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スマブラ小説 【PEACE/PIECE END】
第7話
波
それは唐突に起こった
マスターハンドの意思と相反し、
世界を管理するコンピューターが謎の惑星『X』を創り出したのだ
コンピューターの異常処理は止まるところ知らず、
やむなく、マスターハンドはコンピューターを破壊した
クレイジーハンド「コンピューターが何処に惑星を創ったかはわからないんだな?」
マスターハンド「ああ、焦って確認する前に破壊してしまった・・・」
事情を説明しに、マスターハンドはクレイジーハンドを見つけ
相談に持ちかける こんなことは、今までに無かったこと故に、
クレイジーハンドも多少驚きを隠さずにはいられなかった
クレイジーハンド「とにかく、今すぐその惑星Xを探し当てるしかないな
ひとまずは、ニンテンドー範囲内に存在する恒星周辺を
手当たり次第探してみようじゃないか」
マスターハンド「恒星を・・・・なぜだ?」
クレイジーハンド「ニンテンドーから1割のキャラクターをコピーしたんだろう?
なら、惑星Xは恒星に程よい距離を保っているはずだ
恒星に絞れば惑星Xを探し出すのはそこまで難しくない」
マスターハンド「・・・その通りだな
わかった、では二手に分かれて探しだそう」
クレイジーハンド「発見したら即座に破壊だ」
両手はまばゆい光の球となり、
宇宙空間を凄まじい勢いで移動していった
・・・だが、
神よりも早く、
惑星Xを探し出した者がすでに存在していた
〜ニンテンドー・ホワイトピース〜
『続報です
人工衛星からの映像に映った惑星は、
太陽系内に位置しているとともに、
この地球ととても近い距離に存在していることがわかりました』
フロアのメインモニターに全世界配信ニュースが流れている
今から5分ほど前、地球の周りを巡る人工衛星から得た、
映像記録の中に未知の惑星を発見
専門家達が皆一斉に集い、緊急調査を行ってから、
次々とその惑星についての情報が明らかとされている
『発表された情報によれば、この惑星は安定しているほか、
直径はほぼ地球と等しいと推定されています』
ファルコ「どういうことだ・・・?」
画面に釘付けとなっているメンバーの内一人
ファルコが静かにつぶやいた
ルイージ「ぼ、ぼくにもわからないよ・・・」
サムス「・・・・・・・・・・・・・・・
未知の惑星が突然お隣に姿を現した
そういうことじゃない?」
ファルコ「そんなことがありえるのかよ」
サムス「・・・考えにくいけど・・・
実際起こってるから・・・ありえるのよ」
ピチュー「ねえ、わくせいってなに?」
モニターからは次々と未知の惑星に関する情報が流れてくる
ただ、メンバーは呆然とそれを目に、耳にし、立ち尽くすしかなかった
ゼミナス「大変です、皆さん!!」
その声に、メンバーの視線がようやくモニターから外れる
トル「どうしたの、お姉ちゃん」
トルの姉であるゼミナスは、荒れた呼吸を整えた後言った
ゼミナス「ドンキーさんの様子が・・・!」
カービィ「ドンキーがどうしたの!?」
〜クレムリン軍団アジト〜
ドゴオオオオオオオッ!!!
エメル/赤「ッ!!」
一瞬の隙を突かれ、エメルの腹部に
フォックスの両脚が深くねじ込む!
苦痛にに顔をゆがめ、次の瞬間には壁に身体を強打していた
即座に体制を保とうとするが・・・
エメル/赤「ッ・・・・・く」
足元がふらつき、思うように体制を保てない
だが、フォックスにもそれは言えた
お互いほぼ互角同士の力を持ち、
極限の果てにまで達しているのだ
静かな部屋の中でフォックスの荒い吐息が響く
追い詰めるように、エメルに歩み寄る
フォックス「・・・ここまで本気になったのは久しぶりだ」
おもむろにブラスターを構え、エメルに構える
銃口のすぐ前には、エメルのハナ
フォックス「知っていることを吐くんだ
さもないと・・・」
ググ・・・
引き金に指をかけ、若干力を込める
エメル/赤「・・・なら、教えてやる」
傷だらけの顔がニヤつかせ、エメルが言った
エメル/赤「オレの勝ちだ」
フォックス「・・・・・・・・・」
静かにフォックスはまぶたを閉じた
そして、加減をきかせていた指に一気に力を込めた
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・つもりだった
フォックス「!!」
目が大きく見開かれる
フォックスは困惑した
フォックス「な、らにをしらんだ・・・・・・・!?」
馬鹿な
どうなっている・・・!
引き金を引こうとしてもひくことができない・・・!
それだけじゃない・・・
手、腕、脚、身体全体から力が吸い取られる感覚に陥る!!
ガチャ
エメル/赤「・・・」
ブラスターはフォックスの手から零れ落ち
音をたてて床に落下
そのすぐ後にフォックスはその場にひざまずくように伏せた
エメル/赤「遅かったな・・・フォックス」
エメルの声が頭にズンズンと響く
視界は重なり、フォックスは気を遠くしていた
エメルはそっとフォックスのポケットから
プレートの入ったふろしきを取り出し、それを仕舞い込んだ
フォックス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
最後にフォックスは目を閉じ、丸くなって気を失ってしまった
そんなフォックスを数秒、見つめた後
こう言葉を残し、その部屋を去っていった
「向こうで逢おう」
部屋を出て、廊下を渡る途中
ふいにマリオ達とエメルが合流した
マリオ「ヨッシー、フォックスとは会えたか・・・って、
その傷一体どうしたんだよ!」
ロイ「ん、何でヨッシーがここにいるんだ?
君は確かホワイトピースで待機するチームだったはず」
ヨッシー/エメル「それより大変なんですよ!!
フォックスさんがッ・・・キャプテンクルールに・・・・!!」
ピカチュウ「!!」
ヨッシー/エメル「フォックスさんがキャプテンクルールにやられたんです!!
私もなんとか応戦したんですけど、逃げられて・・・」
マリオ「すぐに行こう!!倒したと思っていたけど、
キャプテンクルールの氷付けが無くなっていたんだ!」
コリン「なら、早く見つけ出さないと・・・!」
マリオ「よし、ヨッシーはそんなダメージ負ってるんだ
ホワイトピースに早く帰った方がいい」
ヨッシー/エメル「わかりました、気をつけて下さい!」
エメルをその場に残し、マリオ達はフォックスの
居る部屋へと大急ぎで駆けていく
それをエメルは黙って見送った後、
カギを取り出した
ヨッシー/エメル「・・・・・・・」
〜ホワイトピース〜
ファルコ「オイッ、しっかりしろ
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・ダメだ」
ゼミナスの訴えたドンキーの異常を確かめに
メンバーはドンキーの部屋に集まっている
しかし、そこには変わり果てたドンキーの姿があった
サムス「死んでいる
ワケではなさそうね」
いくら声をかけても、ドンキーはベッドに横になったまま、
返事の一つも返さない だが、死んではいなかった
わずかに小さく、穏やかな呼吸を繰り返している
まるで、眠っているかのように・・・
実際に眠っているのかもしれないが
ゼミナスが言うには、この状態になる直前に、
ドンキー本人がとても苦しみだし、最後には
眠るようにして、目を閉じたと言う
カービィ「とにかく、はやく回復装置が使えるようになったらいいのに」
ルイージ「フォックス達、ちょっと遅いなあ・・・」
ファルコ「・・・死んでなければいいだろ、寝かせてやれ
オレはフロアに戻るぞ 例の惑星が気になるからな」
カービィ「ボクも気になるな」
サムス「ゼミナス、悪いけど引き続きここで
ドンキーを看ておいてくれる?」
ゼミナス「ええ、かまいませんよ」
〜ホワイトピース・通路〜
カン・・・・カン・・・・カン
ドンキーの部屋を出て、再びフロアへ戻ろうとする一行
足音が大きく鳴り響く中、サムスが言葉をもらした
サムス「ねえ、これ偶然だと思う?」
ファルコ「何がだ」
互いに前を向きながら、ファルコは返した
サムス「何にしても、今日一日 凄くおかしい気がする」
ファルコ「それはオレも同じだ」
サムス「・・・少し、覚悟しておいた方がいいかもしれないわね」
サムスはガンポッドを構えたあと、
フロアへと足を踏み入れた
ファルコ「・・・・・・・・・・・・」
〜ホワイトピース・フロア〜
ヨッシー/エメル「サムスさん!ファルコさん!」
サムス「ヨッシー・・・」
ファルコ「ん?お前今頃来たのか?」
フロアに入ってまず最初に目に付いたのはヨッシーの姿だった
そしてすぐに彼の身体が傷だらけであることに気づく
ファルコ「何でお前一人でボロボロになってるんだよ」
ヨッシー/エメル「・・・私がフォックスさん達から
私達の分のプレートを返してもらおうと、
クレムリン軍団のアジトまで行ってきたんです」
ファルコ「・・・・・・・・・・」
ヨッシー/エメル「ですが、驚いたことにキャプテンクルールは
倒されていなくて・・・奴が隙を狙って、
フォックスさんを襲撃したんです」
ファルコ「なんだよ、まだ倒せてなかったのか」
ヨッシー/エメル「なんとか私だけプレートは持ち帰って来れましたが・・・」
そういってエメルはここにいるメンバー分の
プレートが入ったふろしきを取り出し、サムスに預けた
サムス「ありがとう、ヨッシー
丁度ドンキーのためにプレートが必要だったの」
ヨッシー/エメル「そして、マリオさん達が言っていました
応援が欲しい・・・来られるメンバーは来てくれ・・・と」
サムス「OK、いくわ
ルイージ、このプレート ドンキーを回復させてあげて」
ドンキーのプレートをサムスがルイージに手渡す
ファルコ「仕方ないな、オレが居ないと本当にスマッシュブラザーズはなってねぇ」
得意げに言いながら、ブラスターを構えるファルコ
カービィ「じゃあボクもいくよー!」
ヨッシー/エメル「急いでください・・・もしかしたらもう戦っているかもしれません」
エメルが最後の扉へと近づく
すると、扉はクレムリン軍団アジトへとつながった
重い扉を開け、サムス、ファルコ、カービィが急いで突入する
ガチャッ
3人の背中が見えなくなったことを確認し、
エメルが扉を閉めた
『ただいま入った、未知の惑星の最新情報です
人工衛星からのデータから、未知の惑星は
どうやら強い電波を惑星から放っていると見られ、
調査チームは、この電波、そしてさらなる未知の惑星について
解析を進めているもよう・・・繰り返します、ただいま入った・・・』
ヨッシー/エメル「・・・・・・・・・・・・・・・」
〜宇宙〜
惑星Xの捜索中、
謎の電波を拾ったマスターハンド
電波の発生源を探るように宇宙をさまよう中、
彼はついに見つけ出した
惑星Xを・・・
マスターハンド「・・・・・・・」
惑星は、こともあろうかニンテンドーの世界と
とても近い位置にあった
太陽の光を強く反射している
惑星というより・・・巨大な機械のようだ
マスターハンド「破壊・・・するしかない」
すぐ隣にニンテンドーがあるなか、
惑星を破壊することに彼の中では戸惑いを生んだ
だが、しなくてはいけない
そう思い、エネルギーを集中させようとしたところだった
マスターハンド「!」
生命反応
惑星Xから一つの生命反応を感じ、
マスターハンドはエネルギーの充填をストップさせる
驚くべきことに、その生命反応はこちらの存在に気づいたのか、
近寄ってくるではないか
マスターハンドは意思を生命体に投げかけた
そして、そのキャラクターの正体を知る
マスターハンド「お前は・・・」
キャラクターはマスターハンドの目の前までやってきた
〜クレムリン軍団・アジト・クロコドーム〜
そこにキャプテンクルールの姿は無かった
ただ、床に力なく倒れこんだフォックスのみ
ファルコンがすぐさま駆けつけ、フォックスに呼びかける
ぐったりとした表情、どうやらすでに意識はないようだ
ピカチュウ「ひどいダメージ・・・」
ウォッチ「クルールニヤラレタノデショウカ、許セナイデス!」
ネス「とにかく、フォックスはホワイトピースに連れて帰った方がいいと思う」
ロイ「その通りだね、僕にフォックスを任せてくれ」
ひっそりと小さな呼吸を繰り返すフォックス
ロイが彼をそっと背負い、通路を戻っていった
部屋には熱気が漂っている
壁や天井に大きな焦げ目を見て、マリオは言った
マリオ「キャプテンクルールが、火を・・・?」
コリン「フォックスさんの技じゃないんですか・・・?」
マリオ「・・・・・・・・・」
ネス「それよりポポとナナが見当たらない、
1階と2階を探そうよ!」
ファルコン「ああ、そうだな」
焦げ臭いその部屋を後に、メンバーは2階へと下りてきた
だが、そこにはメンバー達の想像もしない光景が広がっていた
ファルコン「何なんだ、これは・・・!」
プリン「うああ・・・」
マリオ「冗談だろ・・・・」
メンバー達が息をのむ
驚くべきことに、浸水していたのだ・・・!
それほどではないが、膝の位置まで水位がある
ファルコン「2階がこの状態なら、1階には戻れないじゃないか」
ピカチュウ「・・・・あれ・・・」
キョロキョロとなにかを探すように辺りに視線を送るピカチュウ
ネス「・・・そうだね・・・、ピカチュウ
ロイとフォックスはどうしたんだろう・・・」
ウォッチ「ドッカノ扉カラ鍵ヲ使ッテ帰ッタンジャナイデスカ?」
ピカチュウ「そうだといいけど・・・」
ファルコン「しかしどうする
3階は他にアテがないし、2階を探すか?」
ピカチュウ「それしかないかな・・・
2階も沈む前に、ポポとナナを見つけ出さなきゃ・・・」
メンバー達は階段を下り、水の中に足を入れ、廊下を進んでいった
ジャブ・・・ジャブ・・・
水を掻き分ける音が不気味な通路に響き渡る
いくらか通路を進んだ後、扉を開け、
倉庫のような部屋へたどりついた
大きな木箱がいくつも仕舞われた棚が部屋中に並んでいる
木箱の中は整理されていないようで、火薬や爆弾、
武器などがはみ出るように箱から露出していた
天井に届きそうな大きな棚が並んでいるおかげで、
この部屋に別通路への扉が存在しているのか確認できない
メンバー達は顔を見合わせる
マリオ「進んでみよう」
マリオがそう言って水を掻き分けて前進
黙ってその後をメンバーがつける
水位は徐々にだが増している
早くこのアジトから脱出しなければならない
その思いがメンバー達を焦らせる
その時であった
ビョオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
マリオ「!」
ピカチュウ「!」
ネス「!」
皆が驚きながら後ろを振り返える
その視線の先は、目を疑うものだった
通ってきた扉が氷付けとなっている・・・!!
ウォッチ「・・・・・・・・」
ファルコン「・・・・・・・・」
何が起こっているのか理解ができなかった
扉をくぐり、進んで振り返れば扉が氷付け
ただ、それだけしかわからなかった
「みんなっ!」
メンバー達が顔を上げる
棚の上から聞きなれた、かわいい声が耳に入った
次回 『罅』
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MIDI : VGMusic