消えてもらう・・・」
フォックス「!・・・・」
スマッシュブラザーズ・・・!
フォックスは手を伸ばし、散乱したメンバープレートを強く握り締めた
ッズン!!!
その手の甲を踏みつけるエメル
ヨッシー/エメル「渡してもらうぜ、
そのプレートは必要なもんなんだよ」
フォックス「・・・・・・ッ・・・」
渡す・・・ものか・・・・
メンバー達を・・・オレの・・・仲間を・・・・・・・!!
お前達に・・・渡すものか・・・ッ!!
フォックス「ッハ!!」
ッキュン!!!!
もう片方の手でブラスターを握り、
瞬時にエメルに向けて光線を放つ!!
ヨッシー/エメル「ッ!」
それが初めて命中した一撃だった!
フォックス「はああああああッ!!」
突如ダメージを負って隙を見せたエメル
素早くフォックスは立ち上がり・・・・・・
フォックス「喰らえッ!!」
プレートを握り締めた右拳をエメルの頬に力の限り放ったッ!!
『 S M A S H ! ! 』
ッドン━━━━━━!!!
フォックス「・・・・・・・・・・・!!!!」
カッ!!
拳が激突した瞬間、拳から閃光が走った!!
その光はフォックスの脳裏にイメージ映像を照らす光源となる・・・!!
スマッシュブラザーズ結成
事件発生
パペットマスター
Dr.マリオ
グリーン
あらゆる場面の記憶が色鮮やかに目に映る
それは時間にして1秒にもみたない、一瞬の出来事だったが・・・
フォックスをスマッシュブラザーズとしての戦士
このしばらく、眠りについていた戦いの本能
真なる闘志を覚醒させるのには充分な時間だった・・・!!
ヨッシー/エメル「ぐぅおおあッ!!」
視界が元に戻る
拳を放ったばかりのことだ
ブオオオオオオオオオオ、ドオオオオン!!!!
弾丸のように吹っ飛んだエメルは、
さきほど自分が空けた穴に納まるようにして壁に強打!!
フォックス「・・・・・・・・・・・」
拳をほどき、メンバーたちのプレートを見つめる
それをそっとしまい込み、前方に視線を向けた
ヨッシー/エメル「いてて・・・やるじゃないか・・・
今の一撃・・・相当効いたぞ・・・」
ゆっくり立ち上がり、フォックスへ視線を合わせる
ヨッシー/エメル「!・・・・・・・・」
フォックスの眼は今までとは急変しているのがわかった
戦う者の眼・・・戦士の眼差しを向けてきている
どうやら、"本物のフォックス"を叩き起こしちまったようだな・・・
ヨッシー/エメル「始めようぜ、・・・運動はもう終わっただろ?」
フォックス「掛かって来い」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ッダ!!
両者、再び猛烈なスピードで駆け出す!!
ヨッシー/エメル「おらああッ!!」
ミサイルを突き放つエメル
先ほどは反応できなかったフォックスだが・・・!!
フォックス「ほッ」
腰を落とし、放たれた蹴りを擦れ擦れでかわした!!
直後、続いてフォックスの蹴りが飛ぶ
これを読めていたエメルはステップを利かせて攻撃をかわしてみせた
ッフ!!
ブン!! ス・・・!!
フワッ!!
1秒間に何度も互いの蹴りを交差させる!
避けては繰り出し、避けては繰り出す・・・
空気を斬り付ける音が静かに、だが勢い良く続いた!
ダメージを負えばその分、自己保存のため攻撃に狂いが生じ、
結果それが隙となって現れる
だが、今のフォックスにそんな隙は一切みられない
隙無しの敵
それが今のフォックスだった
ヨッシー/エメル「ッはァ!!」
舌を伸ばす
脚を引っ掛けようと試みるも、それもフォックスは避けてみせた
ッパシ
ふいにフォックスのジャブがエメルに命中
それがスイッチとなり、猛烈な攻撃の嵐が突如して襲い掛かった!!
ドドドドドドッ!!
重い一撃が重なるようにして容赦なく降り注ぐ!!
ヨッシー/エメル「ッ!!・・ぐぉッ!!・・・!!」
吹っ飛ばした先でまた吹っ飛ばし、
攻撃の連鎖が炸裂、立ち直る時間も与えない、完璧なコンボ
フォックス「ッおらああああッ!!」
ドゴオオオッ!!!
一通りの技を繰り出し、最後に床に蹴り落とす!
エメルはバウンドしながら床・天井に激突!!
ヨッシー/エメル「ぐぁッ!!・・・・・・・・・ッは・・・・・」
スタッ
一連の攻撃を決め、そっと着地するフォックス
この時点で、ダメージではフォックスとエメルは並んだといっていい
フォックス「・・・俺が本気になったからには、
絶対に負けない ・・・・・・・・
おとなしく降参するんだ・・・・」
ヨッシー/エメル「・・・・・・・・・・・・・・・」
傷を多く負いながらも、エメルはスッと立ち上がって見せた
フォックス「・・・まだ戦う気か・・・?
よしておくんだ、・・・・今の俺には、
お前では勝ち目は無い・・・!」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
ヨッシー/エメル「・・・そんな台詞が吐けるほど、
オレを追い詰められたと思っているのか?」
余裕を見せる表情とともに、エメルは言った
フォックス「・・・・・・・」
ヨッシー/エメル「もっと追い詰めてみろよ・・・!!
その後だぜッ!? てめぇがその台詞を吐くのは・・・!!」
くちゃくちゃ・・・
フォックス「・・?!」
突然、エメルは赤いトウガラシを口に含み、
音をたててそれを食べ始めた・・・!
ヨッシー/エメル「フォックス・・・・てめぇはやっぱりスマブラ最強だ
だが・・・てめぇをこのオレが倒したらどうなるんだろうな?」
フォックス「何の真似をするつもりだ」
パッ・・・!!
フォックス「?・・・・・」
エメルはタマゴの殻に閉じこもった
ヨッシーと同じシールドだが・・・?
一体何のつもりだ・・・
スーーーーーーー・・・
その変化は静かに起こった
フォックスの目が見開く
タマゴの模様が、緑から赤に変色をし始めたのだ!
瞬く間にタマゴの模様は真っ赤になり、ヒビがはいる
ピシッ・・・ピシッ・・・・・
パアアアアアアアンッ!!!
タマゴの殻は粉々となり、中からエメルが飛び出す
ある程度フォックスには予想がついていたが、その予想通りであった
ヨッシー/エメル赤「ハッハッハッハ、どうだ・・・!!」
フォックス「・・・・・・・・・・・・」
体色が赤く染まっただけ、
他には変化はみられないが・・・
色が変わっただけなはずもないだろうな
用心しておくべき・・・
ヨッシー/エメル赤「色だけが変わったと思うなよ」
ッダ!!
ダッシュをかけ、こちらへ突進してくるエメル
フォックス「・・・・・・・・・・」
!・・・若干スピードが下がったか?・・・
見える・・・!
タタタッ!!
エメルをマジマジと見つめながら、
フォックスも駆け出す
ヨッシー/エメル赤「オオオエエエエアアアアアアッ!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!
フォックス「何ッ!!」
蹴りを繰り出すと思いきや、顎を大きく開き
火炎を吐き出した!!
燃え盛る業火がフォックスの視界を覆う!!
フォックス「く・・・!!」
巨大な竜のごとく、炎がフォックスを飲み込もうとしたその手前、
『リフレクター』を張り、身を炎に食い尽くされることを防いだ!!
炎が通りすぎると同時に『リフレクター』を解除
構えを立て直し、次に備えるが・・・・!
フォックス「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ボオオオオオ・・・
前方から突進してきたはずのエメルの姿がないではないか
フォックス「後ろかッ!!」
歯を食い閉め、あわてて振り返る・・・・
が、そこにもエメルの姿はない
フォックス「・・・・・・・・・・・・・・」
彼の周りには、吐き出された炎が周りのテーブル・イスなどを
静かに燃やしている光景が広がっている
天井、部屋の隅にも目をくばるが、見つからない
まさか逃げたか・・・?
それは・・・絶対にない とは言い切れない
ただのハッタリだったのか
まあ、炎が吐けるようになったとはいえ、
こうして逃げるための演出にしか使えないだろうな・・・
それをいち早く悟れ、命を拾っただけでも奴はなかなかのやり手だ
だが、この場では逃すが、このまま無かったことにすることもできない
部屋を出て、いち早く他メンバーと合流しようと、
一歩踏み出す
ヨッシー/エメル赤「ゥアッハッハッハッハッハッ!!!!」
ドゴッ━━━!!!
フォックス「んぐぅッ!!?!」
ミサイル!!!
身体に電気が走るかのような衝撃がフォックスの全身全霊へと伝わり、
フォックスは力なく床に崩れた・・・!!
ッドサ!!
フォックス「ッぐ・・・・うぅ・・・う・・・ッ!!」
断続的な激痛がその後も彼を苦しめた
数秒後、自分が床に倒れているとようやく頭でわかったのか、
重い腰をあげるように立ち上がった
フォックス「・・・・ッ・・・!」
反応こそ出来なかったが、確かに見えた!
奴が炎から姿を現し、お得意の蹴りを放った光景が・・・!
フォックス「ッはぁ!!」
周りの炎からいち早く遠ざかる
そしてその炎をフォックスは凝視した
フォックス「見えたぞ・・・エメル・・・
炎の中に隠れていたのか・・・!」
燃える炎のうち、最も大きい炎からエメルがゆっくりと現れた・・・!
だが、エメルの身体は火が点くどころか火傷すら負っていない
ヨッシー/エメル赤「これぞ、今のオレの能力・・・
炎を吐け、さらには熱に強くなる」
フォックス「・・・・・ッ・・・」
気がつけば、フォックスは呼吸がとても荒くなっていた
もうろうとし、時に足元がふらつく
ヨッシー/エメル赤「攻撃力も増した
一回目のオレの蹴りと今の蹴りじゃあ、
威力がはんぱなく違ぇはずだ」
対し、エメルは身体に傷はあるものの、
まだ充分に体力を保っているようだ
表情に余裕が満ちている
ヨッシー/エメル赤「だが驚いたな、オレの蹴りを3回
それも2度同じ場所に喰らってもまだ立てるとはな
流石、フォックスってやつだ」
完全に見下ろされていた
既に勝利を確信しているかとも思える
しかし、フォックスも負けるわけにはいかなかった
フォックス「・・・何故、最初からそれをしなかった・・・」
ため息混じりに、フォックスは声を振り絞って聞いた
ヨッシー/エメル赤「・・・てめぇと戦うに一番相応しい色を決めるのに、
時間が必要だったからな、てめぇと戦うには、
赤が有利なはずだ」
フォックス「・・・その言い方からすると・・・
どうやら、まだ何色か色があるようだな・・・」
ヨッシー/エメル赤「ああ、オレ達ヨッシー族は色が豊富でね
その個々の力は色によってわずかに差がある
そして、その差の開きが最も激しく、かつ、
食べ物によって体色を変化させることができるのが
オレだ!!」
フォックス「ッ!!・・・・」
ヨッシー/エメル赤「スーパードラゴンっつー別名持った、最強の種族
そしてその中の最強・・・悪いが、てめぇじゃオレには勝てねぇ」
フォックス「・・・・・ッハ・・・
思い上がってると後で後悔するぞ・・・
まだ勝負はついていない、・・・これからだ!!」
ッシュン!!!
意を決し、突撃する・・・!!
ヨッシー/エメル赤「その意気だ・・・それでこそ潰しがいがあるぜ!!!」
〜ダイヤモンドシティ・ワリオ宅〜
自分でゲーム会社を起こし、見事大ブレイクを果たし、
大金持ちとなったワリオは高級住宅街の一室にその身を置き、
日々だらだらと生活していた
ここは彼、ワリオの部屋である
今もワリオはいつものように、ソファに寝転んでいる
その姿は・・・まるで○ート・・・
そんなワリオの部屋で一人パソコンに向かっている男がいた
その男の名は、ワルイージ
ワリオの悪友であり、なんとなくお互い気があうため、
二人でいることは多い 彼は変にメカニックな知識を持っており、
パソコンに向かうと、3時間は動かない
ワリオ「うがああ・・・暇で暇で仕方が無いな・・・」
独りワリオが独り言をもらした
パソコンに向かうワルイージの背中へ向かって
ワリオ「・・・大金持ちになったのはいいんだ
しかし、何か違うな・・・・」
独りごとをワルイージに聞かせるようにして喋る
ワリオ「昔は良かった・・・
宝を求めて冒険をしたもんだ あの時のオレ様は輝いていた
そう思わないか・・・相棒・・・?」
ワルイージ「・・・そん時まだオレ達会ってないじゃん」
ようやくボソッと返事を返すワルイージ
ワリオ「今・・・オレ様は腐っているのかもしれん・・・
堕落した日常・・・オレ様が欲しかったのはこんな日常じゃねぇ・・・・」
ワルイージ「何を血迷ってんだよ、金があるだけマシじゃないか?
こんな街に住めるのは、金持ち・・・大富豪・・・勝ち組だけだぜ?」
ワリオ「勝ち組・・・か・・・
勝ち方っつーもんは・・・人それぞれだと思わねーか・?」
クルッ・・・
その一言に、ワルイージは驚いた表情をして振り返った
ワルイージ「どうしたんだよ、熱でもあんのか?」
ワリオ「・・・オレ様は、あの頃に戻りたい・・・
金が無くてもいい・・・富を求めて、世界を旅した・・・
あの頃に戻りたいぜ」
天井の一点を見つめながら、ワリオは寂しそうに言った
ワルイージ「金が無くてもいい・・・か」
ワルイージはワリオの活気の無い表情を見た後、
再びパソコンに向かう
ワリオ「・・・・・・・お前にはわからねーか」
その様子を見て、ワリオは深いため息をついた
気が合うこいつなら、オレのこのハートを理解してくれると思っていたが・・・
ワルイージ「ワリオ・・・その話ノってやる」
パソコンに向かい、高速タイピングをしながらワルイージは言った
ワリオ「・・・・・・どういうことだ・・・?」
上半身を反射的に起こし、ワルイージの背中を見つめる
クル・・・
そして再びワルイージが振り返り・・・
彼はとんでもない一言を発した
ワルイージ「今ネットで、100億の借金をつくった
そしてその金と、今の全財産を全部宝くじに注ぎ込んだ」
ワリオ「 んにゃっ!? 」
ワリオの脳に凄まじい電気が走る
ワリオの中で全世界の時の流れ、自然の営み、
星の自転がストップした
ワルイージ「今すぐここを出て行こうぜ
夜逃げしないとオレ達の身があぶねー」
決して知ってはいけない、この世の7不思議の全てを知ったかのような、
絶望の彼方へ、特急列車で突っ込んだワリオがそこから還ってくるのには時間を要した
ワリオ「あ・・・・あ・・・・・・」
それでも今の彼は、
知能指数が極端に低下し、赤ちゃんのように声をひねり出す事しかできない
ワルイージ「あの頃に戻れるぜ、もっかいでっけー夢を追いかける
その冒険の始まりさ・・・ワリオ・・・?」
ワリオは今、白と黒の二色で描かれている
彼が色を取り戻すのはまだまだ先とみたワルイージは、
独り荷物をちゃっちゃとまとめ、最後にワリオに一声かけた
ワルイージ「下で待ってっからよ」
バタン・・・
〜プププランド・デデデ城〜
今城内は緊迫した空気に包まれていた
スマッシュブラザーズの事件について、
調査を終えたデデデ大王の部下が城に帰り、報告を告げている
ワドルディ「スマッシュブラザーズの拠点、ホワイトピースに押し入った
軍団は『クレムリン』ワニで構成された軍団です
ドンキーをさらったこともわかりました
ゼルダ・リンクとの関係は現在不明・・・報告は以上です」
レポートにまとめられた用紙をそっとデデデ大王の提出するワドルディ
そして、次の者がデデデ大王の前へ進む
デデデ「・・・次・・・クラッコ」
大きな雲の姿をしたクラッコ
彼もまた、スマブラメンバーを脅かす事件の調査をしていたようだ
クラッコ「1時間半前、ホワイトピースに一機のヘリが到着
深緑のそのヘリの操縦をワニが、さらにドンキーの入った
タルを運び、地上へ投げ落としたことから、クレムリンのヘリだと思います
そして、フォックスがとある大きなワニを連れ、そのワニにふろしきのような
ものを持たせた後、そのワニはヘリに乗り込み、フォックスはタルをキャッチします
その間にヘリは遠く南西へ」
デデデ「うむ・・・」
神妙にうなずき、デデデ大王は腕を組みながら
クラッコの報告に耳を傾ける
クラッコ「ヘリはホワイトピースから50キロ近く離れた基地に到着
まわりはジャングルに囲まれてコンゴジャングルに流れる川の
上流に近い場所です 報告を終わります」
クラッコは城壁へと身を寄せる
その場がシンと静まり返った
デデデ「ごくろうだった、クラッコ
・・・どうだメタナイト・・・?」
彼のそばに、仮面をつけた騎士、メタナイトが独り黙している
デデデの問いかけに、彼は沈黙を破った
メタナイト「・・・フム・・・そうだな
クレムリン軍団とゼルダ・リンクは関係がないかもしれない
だが・・・そうなるとこの立て続けに起こる事件・・・
不穏な感じがする 敵はクレムリンだけではないだろうな・・・」
実は、7日前・・・
プププランド各地で謎の飛行物体が確認されている
その飛行物体の大きさは、全長約100メートル
地上から見上げるとちょうど円形であり、
移動スピードは素早く、前後左右自由自在に動くとされている
問題視されているのは、その飛行物体の発見場所として、
最も多く寄せられたのが・・・
夢の泉
現在、デデデ大王の指示により、夢の泉付近は
24時間体制の警備が施されているが・・・
2日前を境に、毎日寄せられていた飛行物体発見の情報は途絶えた
写真やビデオに納められたその飛行物体の解析を日夜進めているが・・・
解るのは、その飛行物体がプププランドに存在しない飛行技術によって飛行していること、
そして、とても微弱であり、かつ異常な電波を発していることであった
この異常な電波の有害性も現在調査中
人体に直接的な影響は無いというのが今のところの結論だが・・・
メタナイト「・・・スマッシュブラザーズへ我々の協力を薦めよう
私には、何か目に見えぬ巨大な邪悪が彼らを狙っている予感がする」
デデデ「うむ・・・そのほうが良いだろうな
我々には軍も大勢いる・・・戦力にはなるだろう・・・
お主のハルバードも、復旧作業を終えたばかりだしな」
メタナイト「・・・」
〜終点〜
マスターハンド「・・・・・・・・・・・・」
変わらず、右手はスマッシュブラザーズの監視を続けていた
彼はそのほかのキャラクター、世界には全く興味を示していない
そんな彼が、ようやく他のキャラクターの情報を目にしようとした
その時であった
ブツッ・・・・
全ての画面がノイズを起こし、閉じられていく
やがて球状のコンピューターから輝きが失せ、
浮遊することなく、地に音をたてて落下した
マスターハンド「?・・・故障か・・・?」
右手は突然のことにしばし混乱するも、
冷静にコンピューターに身体を寄せる
フーーーーーーー・・・・
すると、コンピューターは再起動し、
再び宙へ浮かび上がる
ヴン・・・ヴン・・・・・・
画面がいくつも浮かび上がり、
スマッシュブラザーズのメンバーを映し出していく
しかし、それはマスターハンドの意思と反した動作であった
彼の意思にコンピューターは従う仕組みだが、
このコンピューターは勝手に処理を進めだし・・・
やがては完全に右手の意思無しに、プログラムを起動させる
マスターハンド「ッ!・・・どうなっている・・・?」
『新惑星製造準備開始・・・データ解析中・・・』
マスターハンド「!!?・・・ック・・・」
『コアの構成中・・・仮想地形の確認・・・OK
磁場をコントロール中・・・』
それは信じがたい事実
コンピューターが勝手に、コンピューター内に世界を作り出し、
その形成を、現実空間上・・・つまり宇宙のとある場所に創り出したのだ・・・!
マスターハンド「・・・止めろッ!・・・・何だ・・・?!」
『質量測定中・・・環境に問題無し・・・
惑星レベル9・・・構成終了準備中・・・・』
『惑星 X 完成』
マスターハンド「ッ・・・・・!!」
『キャラクターをニンテンドーよりプラグイン・・・
データコピー中・・・2%・・・8%・・・』
マスターハンド「ッ!!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・
凄まじい爆発が発生・・・
それを起こしたのはマスターハンド自身だ
破壊したのだ
彼は、暴走し、勝手な処理を進めるコンピューターを・・・
破裂したコンピューターのパーツは光となって、マスターハンドに吸収される
終点にはただ独り、マスターハンドが取り残される
今まで、コンピューターが右手の意志に反した動作は一度もしなかった
このコンピューターは右手のイメージをそのまま反映するため、
彼の意思にないことは決してできなかった・・はずであるが・・・
今、それが起こった
右手はただならぬ焦りを感じた
コンピューターは惑星Xを創り、
ニンテンドーから10%ほどのキャラクターをコピーし、
それを惑星Xのキャラクターとした
10%といっても、この広いニンテンドーの10%はかなり大規模だ
マスターハンド「まずい・・・一体どうなって・・・
いや・・・それよりも惑星Xを破壊しなければ・・・」
マスターハンドは惑星Xにワープしようと試みたが、できなかった
それもそのはず・・・惑星Xはマスターハンドがイメージしたものではない
その惑星Xに意思をつなげようとしても、不可能なことである
勢いでコンピューターを破壊してしまった
惑星Xが何処に存在するかの確認でもしておけばよかった・・・
そんな後悔をしながら、マスターハンドは宇宙を駆け巡った
これが始まりであった
圧倒的力を持つ、最悪の存在と
スマッシュブラザーズ、そしてニンテンドーの戦いの
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